1 / 1
壱、
しおりを挟む歩いて帰ったら死ぬレベル。最初、風だけだったのが次第に暴風雨になり、女の子たちは絶叫。スマフォで写真撮ってた男も神妙な面持ち。あまりにも凄まじいから駅舎で雨宿りしていたら、盗撮?偶々か?まさか、リーマンのおっさんが俺を盗撮する筈がない。でも、チラチラ。そして、ニヤニヤ。知り合いか?まぁ、知り合いだったとしてもほっときゃいっか?如何してもあれなら、話し掛けて来るだろうし、なんつって呑気に構えていたのだけれども、そいつはいつまで経っても帰らない。俺も帰らない。他の奴らはみんな車で迎えに来て、ずうっといるのはそいつと二人だけで二人きり。漸く、雨が止み、そいつの前を通り駅舎を後にし、歓楽街は客引きがいるから通らず、ひとつ路地に入った呑み屋街をいつも帰り道にしていたのだけれども、ふと、後ろを振り返ると、さっきまでずうっと一緒にいたリーマンがいて、偶々だろ?と走って曲がって曲がって大通り出ても、ずうっと追い駆けて来る。これは本格的にやばいな?と思いそのまんまの勢いで住宅街に突入し、世に奇妙的展開だとそっちに気を取られているうちに轢死とかだから、それも気をつけながら、単なるホモならいいけど、なんかリーマンがよく持ってるバッグ持ってたから、そん中にナイフがすげぇ入っていて滅多刺しとかされる恐怖に震えながら曲がって曲がってなんとか巻いて、24時間営業のスーパーマーケットに行き、誰もいないか?注意しながら店を出、自宅特定されたらことだから、ずうっと振り返りながらマンションの玄関でも左右確認しながらなんとか帰宅。まさか、そんことがある訳ないと、思っていたのだけれども、考えてみたら、〆〆〆〆のような眼をしていたような気がする。ストーカー被害話は野郎の武勇伝みたいなもんだから、アゲ盛り底上げ法螺 真っ盛りだと侮っていたが、こんなにも恐ろしいものだとは?こないだワイドショーを観ていたら、ストーカー特集(実際は単なるシコリ魔クリスティ)で、まず、女子アナがサラッとストーカー自慢をし、あたしも!あたしも!と、続いて、「これは、誰にでもある珍しいことではないんです。」と前置きをして さん、ここまでは判る。 さんは美人の面影あるから。しかし、女の 魂火をつけてしまったのか?このタイミングしかないとばかりに、如何見ても阿佐ヶ谷姉妹系のコメンテーターが被害を訴え、スタジオ内の女性ストーカー被害率100パーかよ?と椅子から転げ落ちそうになったのだけれども、それにしても、おやじがおやじをストークって単なるサービス尾行じゃねぇかッ!
0
この作品の感想を投稿する
あなたにおすすめの小説
壊れていく音を聞きながら
夢窓(ゆめまど)
恋愛
結婚してまだ一か月。
妻の留守中、夫婦の家に突然やってきた母と姉と姪
何気ない日常のひと幕が、
思いもよらない“ひび”を生んでいく。
母と嫁、そしてその狭間で揺れる息子。
誰も気づきがないまま、
家族のかたちが静かに崩れていく――。
壊れていく音を聞きながら、
それでも誰かを思うことはできるのか。
久々に幼なじみの家に遊びに行ったら、寝ている間に…
しゅうじつ
BL
俺の隣の家に住んでいる有沢は幼なじみだ。
高校に入ってからは、学校で話したり遊んだりするくらいの仲だったが、今日数人の友達と彼の家に遊びに行くことになった。
数年ぶりの幼なじみの家を懐かしんでいる中、いつの間にか友人たちは帰っており、幼なじみと2人きりに。
そこで俺は彼の部屋であるものを見つけてしまい、部屋に来た有沢に咄嗟に寝たフリをするが…
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる