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壱、
しおりを挟む渓流のような場所であるのだけれども川面は透き通ってい川底が見えるほどの浅瀬、澄んだ清流であるものの川の流れは些か急流であり水面の形相険しく、尚且つ、近くには流水の坩堝か滝壺。とてもじゃないが、家族連れだとかが日曜日の昼下がりに水遊びをするような?そんなような親水広場といった趣では決してない渓谷とも言えない渓流と本当に言っていいのか?それすらも判らないそんな場所に、只管、クローンかアンドロイドかヒューマノイドのように顔貌から姿形、仕草まで酷似している女どもが次々と、水飛沫を上げながら勇ましく河岸から飛び込んでいる。何らかの救助作業でもないが作業風景であると思われるのだけれども、その活動の正体は判然としない。女たちは何の畏怖も抱かずに入水しているものの(少なくとも、俺にはそう見えた)あまりにも向こう岸に単独で渡るのは危険であるということを判断し咬み締めて、(向こう岸に何らかの用があるのだけれども、如何しても思い出せない…)肥え溜めの蓋に乗っかって悄気返りその場所をすぐに離れ、彼岸ではなく此岸に於けると或る場所に在る団地の駐輪場にチャリマンをなんとはなしに止めようとしていたら、母親がいきなり現れてびっくりしたような表情、実際、びっくりしていたようで、(渓谷ではない渓流のような場所を挟んだ)向こう岸よりも土地の低いこちら側は、所謂、土地の高低差の問題で、この場所に自転車を止めると云う行為は、大変、愚かな行為であり、どれだけ危険な眼に合うおそれがあるのか?必死に演説をされて亜然となる。またそして、それがどんなに危険な行為なのか?ということを裏づける証拠として、過去に於ける鉄砲水や河川の増水による水害、及び 津波被害についてまで言及される始末、そして、その危険性に延々語られている最中、俺は、土地の高低差と緯度経度の相関性について、宇宙視点に立脚してそれらについて思いを馳せてゐた…
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