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壱、
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道すがら、すれ違いはしないのだけれども、通り過ぎざまいつも通るたんび必ず心内で挨拶を取り交わすだけの関係、既に霊性すら帯びているような風格の老犬、生きてるだけでありがたい、見ているだけで安心する、心が安らぐ。存在自体が崇高で、霊長類だなんてとんでもないと、思わず思ってしまいたくなるほどの、存在感で、勝手に拝んでしまいそう。最早、彫像のような佇まい。彫像であっても構わない。珍犬万歳!ってな、インターネッツのスーパースター犬とは一線を画す!と言ったら、あれで、犬種逆差別になるのだろうか?それでも別にいいのだけれども、可愛い仕草と愛らしさで持て囃されるついったあのバズりアニマルたちとは、おんなじあれ生き物とは思えないほどの、…まぁ、遇に、そーゆー類いのバズり方もなきにしろあらずだが、この際、それは鬼シカトして、比較にもならないほどの、ダルッダルの老舗旅館で、華はないけど、めはなはある。遇に、生きているのか?死んでいるのか?判らないくらいに霊験あらたかで、こちらが舌を鳴らしても、大して反応もしない。かと言って滅多矢鱈に吠えたりもしない。そんな気力もないらしい。ただただいつも、おなじ場所に佇み、起きてるのか?寝てるのか?判らないような な表情で佇んでいる。散歩するにしても、隣の駐車場を一周して終わり!みたいな?鎖に繋がれてシャッターの前で、落ち着き払いながら、気だるそうに、佇み 、「判ってる、この首輪の事は訊くな。お前もその内この手の絶望を知るさ!」と、言わんばかりに ている。そんな存在を生きているだけでありがたいと思うことがある。飼い主の行き届いた あってのことなのだけれども。また、その飼い主と、一切、かかわりはないのだけれども。フリーアドレス制のフリースタイル呑んだくれW.A.L.K.E.R.に死ねと言っている訳でもない。
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