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第二章
20 疾風
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マクリルはその場を動くことができなかった。
宙にいる白竜までの距離は大した物ではない。マクリルなら簡単に跳んでいける距離なのに、僅かにもグレンを追いかけることができなかった。
どうして動けないのか、マクリルはボーっとした頭で考えていた。
その間にグレンは、人間どもの攻撃を受け固まったままの白竜を守りながら応戦していた。それでもグレンの攻撃は周りの建物だけで直接人間に危害を加えるものではない。面倒だろうに武器や魔法陣を壊すことだけを目的としていることは明白で、それはマクリルへの優しさだと分かった。
しかしそんな反撃では人間どもの容赦ない攻撃に対応しきれない。グレンは白竜とともに傷を増やしている。それでもマクリルは動くことができない。
マクリルは選べなかった。
嫌いな人間共の味方はもちろん、出会ってからマクリルが本来の自分に戻ろうと試行錯誤している姿を温かく見守ってくれた赤竜も、助けようとすらできない。
なぜか。
マクリルは自分に問いかける。
自分がその場にいることが酷く不自然だと思ったのだ。
この戦いは人間と竜のものだ。グレンには人間を憎む理由がある。
人間達も竜を鎮め、利用しつつけたいという思惑がある。
けれどマクリルはグレンに憎むことをやめるようにも言えず、浅ましい人間の考えを改めさせる術も知らない。
竜たちを助けたいが、ここで人間達を攻撃し全滅させてもそれはさらに竜たちを追い詰めることになる。マクリルともども逃げ続け、戦い続ける日々が待っている。グレンだけならまだしも、あの白竜が大人しくマクリルの言うことを聞くとは思えない。
ここまでやってきたのだから、グレンへの執着は余程のものだろう。そうなれば、グレンだけ連れてどこかへ行こうとするかもしれない。
ドラゴンだけの楽園のようなところがあるわけではない。里があるにはあるが、ドラゴンがたくさん居て生活している集落ではなく、とあるドラゴンのお気に入りの場所だとか、子供を育てる時だけの環境が整った場所だったりだ。
絶対数がすくなく、単体で行動するから見つけられにくいだけで、一度見つけられ、捕らえられるほどの術を掛けられてしまっては捜索されれば見つけられてしまう可能性が高い。
人間達も愚かだが、馬鹿ではない。私利私欲のためにその疎かなことに全身全霊を掛ける者もいる。時にはそれを正義だと謳って行う事だってある。
マクリル一人で、二匹のドラゴンを守りながら隠しながら逃げることがどれだけできるか、それがドラゴンにとって幸せなことなのか。
それにマクリルが死んだあとのことも考えないといけない。ドラゴンは人間より遥かに長生きだ。
もしかしたらグランはマクリルと残る寿命はそう変わらないかもしれないが、白竜はまだまだこの先がある。
どこまで守り切ることができるのか分からない。されど、人間に味方などして再び竜を捕らえさせることもしたくない。
それに自分に掛けられた術を完全には解いていないマクリルは自分が考えていることが果たして自分自身の想いなのかも分からず、ただただ混乱の中に立っていた。
そして地獄絵図と化していく城や街の様子を眺めることしかできなかった。
「俺は……どうしたい……、何がしたいんだ……」
血の海や、聞き取れないほどの悲鳴、建物が崩壊する音に、視界が鈍るほどの土煙。
見えている、聞こえている、感じている。それなのにマクリルは自分がいる場所がそれとは異次元の空間であるかのようだった。
そして実際、マクリルは戦火の中にあって怪我の一つもしなければ、誰の目にも留まっていなかった。無意識に自分自身をそう変えてしまっていた。
「このまま消えてしまおうか……」
思っただけだったのが、思わず呟いていたのか。
誰の目にも留まらないどころか、実際体が透け始めていた。逃げ出したいわけではなかったが、自分が無意味な物であると思えて仕方なかった。
最初から意味など無かったのかもしれない。欲されたのはその魔力だけ。マクリルでなくても良かったのだ。
マクリル・トトティルと言う名でさえ、英雄として必要だから付けられた肩書のようなものだ。そして記憶でさえ、必要ないと封じられてしまった。
目が覚めたあの日、魔力豊富な肉体だけがそこに誕生したんだ。それから教えられたのは、その肉体が魔力を正しく活用する方法だけ。
膨大な魔力をコントロールするためだけに存在する、それがマクリル・トトティル。
ただのマリオネットだ。操る人間の思うがまま。
目を瞑る。
もう何も見えなくてもいい。
誰も、誰も、………。
その時、脳裏に強烈なイメージが湧いた。
今まで消してきた魔物たち。そうしろと命令されたこと。どうして何も考えずにそうできたのか。
どうして急にそんなことを考える?
今までそんなこと微塵も……。
「いや、何か考えてしまってはできなかったんだ。本当は僕はそうしたくなかったから?」
けれど、マクリルはグレンと出会ってしまった。
それは初めて始末しなくても良い魔物との出逢い。マクリルの眠っていた本来の感情がほんの僅かに疼いてしまった。
けれど、それでもマクリルは、その疼きに抗い、できるだけ封じたままグレンと過ごしいく。
「どうして……、何を恐れた? 僕はなにを……」
マクリルは、マクリルになった日から肉体の限界ぎりぎりの修行をさせられ、どんな大人より強くなった。
けれど、そうなっても周りに抵抗しようとも、反撃しようとも思わなかった。そうなるように術を掛けられているのだろうなどと言い訳していたが、実際はそんなものがあったとしても、無いものとできる実力を身につけてしまっていた。
つまりある程度成長してからはマクリルの意思で、操り人形などしていたことになる。
考えたくない。考えると、いや、思い出してしまうと、何かを失ってしまいそうで恐かった。
「そうか、だから何も考えないように、僕は自分で自分をそう変えてしまったんだ。どうして……」
幾つも自分自身が問いかけてくる。
全てを放棄する気になって漸く自分自身の内からの声が聞こえた。
今まで逃げてきた思考することを、この時ようやく受け入れたのだ。
どうして、なぜ、どうして、どうして…………。
繰り返し、繰り返し、自分自身に問いかけた。
「僕は何を守りたかったんだろう」
守りたかったのは自分自身か。
何者にも顧みられない自分を、それでも自分だけは大切に守っていたのかもしれない。
マクリルは荒れ地と化す地上にいて、何の影響も受けず、ただ佇んで舞う土埃を見上げ、不思議と時折見える青空を見つめていた。
ふと自分の幻の間を何かが横切っていく。
目を凝らす。
見えたのは穏やかな景色。
そして聞こえた声。
「そんな風に……呼んで」
体に染み渡るように、その声に息吹を吹き込まれたようだった。
考えて、考えて、それでも取り戻そうとはしなかった記憶。
マクリルは何より恐れていたものがある。力を手にしれてしまった今、封じられた記憶は引き金になりかねない。
マクリルはその記憶次第で……破滅の道を選ぶかもしれない。
だけど。
マクリルが今聞いた声はそんな想いを吹き飛ばしてくれたようだった。
かすかに視えた幻は、マクリルを温かくしてくれた気さえする。
「僕は……僕を信じてもいいのかな」
少しだが自分を取り戻したような感覚が体を巡る。
消えかかりそうだった体は確かに戻ってきた。
そして今ここにいるという事実。
マクリルは思い出しはしない過去の何かを、透明な水を包み込むように不確かであやふやなまま手に入れた。
「そっか、何かを守りたかったんだね」
今、守りたいものは…………。
マクリルは赤竜と、そして白竜を助けるため戦い始めた。
そして結果二匹を葬りマクリルは世界を回る旅に出ることになった。
宙にいる白竜までの距離は大した物ではない。マクリルなら簡単に跳んでいける距離なのに、僅かにもグレンを追いかけることができなかった。
どうして動けないのか、マクリルはボーっとした頭で考えていた。
その間にグレンは、人間どもの攻撃を受け固まったままの白竜を守りながら応戦していた。それでもグレンの攻撃は周りの建物だけで直接人間に危害を加えるものではない。面倒だろうに武器や魔法陣を壊すことだけを目的としていることは明白で、それはマクリルへの優しさだと分かった。
しかしそんな反撃では人間どもの容赦ない攻撃に対応しきれない。グレンは白竜とともに傷を増やしている。それでもマクリルは動くことができない。
マクリルは選べなかった。
嫌いな人間共の味方はもちろん、出会ってからマクリルが本来の自分に戻ろうと試行錯誤している姿を温かく見守ってくれた赤竜も、助けようとすらできない。
なぜか。
マクリルは自分に問いかける。
自分がその場にいることが酷く不自然だと思ったのだ。
この戦いは人間と竜のものだ。グレンには人間を憎む理由がある。
人間達も竜を鎮め、利用しつつけたいという思惑がある。
けれどマクリルはグレンに憎むことをやめるようにも言えず、浅ましい人間の考えを改めさせる術も知らない。
竜たちを助けたいが、ここで人間達を攻撃し全滅させてもそれはさらに竜たちを追い詰めることになる。マクリルともども逃げ続け、戦い続ける日々が待っている。グレンだけならまだしも、あの白竜が大人しくマクリルの言うことを聞くとは思えない。
ここまでやってきたのだから、グレンへの執着は余程のものだろう。そうなれば、グレンだけ連れてどこかへ行こうとするかもしれない。
ドラゴンだけの楽園のようなところがあるわけではない。里があるにはあるが、ドラゴンがたくさん居て生活している集落ではなく、とあるドラゴンのお気に入りの場所だとか、子供を育てる時だけの環境が整った場所だったりだ。
絶対数がすくなく、単体で行動するから見つけられにくいだけで、一度見つけられ、捕らえられるほどの術を掛けられてしまっては捜索されれば見つけられてしまう可能性が高い。
人間達も愚かだが、馬鹿ではない。私利私欲のためにその疎かなことに全身全霊を掛ける者もいる。時にはそれを正義だと謳って行う事だってある。
マクリル一人で、二匹のドラゴンを守りながら隠しながら逃げることがどれだけできるか、それがドラゴンにとって幸せなことなのか。
それにマクリルが死んだあとのことも考えないといけない。ドラゴンは人間より遥かに長生きだ。
もしかしたらグランはマクリルと残る寿命はそう変わらないかもしれないが、白竜はまだまだこの先がある。
どこまで守り切ることができるのか分からない。されど、人間に味方などして再び竜を捕らえさせることもしたくない。
それに自分に掛けられた術を完全には解いていないマクリルは自分が考えていることが果たして自分自身の想いなのかも分からず、ただただ混乱の中に立っていた。
そして地獄絵図と化していく城や街の様子を眺めることしかできなかった。
「俺は……どうしたい……、何がしたいんだ……」
血の海や、聞き取れないほどの悲鳴、建物が崩壊する音に、視界が鈍るほどの土煙。
見えている、聞こえている、感じている。それなのにマクリルは自分がいる場所がそれとは異次元の空間であるかのようだった。
そして実際、マクリルは戦火の中にあって怪我の一つもしなければ、誰の目にも留まっていなかった。無意識に自分自身をそう変えてしまっていた。
「このまま消えてしまおうか……」
思っただけだったのが、思わず呟いていたのか。
誰の目にも留まらないどころか、実際体が透け始めていた。逃げ出したいわけではなかったが、自分が無意味な物であると思えて仕方なかった。
最初から意味など無かったのかもしれない。欲されたのはその魔力だけ。マクリルでなくても良かったのだ。
マクリル・トトティルと言う名でさえ、英雄として必要だから付けられた肩書のようなものだ。そして記憶でさえ、必要ないと封じられてしまった。
目が覚めたあの日、魔力豊富な肉体だけがそこに誕生したんだ。それから教えられたのは、その肉体が魔力を正しく活用する方法だけ。
膨大な魔力をコントロールするためだけに存在する、それがマクリル・トトティル。
ただのマリオネットだ。操る人間の思うがまま。
目を瞑る。
もう何も見えなくてもいい。
誰も、誰も、………。
その時、脳裏に強烈なイメージが湧いた。
今まで消してきた魔物たち。そうしろと命令されたこと。どうして何も考えずにそうできたのか。
どうして急にそんなことを考える?
今までそんなこと微塵も……。
「いや、何か考えてしまってはできなかったんだ。本当は僕はそうしたくなかったから?」
けれど、マクリルはグレンと出会ってしまった。
それは初めて始末しなくても良い魔物との出逢い。マクリルの眠っていた本来の感情がほんの僅かに疼いてしまった。
けれど、それでもマクリルは、その疼きに抗い、できるだけ封じたままグレンと過ごしいく。
「どうして……、何を恐れた? 僕はなにを……」
マクリルは、マクリルになった日から肉体の限界ぎりぎりの修行をさせられ、どんな大人より強くなった。
けれど、そうなっても周りに抵抗しようとも、反撃しようとも思わなかった。そうなるように術を掛けられているのだろうなどと言い訳していたが、実際はそんなものがあったとしても、無いものとできる実力を身につけてしまっていた。
つまりある程度成長してからはマクリルの意思で、操り人形などしていたことになる。
考えたくない。考えると、いや、思い出してしまうと、何かを失ってしまいそうで恐かった。
「そうか、だから何も考えないように、僕は自分で自分をそう変えてしまったんだ。どうして……」
幾つも自分自身が問いかけてくる。
全てを放棄する気になって漸く自分自身の内からの声が聞こえた。
今まで逃げてきた思考することを、この時ようやく受け入れたのだ。
どうして、なぜ、どうして、どうして…………。
繰り返し、繰り返し、自分自身に問いかけた。
「僕は何を守りたかったんだろう」
守りたかったのは自分自身か。
何者にも顧みられない自分を、それでも自分だけは大切に守っていたのかもしれない。
マクリルは荒れ地と化す地上にいて、何の影響も受けず、ただ佇んで舞う土埃を見上げ、不思議と時折見える青空を見つめていた。
ふと自分の幻の間を何かが横切っていく。
目を凝らす。
見えたのは穏やかな景色。
そして聞こえた声。
「そんな風に……呼んで」
体に染み渡るように、その声に息吹を吹き込まれたようだった。
考えて、考えて、それでも取り戻そうとはしなかった記憶。
マクリルは何より恐れていたものがある。力を手にしれてしまった今、封じられた記憶は引き金になりかねない。
マクリルはその記憶次第で……破滅の道を選ぶかもしれない。
だけど。
マクリルが今聞いた声はそんな想いを吹き飛ばしてくれたようだった。
かすかに視えた幻は、マクリルを温かくしてくれた気さえする。
「僕は……僕を信じてもいいのかな」
少しだが自分を取り戻したような感覚が体を巡る。
消えかかりそうだった体は確かに戻ってきた。
そして今ここにいるという事実。
マクリルは思い出しはしない過去の何かを、透明な水を包み込むように不確かであやふやなまま手に入れた。
「そっか、何かを守りたかったんだね」
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(※第18回ファンタジー小説大賞に参加しています。
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