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惑星イオ 光国編
第92話 軍隊オオアリ駆除開始
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右翼司令部で第四師団長のオリバルと話を終えたエリアたちは、ハーフエルフたちとキヨサトの防衛に加わるため、右翼の端へと向かっていた。
その頃、魔物化した人々を救出する作戦は、軍隊オオアリが整列したまま動かないという、不気味な様子をする中で完了しようとしていた。
「ザンザ、魔物化した人の救出が終わりそうだぞ」
副師団長のジンが、ザンザに状況を報告する。
「よし、皆、一度左翼側面へ退こう。中央の様子を見るんだ」
「了解! おい、皆に伝令だ!」
ジンの指示を受け、第二師団の連絡兵が各部隊へと駆け出していく。左翼の側面から救出部隊と共に進んでいたザンザとジンは、魔物化した人々の救出が完了したと同時に、止まったまま動かない軍隊オオアリを刺激せず、一旦左翼側面へと引き上げていった。
一方、中央と右翼でも、魔物化した人々の救出が完了し、救出部隊が次々と戻ってきていた。
中央指令本部
「オルクス様、中央、右翼、左翼、すべてで、魔物化した人の救出が完了したようです」
第一師団連絡兵がオルクスに報告する。
「そうか。救出された方々は、城の救護室に運んでやってくれ」
「了解しました」
「それで、セシリアはなんと言っている?」
「外城壁上部の伝令旗は、三本すべて青色になっています」
「青色か。準備が整い次第、いつでも攻撃開始を、という意味だな。三本すべてとなれば、中央、右翼、左翼、全軍準備万端ということだな。よし、外へ出るぞ!」
オルクスは中央司令本部を出て、戦闘を前にした兵士たちに女神の祝福を授けるため、シールド兵たちが並ぶ前線へと向かった。オルクスが前線へと進む間、各兵長が戦闘準備の最終確認に取りかかる。
「アースバンクの上り坂の角度を三度に! シールド兵は全員四歩後退! ファランクス隊はシールド兵の前へ!これよりオルクス様より女神の祝福を賜わる!」
シールド兵Aが隣にいるBに話しかける。
「魔物たちが帰るまでこのまま睨み合うのかと思ったが、駆除するみたいだな」
「まあ、大人しく帰るとは思っていなかったけど……ん? 第三師団が用意しているあの黒い球はなんだ?」
オルクスの姿を探していたシールド兵Bが、第三師団の方を見て今度はシールド兵Aに問いかける。
「投げてぶつける感じか?なら鉄球だろう」
「鉄球か……それなりに重そうだが、あんな遠くから投げるのは大変そうだな……お、始まるぞ!」
第一師団オルクスの護衛が声を張り上げる。
「皆の者!そのままで聞け! これより女神の祝福を賜わる!」
オルクスは用意された台に登り、両手を広げ祈りを捧げた。
「星辰の輝きよりも射たる光、深淵の闇から身を守る禁断の力よ、我が前に姿を現せ。悪しき者どもに制裁を与えんとする我が意志を受け入れよ!」
「 星光の祝福 !」
オルクスが天に祈りを捧げると、黒い雲に覆われた空から一筋の光が差し込み、兵士たち全体に降り注ぐ。
女神の祝福「星光の祝福」は、兵士たちの能力を少し上昇させ、運もわずかに引き上げる効果があった。
「おお!なんだか体が少し軽くなった気がする!」
「女神の祝福は賜った! 目の前の脅威を排除し、エレバン帝国に勝利と安寧を!」
兵士たち全員
「勝利と安寧を!」
オルクスが攻撃の合図をだす。
「攻撃開始!」
「おお!!」
こうして、エレバン帝国に進行して来た軍隊オオアリとの戦いが幕を開けた。
【中央】
第一師団のファランクス隊(長槍兵)が、シールド兵の前に出て、軍隊オオアリを二人一組で、一体ずつ確実に仕留めていき、歩調を合わせてさらに前へ進む。
シールド兵の少し後方で、オルクスは現場の指揮をする。
さらにその後方には中央司令本部とサイクロン(竜巻発生装置)があり。
中央司令本部から、さらに後方のエレバン帝国の外城壁上に作戦本部があり、セシリアとラキがいて、そして外城壁内には大型のカタパルトが準備されていた。
【左翼】
中央の攻撃開始を見て、左翼正面から第二師団も攻撃を開始する。シールド兵の前にはアタッカー部隊(攻撃特化した兵士)が軍隊オオアリに攻撃を始め。後方には第三師団の弓部隊と第四師団の回復兵が控えていた。
そして、左翼側面にザンザとジンがいる騎馬隊が待機しており、そのさらに騎馬隊後方にはボウガン部隊が陣取っている。
中央と左翼正面が攻撃開始したのを見て、ザンザは左翼側面から中央へと向かって攻撃を開始した。
【右翼】
右翼側では、シールド兵の少し後方の高台にいる魔法兵たちが風と水の魔法で遠距離攻撃を開始した。魔法兵の少し後方には、馬車に積まれた第三師団の移動式バリスタ(通称カチューシャ)が準備を始めていた。
そして右翼の端ではキヨサト町の冒険者であるハーフエルフたちがおり、軍隊オオアリがキヨサトに向かわないよう警戒にあたっていた。そんな右翼の端に、エリアたち一行が近づきつつあった。
その頃、魔物化した人々を救出する作戦は、軍隊オオアリが整列したまま動かないという、不気味な様子をする中で完了しようとしていた。
「ザンザ、魔物化した人の救出が終わりそうだぞ」
副師団長のジンが、ザンザに状況を報告する。
「よし、皆、一度左翼側面へ退こう。中央の様子を見るんだ」
「了解! おい、皆に伝令だ!」
ジンの指示を受け、第二師団の連絡兵が各部隊へと駆け出していく。左翼の側面から救出部隊と共に進んでいたザンザとジンは、魔物化した人々の救出が完了したと同時に、止まったまま動かない軍隊オオアリを刺激せず、一旦左翼側面へと引き上げていった。
一方、中央と右翼でも、魔物化した人々の救出が完了し、救出部隊が次々と戻ってきていた。
中央指令本部
「オルクス様、中央、右翼、左翼、すべてで、魔物化した人の救出が完了したようです」
第一師団連絡兵がオルクスに報告する。
「そうか。救出された方々は、城の救護室に運んでやってくれ」
「了解しました」
「それで、セシリアはなんと言っている?」
「外城壁上部の伝令旗は、三本すべて青色になっています」
「青色か。準備が整い次第、いつでも攻撃開始を、という意味だな。三本すべてとなれば、中央、右翼、左翼、全軍準備万端ということだな。よし、外へ出るぞ!」
オルクスは中央司令本部を出て、戦闘を前にした兵士たちに女神の祝福を授けるため、シールド兵たちが並ぶ前線へと向かった。オルクスが前線へと進む間、各兵長が戦闘準備の最終確認に取りかかる。
「アースバンクの上り坂の角度を三度に! シールド兵は全員四歩後退! ファランクス隊はシールド兵の前へ!これよりオルクス様より女神の祝福を賜わる!」
シールド兵Aが隣にいるBに話しかける。
「魔物たちが帰るまでこのまま睨み合うのかと思ったが、駆除するみたいだな」
「まあ、大人しく帰るとは思っていなかったけど……ん? 第三師団が用意しているあの黒い球はなんだ?」
オルクスの姿を探していたシールド兵Bが、第三師団の方を見て今度はシールド兵Aに問いかける。
「投げてぶつける感じか?なら鉄球だろう」
「鉄球か……それなりに重そうだが、あんな遠くから投げるのは大変そうだな……お、始まるぞ!」
第一師団オルクスの護衛が声を張り上げる。
「皆の者!そのままで聞け! これより女神の祝福を賜わる!」
オルクスは用意された台に登り、両手を広げ祈りを捧げた。
「星辰の輝きよりも射たる光、深淵の闇から身を守る禁断の力よ、我が前に姿を現せ。悪しき者どもに制裁を与えんとする我が意志を受け入れよ!」
「 星光の祝福 !」
オルクスが天に祈りを捧げると、黒い雲に覆われた空から一筋の光が差し込み、兵士たち全体に降り注ぐ。
女神の祝福「星光の祝福」は、兵士たちの能力を少し上昇させ、運もわずかに引き上げる効果があった。
「おお!なんだか体が少し軽くなった気がする!」
「女神の祝福は賜った! 目の前の脅威を排除し、エレバン帝国に勝利と安寧を!」
兵士たち全員
「勝利と安寧を!」
オルクスが攻撃の合図をだす。
「攻撃開始!」
「おお!!」
こうして、エレバン帝国に進行して来た軍隊オオアリとの戦いが幕を開けた。
【中央】
第一師団のファランクス隊(長槍兵)が、シールド兵の前に出て、軍隊オオアリを二人一組で、一体ずつ確実に仕留めていき、歩調を合わせてさらに前へ進む。
シールド兵の少し後方で、オルクスは現場の指揮をする。
さらにその後方には中央司令本部とサイクロン(竜巻発生装置)があり。
中央司令本部から、さらに後方のエレバン帝国の外城壁上に作戦本部があり、セシリアとラキがいて、そして外城壁内には大型のカタパルトが準備されていた。
【左翼】
中央の攻撃開始を見て、左翼正面から第二師団も攻撃を開始する。シールド兵の前にはアタッカー部隊(攻撃特化した兵士)が軍隊オオアリに攻撃を始め。後方には第三師団の弓部隊と第四師団の回復兵が控えていた。
そして、左翼側面にザンザとジンがいる騎馬隊が待機しており、そのさらに騎馬隊後方にはボウガン部隊が陣取っている。
中央と左翼正面が攻撃開始したのを見て、ザンザは左翼側面から中央へと向かって攻撃を開始した。
【右翼】
右翼側では、シールド兵の少し後方の高台にいる魔法兵たちが風と水の魔法で遠距離攻撃を開始した。魔法兵の少し後方には、馬車に積まれた第三師団の移動式バリスタ(通称カチューシャ)が準備を始めていた。
そして右翼の端ではキヨサト町の冒険者であるハーフエルフたちがおり、軍隊オオアリがキヨサトに向かわないよう警戒にあたっていた。そんな右翼の端に、エリアたち一行が近づきつつあった。
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