雨実 和兎の詩集

雨実 和兎

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洞窟の泉・時の裁き

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   洞窟の泉



心は深く 



洞窟の泉の中



鍾乳石で柱が立ち



まるで通り過ぎる人影のように



悲しく寂しく静かな泉に一本の光が透き通る



あたたかい言葉を連れて



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   時の裁き



時は風のように流れ 今は過去に変わる



時は全ての事に流れ 未来は今にある



時は喜びの中で命を見て



時は裁きの中で死を見る



損得の価値観に先は見えず



死の美学には先が見える



そして公平な裁きは流れ続ける

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