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爽・side
変化
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「おはようございます。」
「おはようございます~」
俺が会社に足を踏み入れた途端、毎日…女子達のキラキラした視線を感じる。
俺はハッキリ言って、女にモテる…
幼少期から告白された数は…もう、数えきれない…数なんて覚えていない。
バレンタインデーとか、クリスマス前とか、誕生日とか…
真っ赤に頬を染めた女の告白と…プレゼントの山…
無下に断ることもできず、そのまま笑顔で受け取ってしまうせいで、さらに… 増えていく俺のファン。
でも…残念ながら俺は生まれつき、正真正銘のゲイ。
即物的に言うと、男にしか勃たないし、女を抱いたこともない…というか、正確に言うと抱こうとしたことはあったが俺のそこが全く機能せず、断念しただけなんだけど…。
これまでに葛藤はあったものの俺はいまだに自分がゲイであることを周りに隠したまま、とりあえず女に興味があるようなフリをしながら、毎日生活している…。
だから、やっぱり学生の時と同様、俺目当ての女子達が…いや、婦人達が、後を絶たない…。
過去に…色々鬱陶しくなって、
何度か…本当に何度か、いっそカミングアウトしてしまおうかと悩んだ時期もあったが、
やっぱり周囲にどんな反応をされるのか怖くて… 結局打ち明けられず、今に至る…。
ああ…めんどくさい…
いっそ、男だけの世界に住み続けたいってくらいなのに…後から後から湧いてくる、キラキラした目をした女達…。
「あ…あの…! 青野さん… 」
ほら…来た…
「はい…?」俺は振り返る。
「あの…良かったら…今日のランチ、ご…ご一緒…できませんか…?」
来た来た… 子猫ちゃん…
清楚な格好のおとなしめの…確か前にも、声を掛けられた…
うーーん… 部署が違うから名前忘れた… えっと…
「おーい…!青野!今日の昼さ、付き合えよ…駅前のラーメン食いに行かねぇ…?クーポンあんだ…」
突然、田中に肩を叩かれる。
「おっと…すまん、取り込み中か…!」田中が突如、その子に気付いて後ずさる。
そっこー決め。田中…いいところに来てくれた…
俺は即座に名前も思い出せないその子に向き直り、返事をする…。
「せっかくなのに、ごめんね!俺…ラーメン食べたい気分なんだよね… また、誘って…」
…きっと、俺の断り文句の…この、最後の一言が余計なんだな…
「あっ…!はいっ、有り難うございます。すみません…では…失礼します…」
子猫ちゃんが恥ずかしそうにその場から去っていく…
「うっわー … 、おまえってマジ…キラースマイルだな… あの可愛い子…前もお前に話しかけてたじゃん…いいのか…俺とラーメン…なんか行ってて…」
むしろ俺は、お前とが…いい…
勿論本人には言えてないが、結構…気になっている俺の友人…同僚の田中仁…
細身でちっちゃめ…色白の猫みたいな…綺麗系…んで、ずっと前から狙ってたりしてた… けど…
コイツは完全ノーマル…この見た目でこんな喋り、ラーメン好きだし、別部署に超美人の彼女がいて… 告白なんてできるわけもなく、今に至る。
「いや…助かった。ラーメンいこいこ…」
俺は田中に普通に返事をし、デスクに戻る。
現実世界はまだまだゲイに甘くなく… 己の欲求を発散するためには、やっぱりそういう集まりの場所に自分から勇気を出して行くしかないのだ…
だから俺はそういう場所に時々顔を出し、そういう趣味の男と、一夜… 相性が合えば、時々…
そんなだらけた…ちょっと良くない生活を送っていたのだけど…
最近の俺は… なんか、ヤバい…
アイツ…
ナツが家に来てから…俺の中の何かが…壊れかけているのを感じる…
「おはようございます~」
俺が会社に足を踏み入れた途端、毎日…女子達のキラキラした視線を感じる。
俺はハッキリ言って、女にモテる…
幼少期から告白された数は…もう、数えきれない…数なんて覚えていない。
バレンタインデーとか、クリスマス前とか、誕生日とか…
真っ赤に頬を染めた女の告白と…プレゼントの山…
無下に断ることもできず、そのまま笑顔で受け取ってしまうせいで、さらに… 増えていく俺のファン。
でも…残念ながら俺は生まれつき、正真正銘のゲイ。
即物的に言うと、男にしか勃たないし、女を抱いたこともない…というか、正確に言うと抱こうとしたことはあったが俺のそこが全く機能せず、断念しただけなんだけど…。
これまでに葛藤はあったものの俺はいまだに自分がゲイであることを周りに隠したまま、とりあえず女に興味があるようなフリをしながら、毎日生活している…。
だから、やっぱり学生の時と同様、俺目当ての女子達が…いや、婦人達が、後を絶たない…。
過去に…色々鬱陶しくなって、
何度か…本当に何度か、いっそカミングアウトしてしまおうかと悩んだ時期もあったが、
やっぱり周囲にどんな反応をされるのか怖くて… 結局打ち明けられず、今に至る…。
ああ…めんどくさい…
いっそ、男だけの世界に住み続けたいってくらいなのに…後から後から湧いてくる、キラキラした目をした女達…。
「あ…あの…! 青野さん… 」
ほら…来た…
「はい…?」俺は振り返る。
「あの…良かったら…今日のランチ、ご…ご一緒…できませんか…?」
来た来た… 子猫ちゃん…
清楚な格好のおとなしめの…確か前にも、声を掛けられた…
うーーん… 部署が違うから名前忘れた… えっと…
「おーい…!青野!今日の昼さ、付き合えよ…駅前のラーメン食いに行かねぇ…?クーポンあんだ…」
突然、田中に肩を叩かれる。
「おっと…すまん、取り込み中か…!」田中が突如、その子に気付いて後ずさる。
そっこー決め。田中…いいところに来てくれた…
俺は即座に名前も思い出せないその子に向き直り、返事をする…。
「せっかくなのに、ごめんね!俺…ラーメン食べたい気分なんだよね… また、誘って…」
…きっと、俺の断り文句の…この、最後の一言が余計なんだな…
「あっ…!はいっ、有り難うございます。すみません…では…失礼します…」
子猫ちゃんが恥ずかしそうにその場から去っていく…
「うっわー … 、おまえってマジ…キラースマイルだな… あの可愛い子…前もお前に話しかけてたじゃん…いいのか…俺とラーメン…なんか行ってて…」
むしろ俺は、お前とが…いい…
勿論本人には言えてないが、結構…気になっている俺の友人…同僚の田中仁…
細身でちっちゃめ…色白の猫みたいな…綺麗系…んで、ずっと前から狙ってたりしてた… けど…
コイツは完全ノーマル…この見た目でこんな喋り、ラーメン好きだし、別部署に超美人の彼女がいて… 告白なんてできるわけもなく、今に至る。
「いや…助かった。ラーメンいこいこ…」
俺は田中に普通に返事をし、デスクに戻る。
現実世界はまだまだゲイに甘くなく… 己の欲求を発散するためには、やっぱりそういう集まりの場所に自分から勇気を出して行くしかないのだ…
だから俺はそういう場所に時々顔を出し、そういう趣味の男と、一夜… 相性が合えば、時々…
そんなだらけた…ちょっと良くない生活を送っていたのだけど…
最近の俺は… なんか、ヤバい…
アイツ…
ナツが家に来てから…俺の中の何かが…壊れかけているのを感じる…
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