渡る世間は鬼が斬り、無垢な魂が世界を救う！【腐 R.A.S.E. ended in the world】

壱、

さいとうたかお ではなく たかを 先生が劇画化（若しくは、激画化）をした鬼平犯科帖、ブックオフのゾッキ本棚ではありませんが、叩き売りスペースにて１１０円のバカ安プライスで、私に購われるのを今か今かと待ち受けていたようにも思われたものの、しかし、閉店間際、会計前にそのあたりスペースをうろうろ（若しくは、うろちょろ）うろついていたうろつき童子おじさんだったが為に、内実、手に入れたのは偶然の産物であるような気もしつつ、ゴルゴおじさんによる単なる漫画化だろ！？そう侮り「たかを」くくりながら（笑）、それに、儂、ゴルゴ１３あんま好きくないねん？好きくないねーん！と矢鱈滅鱈盲滅法に出鱈目な似非関西弁を心のなかでつぶやきつつ、半分冷やかし程度（半分いちかばちかで）で購ったのでありますが、読んでびっくりノケゾるほどの面白さ！マジでシヴィレました！久しぶりにばちかぶりで（※ 純漫画を除く）漫画でエキサイトしました。こいつァうれしいメディアミックスによる悲鳴でありました。ショタコン（※ 正太郎コンプレックス）でありながら池波正太郎先生の原作はわたくし恥ずかしながら文体がなかなか受けつけず、今のところは敬遠したまんまなのですが（しかし、エッセイは殆んど読んでおります、特に食に関するものは食に興味のないわたくしでさえ思わず咽頭が鳴る内容となっております！）、ネームで「長官」と書いておかしらと読ませたりして粋な計らいノーリミテッドであり、ドラマでは描ききれないつまびらかな設定だとかも描き込まれていて、鬼平の心内描写も作品に深みをもたらし、読みながら両者の比較にいそがしくこれは本当にうれしいメディアミックスの悲鳴でありました（笑）。放送禁止用語を容赦なくＢａｎｇ！Ｂａｎｇ！ぶち込んで来るし、エロもグロもなんでも有野晋哉よゐこは真似しないでね♪であり、汗、血闘が超リアル、チャンチャンバラバラ斬ったり斬られたりするさまが精緻に描かれ血飛沫プッシャー！で、一瞬、面喰らいたじろぐものの、馴れれば爽快、棲めば都の劇画天国、なんでもっと早く読まなかったのか？コンビニとかでもよく…、調べたら『面陳列』というらしいんですが、表紙が見えるように特集号が置かれていたものの手に取ることなく、何故、私はこんにちまでさいとうたかを版の鬼平に手を伸ばすことなく生き延びてしまったのか？自分で自分を責めて悔やんでも悔やんでも悔やみきれず後悔、先に「立たず」であり、しかし、おまさ（ドラマ版だと梶芽衣子）の全裸も見られちゃったりなんかして「勃ち」そうになったりなんかしたりしつつ、そしてまた、ドラマのイメージがあまりにも強すぎて顔のイメージが重なるどころか覆い被さって来るのですが、それも段々と読み進むうちに引き剥がせそうです。それから改めて、吉右衛門Ｖｅｒの鬼平を「見返し」たくなり、それで新たな発見とかをして、お前はへらへらしながらのんべんだらりと観ているがこんな面白ポイントを見逃していたんだぞ？と、過去の自分を「見返し」たくもなりました、笑。落語のようにそしてスルメのようにして何度も何度も楽しめるから鬼平の旦那、鐵っつぁん（← 本所の鐵が通り名だったんですが長谷川平蔵、これも漫画を読むまで「鐵」っつぁんではなく「鉄」っつぁんだと思っていました）はコスパ抜群です。今回というか昨晩、購入したのはドラマ版だと小林稔侍さんがゲストスターの『兇賊』（← 歴代ベストテンにランクインするであろう名作、悪役は今は亡き大杉漣！）なんですが読み応え充分、ドラマも、勿論、観応え充分の重要文化財です。取り敢えず、不要不急の情報ではありますが、報告させて戴きました。

それでは！