【完結・後編】俺なりの恩返し…あれ?…もしかして、恩返しになってない?

もえこ

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ナツ・side

イラつき

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     …にゃあ…ん… にゃーー…ん にゃん…

  あ… 来 た…みたいだ…   うわ… ちょっと… 可愛… い… ちっちぇー …


俺らの席の近くに…数匹の猫が…  にゃんにゃん鳴きながらやってきた…

「ひー… やばい…可愛いな… ああ…ヤバい…抱っこしたい…」
爽が小さな声で呟く。

「あの、抱っこなら大丈夫ですよ…少しならしてもらっても長時間でなければ…」

店員さんが優しく、俺らに説明してくれる。

「やった…ほら…おいで…」手招きをして、子猫を引き寄せる…
爽の顔が…いつもの凛々しい顔が…完全に破顔している…

にゃーんニャン…そんな風に泣いている薄茶色の小さな三毛猫を抱っこして、
その毛並みに頬を寄せる爽…よほど好きらしい…

俺も…まあ経験だ…抱っこしてみるか…

そう思って、一匹の黒猫に手を伸ばすと、ふいっと…そっぽを向かれてしまった…

「ちっ…なんだよ…」舌打ちすると、

『あんた… 変ね… 犬… ?なんで人間なんかに…なってんのよ…気持ち悪っ…』

  黒猫の声が頭の中に聞こえた… そんな気がした…

爽に抱っこされて、にゃあにゃあ嬉しそうに喜んでいる三毛猫も、俺を一瞥する。

『あんた…何…?変な感じ…もしかして、この人間を好きになっちゃったの…?早く戻んないと、手遅れになるわよ…ウフフ…ああ…この男、いい匂いがする…私をこのまま連れ帰ってくれないかなぁ…』

ニャーゴ…ごろごろ… そんなことをつぶやきながら、その三毛猫が突然爽の唇にキスをする…

「うっ…ん、む … わ…びっくりした…今、唇を奪われたぞ・・・俺…」
爽がまんざらでもない顔で、三毛猫を抱いたまま、俺に笑いかける。

       なんか…イラっとすんな…… なんだろ…これ…

俺は その後… 猫に一切接触をすることもなく…

             一人トイレに立った…。



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