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キスマーク

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「これがわたくしの中に入り、受精して子ができたのですね。」

わたくしは自分のふっくらとしたお腹を見ました。人体の不思議を感じます。

感慨に耽っていましたらクロードがわたくしを抱き寄せました。

「僕の子を産むのは嫌ですか。」

クロードの表情は見えません。けれど泣きそうな顔をしているのだろうということはわかります。

今更な質問のような気がしますが、嫌では決してないのです。ただ、知らない間に懐妊して、自覚のないままお腹が大きくなるので実感がなかなか湧いてこないのです。

「生まれ来る命は祝福されるべきです。」

これはおそらくクロードが求めている返答ではないはずです。

しかし、わたくしにはそう言うことしかできません。

すがりつくようにして抱きついて、言葉を発しないクロード。わたくしは彼の頭を、優しく撫でてあげました。

しかし二人とも全裸のままずっとそうしているのも気まずくて、わたくしはクロードに話し掛けました。

「そういえばクロード、今までどうやって子種を入れていたのですか?」

結局、以前それを聞いた時は、うやむやになって教えてもらえていません。

その方法がわかれば実感が湧いてくるような気がします。

ここには子種もありますし、実践できるはずです。

「え。今、それを知りたいのですか?」

クロードはびっくりしています。そんなこと言われるとは思っていなかったのでしょう。

「教えてくださいませんか。」

このお腹の子を愛する為にも。

クロードは頷くと私の胸を触りました。

「え?」

今度はわたくしが驚いてしまいました。

「吐き出された子種では教えて差し上げられません。それに新鮮な子種の方がいいでしょうから。」

「え。」

いえいえ、子を作るのならそうなのかもしれませんが今は違います。

「姉さま、お腹が出てきたので、仰向けよりは横向きの方がいいですよね。」

何のことだかわかりませんが、クロードはとてもウキウキしています。先ほどまでの悲しげな雰囲気はどこへやら、爛々と目を輝かせています。

勢いに圧されて、曖昧に頷きますとクロードはわたくしを後ろから抱き締め直しました。

そしてベットの上に二人で横になりました。

クロードは後ろから手を伸ばし、わたくしの胸を揉みます。そして背中に舌を這わせました。

「はぁん。」

わたくしは強い刺激に声を上げてしまいます。

「姉さまは背中も美しいですね。」

ちりっとした痛みを背中に感じます。

「何を、したのです?」

「姉さまに僕のものだと印をつけたのです。薔薇の花びらのようで、とってもキレイです。」

クロードの印、とは。
おそらく10日もしないうちに消えてなくなる類いのものだと思います。

その行為にクロードは何かの意味を見い出している。それに憐憫を禁じ得なくて、わたくしは注意をすることができませんでした。

「姉さまは、僕のものです。」

誰に聞かせるでもなくそう呟くとぎゅうと抱き締められました。クロードの起ち上がったぺニスをお尻に感じます。

少し動く気配がした後に、ぺニスがわたくしの股の間にぬるりと入ってきました。

「んんっ。」

指で性器に触られているのとは違う感覚に驚きます。ぺニスは硬くて熱くて、そこにあるだけで下腹部がキュンキュンしてしまいます。

「姉さま、凄く濡れています。」

吐息混じりに言われて体が震えます。

「動きますね。」

「えっ?あんっ。」

クロードはわたくしの腰を持ち、ぺニスを前後にぬるぬると動かしてきました。わたくしの出した愛液によって動きはとてもスムーズです。

ぐちゅ、ぐちゅ、という卑猥な音が部屋に響いています。

擦り付けられている部分が熱くて、気持ちよくて我を忘れてしまいそうです。

「くっ、ねえ、さま、愛して、います。」

ぺニスが膨らんだ直後に温かいものが股の間に広がります。

「あ、ああーーっ。」

クロードの子種が自分の膣口に出されたかと思うと、暖かい感情が溢れ出てきてしまい、わたくしは泣きながら達してしまいました。

「本当は指でも子種を押し込んでいたのですが、子が驚いてしまうので今回それはしませんでした。姉さま、どうやって子が出来たのかわかっていただけましたか?」

わたくしはふわふわとした意識の中で微睡みながら、クロードに『わかりましたわ』と返事をして瞼を閉じました。

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