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<暗転>

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「ククク……、 それではつまらないでしょう」

イヤ……、それ自分が面白くないって事じゃねーのか。

明らかに、魔王相手に言う言葉じゃねーだろ。

もう返す言葉も思い付かねーよ。

……って、また無言。


何なんだ、この展開は。
こんな強敵との戦闘って普通アニメだったらラスボスだぞ。

クライマックスシーンで俺がウオォオ~!!って倒す場面だろう。

それなのに、いつも通り振り回され……。

あ゛~~!!
ガンガンうるせ~セト!
ちょっと待ってろ。


「ククク…… 。勿論お手伝いさせて頂きます、魔力を貸すなんてのはどうでしょう」

怖えぇ。
やっと、まともな事を言いやがったよ。

それにしてもコイツ状況見てたんじゃないかって位に、丁度良い事言いやがる。

何か裏が在るのか?
コイツにしては気が効きすぎな提案だ。

だが今は其の提案に乗る以外に、方法が無いのも事実。

コイツが戦ってくれた方が話しは早かったのだが、そんなに都合良くはいかないか。

「よかろう。お主の魔力借りようぞ」

もう魔王っぽい返答とやらが解らなくなってきたが、成るようになれだ。

もう気にしてる余裕も無いけど、案の定ウスロス目茶苦茶笑ってるじゃねーか。

戦闘にならないだけマシかもだが、コイツ絶対俺が魔王じゃないって解ってるよ。

そんな事を考えていると、ウスロスの強大な魔力が俺に注がれ。

それと共に俺の意識が、どす黒い何かに覆われていく。

「ククク……、其れではお楽しみ下さい」

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