雨実 和兎の詩集

雨実 和兎

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生きざま・歌

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      生きざま



ほんの一握りの金と小さなカバン一つ持って



旅に出た僕の家はお金に困っているわけではい



ただ苔の蒸さない転がる石になりたいだけなんだ



そんな今を支えているのは物ではなく



見てきた価値観だけなんだ



今も転がり続ける石のように



たとえ土に還ろうとも




   歌



笑いながら作った歌には笑顔が生まれ



泣きながら作った歌には寂寥感に襲われ



怒りながら作った歌には叫び声が聞こえ



想い寄せ作った歌には愛が見える
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