充実した人生の送り方 ~妹よ、俺は今異世界に居ます~

中畑 道

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第六章 生徒編

第三十七話 妹よ、俺が知らない間に心の弟子が王城を後にしたようです。

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「ゴホン、ゴホン!あぁ・・・そろそろ本題に入りたいのだが・・・」

 敵対している筈の二人が笑顔でお互いの手を取り合う何とも不思議な光景の中を王が割って入る。先に我に返ったアマヤ イオバルディが王の言葉に対し発言した。

「先程も申しましたが、わたくしにとって最も重要なのはセラ教会とトキオ セラ様に危害が加わらないことです。それはブロイ公爵家も同じでしょう。勿論、結果的にセラ学園の生徒さんに怪我人は出ていませんがブラックモン伯爵が取った行動は一個人として許せません。ですが、既にオリバー男爵からの制裁も受けていますし、ブロイ公爵にもトロン領の立ち入りを禁じられました。新たに領主となるジョシュ ブラックモン殿がセラ教会とトキオ セラ様に処罰を求めないどころか自ら謝罪したいとまで言ったいただけた以上、元より第三者のわたくしから申し上げることは何もありません。後は両家で落としどころを見つける也、王家が裁定を下す也、好きにしてくださいというのが正直な気持ちです」

 貴族どうしのいざこざなどアマヤ イオバルディにとってはどうでもいい。ジャズ ブラックモン個人には腹を立てたがブロイ公爵家とブラックモン伯爵家の決着自体に興味はない。ブロイ公爵家側として王城には来たが、どちらかと言えば今現在はブラックモン伯爵家に心情は傾いている。ジョシュ ブラックモンの為にもブロイ公爵には穏便に事を収めて欲しいとすら思っている。

「王よ、私の気持ちも先程申し上げた通りです。今回の件はどう考えても我が父の行動に問題があります。セラ教会は被害者であり、自領で勝手をされたブロイ公爵が腹を立てるのも当然です。父が王都に着き次第王より引退勧告をしていただければ、私自らトロンの街に赴きブラックモン伯爵家家長としてブロイ公爵家とセラ教会に詫びを入れてまいります。その際、いかなる条件も受け入れる所存ですのでブロイ公爵にわざわざ王都までお越しいただく必要もありません。急ぎ使いを出し、ブロイ公爵御一行にその旨を伝えさせていただきます」

 ジョシュ ブラックモンの腹は決まっている。オクラドの新たなるスタートがどれだけマイナスからになろうと、すべては決断が出来なかった自分に非があると受け入れるつもりだ。

「いや、いや、使いなど出す必要は無い。ブロイ公爵は余程自領が好きなのか、滅多なことでは王都に来ようともせんからな。たまには急ぎ馬車を走らせ登城させるのもよいだろう。それに、遺恨を残さぬよう決着は王家が見届けた方がよい。ブロイ公爵とは今後の話もしておきたいしなぁ・・・」

「今後の話とは、どの様な話ですか!」

 王が最後に付け加えた一言にアマヤ イオバルディが噛み付く。いかに王家とはいえ、トキオの成すことに横槍を入れるようであれば黙ってはいられない。

「それは、まぁ・・・色々だ」

 王の煮え切らない物言いが火のついたアマヤ イオバルディに薪をくべるかの如く更に心情を逆撫でする。ことトキオが関わることになれば相手が王だろうとアマヤ イオバルディは一歩も引かない。

「王はトキオ セラ様を危険視されているのですか!」

 登城前に危惧していたことをダイレクトにぶつける。返答次第でアマヤ イオバルディはブルジエ王国を捨てる覚悟だとこの場の誰もが感じ取った。

「そんな馬鹿な事するか!私はそれ程愚かではない!恐ろしいことを言うな!」

 大声でまくし立てる王の姿を見てアマヤ イオバルディは逆に冷静になった。王がこれ程までに取り乱した姿など見たことが無い。それが今吐いた言葉が本音だという何よりの証拠だ。同時に王家がかなり詳細なトキオ セラ様の情報を持っていることも窺えた。

「では、ブロイ公爵と何を相談するのですか?心の弟子としてトキオ セラ様に関わることであるのなら知らぬふりは出来ません!」

 王家はトキオ セラ様のお力を知っている。気も遣っている様子。ならば多少強気に出ても問題は無い。ジョシュ ブラックモンの人柄からもセラ学園やトキオ セラ様に危害が及ばないことも予想していた筈。あの慌てようからも、自分が呼ばれた本当の理由はブロイ公爵家の為ではなく、登城前に予想した通りトキオ セラ様に関する何らかの情報を聞き出したいからなのは間違いない。ブロイ公爵家とブラックモン伯爵家の仲裁はあくまで自分を呼び出す口実。そもそも、両家の仲裁が目的ならば即日に呼び出す必要は無い。

「落ち着け、イオバルディ学長。かの人物がセラ教会の敷地内に学校を建て孤児達に学びの場を提供していることは私の耳にも入っている。今後、ブロイ公爵領が模範となり他領にも学校が出来るのならブルジエ王国としても喜ばしいことであり国家としても支援できることがあるのなら協力したい」

 本心だろうがそれだけではない。それは事務方の仕事でありブロイ公爵本人である必要が無い。自分が急ぎ呼ばれた理由にもならない。

「それだけですか?」

「国家としても大事だった未曾有のスタンピードを鎮圧してくれた礼もしたい。今後の為にもどの様に防いだのか聞いておきたい」

 嘘だ。先程王はトキオ セラ様を危険視するなど恐ろしいと言った。トキオ セラ様のお力でスタンピードを鎮圧したと知っている。スタンピードから既に数ヶ月経っているのに王家に情報が入っていないなどありえない。

「本当に、それだけですか?」

「焦るな、詳しい話は一度この場を締めてからにしよう。この件に関してブラックモン伯爵家は関係ない」

「そうですね・・・わかりました」

 渋々だが納得するアマヤ イオバルディの視線を避けるように、王は一人蚊帳の外だったジョシュ ブラックモンへ向き直る。

「ジョシュ ブラックモンよ、折角の機会だ。ブロイ公爵から領主としての心得を学ぶと良い」

「はぁ・・・この数年で最も発展したと言われるトロンの街、領主であるブロイ公爵に教えを授けて頂けるのであればこれに勝る学びはございません。ですが・・・ブロイ公爵は当家を敵とみなしております。そんな私に・・・」

「安心せい、あの男は父親と喧嘩したからといって息子にまで怒りをぶつけるほど狭量ではない。必死になって自領を立て直そうとしている若き領主にアドバイスを求められれば喜んで応えてくれよう。まずは筋を通せ、その上で色々と相談してみると良い。私も口を聞いてやる」

「よ、宜しくお願い致します!」

「ああ、その為にもしっかりと父の頭を押さえつけるのだぞ。まずはそこからだ」

「はい!必ず我が父には誠心誠意をもってしっかりと謝罪させます。それが出来ないのであれば、たとえ我が父とはいえオクラドの未来の為、私が断罪いたします!」

「よくぞ申した。お前が領主となった暁には財政が正常化するまで多少の税制面は優遇しよう。協力は惜しまん、今まで学んだこととこれからの学びをもって、この難題を乗り越えてみせよ!」

「はっ!身命を賭して、必ずやオクラドの街を立て直してみせます。王家の皆様、イオバルディ学長、この度は大変なご迷惑をお掛けしたにもかかわらず多大なご配慮、心より感謝致します。まだまだ若輩者ではありますが、初代国王様に始まり歴代王家の方々が造り上げてきたブルジエ王国の一助となれるよう心血を注いで働く所存です。今後ともご指導ご鞭撻のほどよろしくお願い致します」

「うむ、期待しておるぞ」

 ブロイ公爵家とブラックモン伯爵家のいざこざ。話しは二転三転し当事者の一人も居ない場ではあったが決着は早そうだとアマヤ イオバルディは安心する。厳しい現状を直視しながらも折れることなく働く気概を見せる若者の姿が教育者である彼女には何よりも嬉しい。


 ♢ ♢ ♢


 ジョシュ ブラックモンが王の執務室から辞すると場の雰囲気は一変する。しばしの沈黙後、最初に言葉を発したのは第一王子だった。

「父上、本題に入りましょう」

「・・・そうだな」

 ブロイ公爵家とブラックモン伯爵家のいざこざなど気にも留めていない第一王子の口ぶり。実際、両家の問題に対して王家の面々は王以外誰も発言しておらず、第一王子、第二王子、第一王女は居ないも同然だった。

「イオバルディ学長、トキオ セラ殿について聞きたいことがある」

 先程はかの人物と呼んでいた・・・そして今はトキオ セラ殿。いくら強大なお力をお持ちとはいえ、一国の王が会ったこともない一冒険者に敬称を付けるなど聞いたことがない。本人が居ないこの場ですら王家はトキオ セラ様に気を遣われている。自分がトキオ セラ様の話をする以前から強大なお力だけでなく圧倒的な知識をお持ちであると既に知っていたのかもしれない。

「先程お話ししたこと以外で、ですか?」

「そうだ」

 たしかにトキオ セラ様の偉大さをお伝えするには一日あっても足りない。だが、情報としては充分だった筈。サンセラ様や従魔が秘匿しているお力を除いて他に自分が知っていることなど何もない。

「何でしょうか?」

「えーと・・・そうだなぁ・・・トキオ セラ殿におかしな癖などは無かったか?」

「おかしな癖?」

「ああ、例えば・・・時々おかしな話し方をするとか・・・知らない単語を使うとか・・・曜日を頻繁に間違えるとか・・・」

 質問の意図がわかり兼ねる。自分より膨大な知識をお持ちのトキオ セラ様が知らない単語を使うのは何ら不思議ではなく、常に謙虚な話し方もお人柄からだ。サンセラ様や子供達とは普通にお話されているようだったし日常会話で知らない単語を話すようなこともなかった。勿論、頻繁に曜日を間違えるようなこともない。

「その様なことはございません」

「では、趣味や嗜好でかわったところは?」

「趣味嗜好ですか・・・それほど長い期間の交流ではございませんでしたので、そこまでは存じ上げません」

「何かないか?やたらと変な道具を作るとか・・・聞いたこともない料理を欲しては、結局自分で作ってしまうとか・・・」

 更に意図がわかり兼ねる質問だ。確かに見たこともなければサンセラ様に使い方を教えて頂かなければ使い方も分からない実験道具は沢山あったが、どれも理に適った素晴らしい物だった。食に関してはオリバーからみたらし団子の美味しい食べ方を教わったと聞いたくらいで特別こだわりがあるような感じもない。

「その様なことはございません」

「そうか・・」

「父上、そのような回りくどい質問ではイオバルディ学長も答えづらいではありませんか。もっと単純に聞けばよいのです」

 第一王子の言う通りだ。王が何を聞きたいのかさっぱりわからない。

「そうだな・・・ではイオバルディ学長、トキオ セラ殿の容姿を教えてくれ」

「容姿・・・ですか?」

「そうだ」

「身長は百七十センチに少し足りないくらいでしょうか・・・大柄な御方ではありません。どちらかといえば少し痩せ気味な感じでしたが、あれだけのお力をお持ちですので着痩せしているだけかもしれません」

 そんなことを聞いてどうなる?

「どちらかといえば小柄の部類か・・・うむ、うむ」

 何やら王が納得している。体格で何がわかるというのだろう・・・

「父上、どんな人種にも背が高い者も居れば低い者も居ます。勿論、太った者や痩せた者も。判断材料にはなりません」

「まあ、そうだな・・・」

 人種?判断材料?何の?

「もういいです、私が質問します。イオバルディ学長、トキオ セラ殿は黒目黒髪で間違いないですか?」

「えっ、あっ、はい、第一王子のおっしゃる通りです。知っておられたのですか?」

「顔立ちは年齢からすると童顔ですね」

「え、ええ。年齢を聞いていなければ十代後半くらいに見えるかと・・」

「ありがとうございます。もう本日はお帰り頂いて結構です」

「えっ!?・・・」

「聞きたいことは全て聞かせていただきました。お帰り下さい」

「あっ、はい・・・」




 半ば強引に王の執務室を追い出されたようで釈然としない中、アマヤイ オバルディは帰路に着く。馬車に揺られながらジョシュ ブラックモンが去った後の王から出た質問を思い返すがどれも取り留めのないものばかりだった。その後第一王子に質問者が変わってからは容姿の確認ばかり。そんなことは見に行けば簡単にわかりそうなものだが王家はそれすらしなかったということ。自分には即日登城の書簡を送る程情報を欲しながらトロンの街には確認にもいかないのは矛盾している。何を知りたかったのか、確認したかったのかは分からない。だが、王の意図をわかり兼ねる質問が一つだけ教えてくれた。長年学会での派閥や権力争いに巻き込まれてきたアマヤ イオバルディは知っている。意図がわかり兼ね、取り留めのない質問をする者の共通点を。

 王家は、何かを隠している。




 ──あとがき──

 ダラダラと主人公不在の話が続いてしまい申し訳ございませんでした・・・次回からセラ学園に戻りまーす!


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