気持ちが走る

NOA

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気持ちが走る

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私は走るのが好きだった。
自分の足はいつだって走るためある、走ることが何よりも大事、だから学校に入っても私は走っていた。止まることを知らないフリして前だけ見ていた。おかげで結果がついてきた。はじめは2位つぎは3位その次は5位になっていた。コーチからはタイミングがどうとか普段の取り組みがどうとか言っていた。コーチは私がより高い場所で戦うことを望んでいるように見えていたようだ。
私は、ただ全力で走る足とそれができる場所があれば充分だった。私はコーチに何も聞かず他の選手に気になったことを毎回聞く。1位になる選手は必ず1位になるだけの目標やそれに通ずる何かを持っている。けど私にはそれが無い。勝利が欲しいわけでも周りの評価が欲しいわけでもない。自分勝手な事だけして、走るための足があるけれど気持ちが走れなくなっていた。こうゆう時に、悔しいとそう想える人がつよくなるんだろうなぁと、まるで他人事のように思った。強くなる必要はない、ただ夢中に走ろうとした時私にとって必要なのは足なのではなく走ろうとする気持ちだったのだとそう感じた。「よし、走るぞー」とそんな言葉が口癖になった頃私は社会を走っていた。
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