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番外編:ユーリィ
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※ユーリィ視点
僕は彼の従者であったことを、勝手に誇りに思っている。
◆
僕がこの国に来ることになった時、僕は一人ぼっちだった。
貧乏くじを引いたと言われていたのは知っている。
だけど決められたものを覆すだけの力は無かった。
この婚姻のために王族となった人間の身の回りの世話をする。僕に教えられたのはそれだけだった。
事前に勉強させてもらえたことはほぼ何も無かった。
何も知らない僕と出会った彼は、優しい笑顔で「これから、よろしく。」と言ってくれた。
僕は、今まで誰かに認められたことも大切にされたことも無かった。
だから、優しい言葉も、ねぎらいの言葉と共に渡された砂糖菓子も何もかもすべてが特別だった。
異国の地の人質。
歪な関係ではあったが、穏やかな日々が続くものと思っていた。
「ユーリィは、俺では無くて別のひとの世話して欲しいんだ。」
最初その言葉の意味が分からなかった。
だって、僕がいなければ彼は孤立無援になってしまう。
そんな事僕の主だって分かっている筈なのだ。
だけど、申し訳そうな、それでいて覚悟を決めた彼の瞳をみて言い返すのをやめた。
あの時僕が言い返していたらと後になって時々思う。
あの人はあの場所ですべてを覚悟していたのだろうか。
僕にはわからない。
結局僕はこの国のお姫様のお世話をすることになった。
幼く見える彼女は前の主とさほど年は変わらないらしい。
この国の事を色々と教えてくれて、いつでも僕を傍らに置いてくださる。
けれど、お姫様には侍女も沢山いるし、それ以外にも警護の人間も沢山いる。
お姫様は足が悪いようだったが、僕が必要な理由は分からなかった。
「何故、僕をおそばに置いてくださったのですか?」
ある日、とうとう僕はお姫様に聞いてしまった。
礼儀作法的にまずいのは知っているけれど我慢ができなかったからだ。
お姫様はこちらをみてニコリとほほ笑む。
この国の権力事情を考えても僕がここにいるのは、このお姫様の希望なのだろう。
お姫様は「もうすぐわかるわ。」とだけ言った。
無礼は咎められなかった。
翌日あの方と皇帝陛下が処刑されたと聞いた。
突然の事だった。
だって、普通処刑になるのであればその準備の話位耳に入るものだろう。
それなのに、僕は何も知らなかった。
『もうすぐわかるわ。』というお姫様の言葉が頭の中で繰り返す。
多分彼女は知っていたのか。
そして、あの人もきっと知っていた。
自分が死ぬと気が付いて、僕をこのお姫様に託したのだろうか。
暴虐王とこの国の皇帝陛下が呼ばれていたことは知っている。
それに対して何も思っていなかった訳ではない。
だけど、僕の主は、なんの力も無いただの人質だった。
それなのに……。
「知っていらっしゃったんですか?」
その日の夜、お姫様は僕に果実水をそっと差し出して座る様に言った。
慰めているのだろうと思った。
だけど、そんな事よりもあの人の亡骸をせめて一目という気持ちの方が強い。
「あなたを預かったのは、『約束』したからです。」
あのまま国に帰っても厄介者として殺されるのがオチですから。
お姫様は笑う。この国に来たばかりの僕であれば、それを嘘だと思えたのかもしれない。
けれど、今はそれが事実だと分かる。その勉強をさせてくださったのは僕の主と目の前のお姫様だ。
お姫様はふわりと笑う。
それはそれは面白そうに。
ああ、この人はあの人達が死んでも何も思わないのかと思った。
弑逆の王となる人の婚約者だという話も今日一日で嫌という程聞いた。
睨みつけそうになるのを我慢する。
なんとか一目でもという気持ちの方が強いからだ。
「預かったものは返すのが、私の常識なんですが、あなたはいかがかしら?」
突然。
本当になんの前触れもなく、姫様は僕に近づくと、僕の耳元でそう囁いた。
聞き返そうとしたときにはもうお姫様は僕から離れていた。
それから相変わらず、面白そうに笑っている。
僕を彼女は預かっていると言った。
そして、預かっているものは返すと伝えてきた。
あっ、と彼女の言葉に気が付いて思わず姫様をじいっと見てしまう。
この国だけではなく、どの国でも高貴な人に対しては行儀のよい事ではない。
言葉に出してはいけない事なのだ。
多分。
僕はドキドキとなり続ける心臓の音を聞きながら渡された果実水を飲んだ。
あの人の亡骸を見たいと申し出はしなかった。
一瞬僕が抱いてしまった疑念にお姫様は気が付いたのかもしれない。
けれどお姫様は何も言わないで僕に小さな砂糖菓子の箱を渡した。
僕があの人に以前貰った砂糖菓子と同じものだった。
「今日はもう休みなさい。」
お姫様は僕を下がらせる。
信じていいのだろうか。待っていていいのだろうか。
声に出してしまうとすべてが嘘になってしまいそうで、誰にも話していない。
だけど、僕はそれから、お姫様の傍らであの人の帰りをずっと待っている。
了
僕は彼の従者であったことを、勝手に誇りに思っている。
◆
僕がこの国に来ることになった時、僕は一人ぼっちだった。
貧乏くじを引いたと言われていたのは知っている。
だけど決められたものを覆すだけの力は無かった。
この婚姻のために王族となった人間の身の回りの世話をする。僕に教えられたのはそれだけだった。
事前に勉強させてもらえたことはほぼ何も無かった。
何も知らない僕と出会った彼は、優しい笑顔で「これから、よろしく。」と言ってくれた。
僕は、今まで誰かに認められたことも大切にされたことも無かった。
だから、優しい言葉も、ねぎらいの言葉と共に渡された砂糖菓子も何もかもすべてが特別だった。
異国の地の人質。
歪な関係ではあったが、穏やかな日々が続くものと思っていた。
「ユーリィは、俺では無くて別のひとの世話して欲しいんだ。」
最初その言葉の意味が分からなかった。
だって、僕がいなければ彼は孤立無援になってしまう。
そんな事僕の主だって分かっている筈なのだ。
だけど、申し訳そうな、それでいて覚悟を決めた彼の瞳をみて言い返すのをやめた。
あの時僕が言い返していたらと後になって時々思う。
あの人はあの場所ですべてを覚悟していたのだろうか。
僕にはわからない。
結局僕はこの国のお姫様のお世話をすることになった。
幼く見える彼女は前の主とさほど年は変わらないらしい。
この国の事を色々と教えてくれて、いつでも僕を傍らに置いてくださる。
けれど、お姫様には侍女も沢山いるし、それ以外にも警護の人間も沢山いる。
お姫様は足が悪いようだったが、僕が必要な理由は分からなかった。
「何故、僕をおそばに置いてくださったのですか?」
ある日、とうとう僕はお姫様に聞いてしまった。
礼儀作法的にまずいのは知っているけれど我慢ができなかったからだ。
お姫様はこちらをみてニコリとほほ笑む。
この国の権力事情を考えても僕がここにいるのは、このお姫様の希望なのだろう。
お姫様は「もうすぐわかるわ。」とだけ言った。
無礼は咎められなかった。
翌日あの方と皇帝陛下が処刑されたと聞いた。
突然の事だった。
だって、普通処刑になるのであればその準備の話位耳に入るものだろう。
それなのに、僕は何も知らなかった。
『もうすぐわかるわ。』というお姫様の言葉が頭の中で繰り返す。
多分彼女は知っていたのか。
そして、あの人もきっと知っていた。
自分が死ぬと気が付いて、僕をこのお姫様に託したのだろうか。
暴虐王とこの国の皇帝陛下が呼ばれていたことは知っている。
それに対して何も思っていなかった訳ではない。
だけど、僕の主は、なんの力も無いただの人質だった。
それなのに……。
「知っていらっしゃったんですか?」
その日の夜、お姫様は僕に果実水をそっと差し出して座る様に言った。
慰めているのだろうと思った。
だけど、そんな事よりもあの人の亡骸をせめて一目という気持ちの方が強い。
「あなたを預かったのは、『約束』したからです。」
あのまま国に帰っても厄介者として殺されるのがオチですから。
お姫様は笑う。この国に来たばかりの僕であれば、それを嘘だと思えたのかもしれない。
けれど、今はそれが事実だと分かる。その勉強をさせてくださったのは僕の主と目の前のお姫様だ。
お姫様はふわりと笑う。
それはそれは面白そうに。
ああ、この人はあの人達が死んでも何も思わないのかと思った。
弑逆の王となる人の婚約者だという話も今日一日で嫌という程聞いた。
睨みつけそうになるのを我慢する。
なんとか一目でもという気持ちの方が強いからだ。
「預かったものは返すのが、私の常識なんですが、あなたはいかがかしら?」
突然。
本当になんの前触れもなく、姫様は僕に近づくと、僕の耳元でそう囁いた。
聞き返そうとしたときにはもうお姫様は僕から離れていた。
それから相変わらず、面白そうに笑っている。
僕を彼女は預かっていると言った。
そして、預かっているものは返すと伝えてきた。
あっ、と彼女の言葉に気が付いて思わず姫様をじいっと見てしまう。
この国だけではなく、どの国でも高貴な人に対しては行儀のよい事ではない。
言葉に出してはいけない事なのだ。
多分。
僕はドキドキとなり続ける心臓の音を聞きながら渡された果実水を飲んだ。
あの人の亡骸を見たいと申し出はしなかった。
一瞬僕が抱いてしまった疑念にお姫様は気が付いたのかもしれない。
けれどお姫様は何も言わないで僕に小さな砂糖菓子の箱を渡した。
僕があの人に以前貰った砂糖菓子と同じものだった。
「今日はもう休みなさい。」
お姫様は僕を下がらせる。
信じていいのだろうか。待っていていいのだろうか。
声に出してしまうとすべてが嘘になってしまいそうで、誰にも話していない。
だけど、僕はそれから、お姫様の傍らであの人の帰りをずっと待っている。
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