輪廻~繰り返される運命

Ma

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闇の方具

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「聞いたことがあるの…‥人間の魂を使った闇の方具の噂……ただ、誰もしようと思わなかったからただの噂だと思ってたのに…‥まさかアフロディーテが成し遂げようとしてるとは思わなかったわ」
「どうして、誰も作ろうとしなかったんだ?」

そう聞くと、躊躇うみたいに口を開いた。

「何回も輪廻転生を繰り返して、恋人と一緒になれず絶望した魂が必要なの。」
「絶望した魂?」
「そう……その魂を水晶玉に入れて真っ黒に染まれば出来上がり。願いは何でも叶うけど、この度、贄にされた魂は、すり減り最後は、消滅してしまうの…‥。」
「何だって⁉️」

俺は、思わずペルセポネーの肩を揺すぶっていた。

「でも、まだ希望はあるわ‼️水晶玉を取り戻して、今度こそ想いがじょうずすれば、アフロディーテも手は出せなくなるはずよ‼️」
「でも、彼女達がどこに行ったのか⁉️」

そう言うと、ペルセポネーは、少し微笑んで指をならすと手に手鏡を持っていた。

「これは、じょうはりの鏡と言って、亡者達の生前の行いを見るのに使うんだけど、念じると見たい人物を写し出してくれるのよ。さあ、鏡よ、アフロディーテの居場所を教えなさい‼️」

そう言うと、鏡が光だし風景を写し出した。

「ここは、オリュンポスのアフロディーテの部屋みたいね?まさか、ここにわざわざ隠れるとは……。とりあえず、行きましょうか。」

そう言うと、倒れてるハデスのもとに行き指をならすとハデスの姿がかき消えてしまった。

「ハデスは?」
「冥界の城の寝室に運んどいたわ、こんなところにいったら風邪を引いてしまう。」

そう言ってそっぽを向いた彼女の顔が少し赤くなっていた。

「なんだかんだ言っても愛してるんだな、ハデスの事を。」
「最初は、憎んでいたの、私を無理やり冥界にさらってきたから……でも、彼が私を大事に思う気持ちが伝わってきて気づいた時には、愛していたの……アフロディーテが言ってたわ愛は理屈じゃない、気づいた時には、落ちっているものなのよって……そう言ってた彼女は、どこにいってしまったのかしらね?」

そう言った彼女は、少し寂しそうな顔で遠くを見ていた。

「とりあえず、手をくれになる前に取り戻しに行かないと」
「でも、どうやって?」
「その、方具を完成させるためには、握りしめて自分の絶望の感情を流し込まないと完成しないから……アフロディーテに当て身を食らわせてとりましょう。」
「うまくいくかなぁ?」

そう言うと、ペルセポネーは大きく頷いた。

「ああ見えて、アフロディーテは、突然の攻撃に弱いから大丈夫なはずよ‼️さぁ、行きましょうか?」

そう言い、指をならすとうすぐらい部屋から明るい部屋に変わり、目の前にアフロディーテの背中が見えた。
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