1 / 1
壱、
しおりを挟む今なのか?さっきなのか?判然としないのだけれども、今さっき、おっさん三人組が仲良く同性愛性と幼児性を匂わせつつはしゃぎジャレ合いながら歩いているのか?ともってずうっと見てたのだけれどもよく見たら、捕獲されたグレイの如く、おまわりさんに暴れながら連行されてるなんか悪いことしたらしきちっちゃいおっさんだった、くわぁあ!くんずほぐれつ歩道をくねくね蛇行しながら、暴れに暴れるちっちゃいおっさんを無表情で取り押さえながら進む官民一体型ズッコケトリオ。こーゆーのをKC庁24時以外で初めて見たので、俺はびっくりクリトリス!(ターヘルアナトミア!)と叫びながら、横断歩道を全力で駆け抜けすれ違おうとしたら、容疑者のちっちゃいおっさんはよく見ると俺の同級生で、俺はそのちっちゃいおっさんに呼び止められる。むげにシカトも出来ないので、面倒なことになったなと、諦念の境地で悟りを開き仕方なく話を聴いてみると、なんでも立て膝を突いて靴紐をゆわいでいた学生を後ろから軽い足上げておもくそ蹴っ飛ばし、そいつのバッグの上に跳ね乗って踏み潰し、速攻逃亡。するも、足の速い学生に速攻とっ捕まり、フルボッコにされたらしい。「なんでそんなことをしたの?」と訊くと、××××に於ける優位性を証明してみせたかったらしい。「如何やって証明したの?」と、更に野暮を承知で訊くと自信満々のドヤ顔FACEで、「俺の靴でさ!」OURセレヴス一同、「ダメだこりゃ!」そう声には出さずに嘆息しスーサイドしたくなったそのとき、誠に恐ろしく、そして、忌々しいことに、同級生だと思っていたそいつの顔は果たして俺の顔だった!観念化され肥大化された俺の全容姿であった!しかし、それは勘違いだった!その夜、広大な@駐車場、拡がる暗がりのなか屋内灯により煌々と照らし出されたスピード証明写真が一基、佇んでいたのだけれども、灯かりはあれどひとはおらず、むじんの筈なのに明かりが灯る不可思議な状況のなかから何やらアナウンスのような文言が繰り返し聴こえて来、近づいてみると、僅かに開いたカーテンの隙間から覗いたのはカーテンに遮られて存在を認識出来なかったりょうあしのない、この場所で撮影中に非業の死を遂げた地縛霊が必死に念写を試みていたのではなく、フォトジェニックなざしき童子が椅子に無言の体育座りで座っていたのでもなく、況してや達磨女でもなく、勿論無人で、真相は、「…ト、ト、ト、トラブルが、は、は、は、発生しました、サ、サ、サ、サ、サーヴィスセンターに…」と、ひとり(一台)孤独にバグり吃り続けているだけの、ひとり(一台)では何も出来ない 人工知能を搭載しているのか?していないのか?判然としない機械の哀れな姿であったのだけれども、それを見て俺は、しかし、感じられなかった!如何なる感情もなかった!現実には決して踊らせられない!何故ならば俺は道化ではないのだから!今ここに一切は終わり一切は始まる。今こそ、永遠の夜が始まる。それは正におそろしいものとなるだろう。果たして一体、何処から現実が始まり、何処で想像が終わるのか?あやふやで、時が経つと自分でも屡々見分けがつかなくなることがある。しかし、実は何ひとつとしてそれらを隔てるものなどないと云うことに気づくと、最早、死もなく、哀しみもなく、不安もなかった!そして謂れのない慈しみに包まれる。
※ カットアップ陰陽文献
【夢と人生 / ネルヴァル】
【ダリの告白出来ない告白 / サルヴァドール・ダリ 】
【我が秘めたる生涯 / サルヴァドール・ダリ】
0
この作品の感想を投稿する
あなたにおすすめの小説
久々に幼なじみの家に遊びに行ったら、寝ている間に…
しゅうじつ
BL
俺の隣の家に住んでいる有沢は幼なじみだ。
高校に入ってからは、学校で話したり遊んだりするくらいの仲だったが、今日数人の友達と彼の家に遊びに行くことになった。
数年ぶりの幼なじみの家を懐かしんでいる中、いつの間にか友人たちは帰っており、幼なじみと2人きりに。
そこで俺は彼の部屋であるものを見つけてしまい、部屋に来た有沢に咄嗟に寝たフリをするが…
敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています
藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。
結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。
聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。
侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。
※全11話 2万字程度の話です。
壊れていく音を聞きながら
夢窓(ゆめまど)
恋愛
結婚してまだ一か月。
妻の留守中、夫婦の家に突然やってきた母と姉と姪
何気ない日常のひと幕が、
思いもよらない“ひび”を生んでいく。
母と嫁、そしてその狭間で揺れる息子。
誰も気づきがないまま、
家族のかたちが静かに崩れていく――。
壊れていく音を聞きながら、
それでも誰かを思うことはできるのか。
私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。
MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。
上司、快楽に沈むまで
赤林檎
BL
完璧な男――それが、営業部課長・**榊(さかき)**の社内での評判だった。
冷静沈着、部下にも厳しい。私生活の噂すら立たないほどの隙のなさ。
だが、その“完璧”が崩れる日がくるとは、誰も想像していなかった。
入社三年目の篠原は、榊の直属の部下。
真面目だが強気で、どこか挑発的な笑みを浮かべる青年。
ある夜、取引先とのトラブル対応で二人だけが残ったオフィスで、
篠原は上司に向かって、いつもの穏やかな口調を崩した。「……そんな顔、部下には見せないんですね」
疲労で僅かに緩んだ榊の表情。
その弱さを見逃さず、篠原はデスク越しに距離を詰める。
「強がらなくていいですよ。俺の前では、もう」
指先が榊のネクタイを掴む。
引き寄せられた瞬間、榊の理性は音を立てて崩れた。
拒むことも、許すこともできないまま、
彼は“部下”の手によって、ひとつずつ乱されていく。
言葉で支配され、触れられるたびに、自分の知らなかった感情と快楽を知る。それは、上司としての誇りを壊すほどに甘く、逃れられないほどに深い。
だが、篠原の視線の奥に宿るのは、ただの欲望ではなかった。
そこには、ずっと榊だけを見つめ続けてきた、静かな執着がある。
「俺、前から思ってたんです。
あなたが誰かに“支配される”ところ、きっと綺麗だろうなって」
支配する側だったはずの男が、
支配されることで初めて“生きている”と感じてしまう――。
上司と部下、立場も理性も、すべてが絡み合うオフィスの夜。
秘密の扉を開けた榊は、もう戻れない。
快楽に溺れるその瞬間まで、彼を待つのは破滅か、それとも救いか。
――これは、ひとりの上司が“愛”という名の支配に沈んでいく物語。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる