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壱、
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時代錯誤。如何にして時代錯誤になるべきか。 それが問題だ。時代錯誤とは、現代に於いてはますます重要性を帯びて来ている。それだけで独立した意味を持ち、最早、知的危機の救世主メシア、腐った世の中に飛び蹴りするゴッデス、新進気鋭;淑女のアフロディーテである。寧ろ、時代の、それぞれの妄想の化身でしか在り得ないだろうし、またあまりにも狡猾で、あまりにも奔放、そして、あまりにも滑稽なStyleで顕現するので、いつだって、我々は翻弄されてしまう。突如として、驚くべき狂騒状態という特徴を備えて我々の眼前に(ちょっと後退しさえすれば) 立ち現れるのである。その老婆は極度の老衰状態にあり、小柄で、正直そうな身なりであった。そして、まさかまさかの老婆襲来で、不意討ちクラッシュ!逃げる隙はおろか、戸惑う隙すら我に与えられず、逃げ惑う自由を奪われ、咄嗟の判断が運命を分かつ! is TRUEEEEE!!!!100MILLIONが胸に突き刺さる。ありふれた言葉が核となるそんな人生ははクソだ。気配を感じて思わずたじろぎそちらを振り向いてしまったのだけれどもおれのGALAXYはあいかわらず発狂中、安穏な笑みを浮かべながらこんにちはァなんつって近づいて来たものだからこちらもK戒線を張ることなくうなずき社会との断絶;D.A.N.Z.E.T.S.U.を していた私はD.J.M.N.K.N.R.M.でした!(DoJide MaNuKede NoRoMa;ドジでマヌケでノロマ)人間、万事塞翁が馬Systemも過剰に幻覚作用して視姦芸術家の俺の魂は恐慌状態、…こ、こ、こ、こんにちはァ!とうろたえながら他愛のない慈しみを無理矢理に搾り出し親しみやすさを表明して返したのだけれども、なんだか様子がおかしい。くくくと含み笑いをしながら、なにやら後ろ手で をしていた。マスク越しで声はくぐもり、生命力、生気、覇気のない声色で、あられもなくはないのだけれども。なんだか、本当に雲行きくもゆきが怪しい。そして、この場所もいずれ退去させられることになるだろう。いやなことは続く。あのときだってそうだ。駐車場の一角、屋根があるうらぶれエリアで(何れ暮らしの果てに)Chillしていたところでこりゃァいいところを見つけたな?なんて思いながらくつろいでいたのも束の間、どのくらいの偶然か?知らんが、すぐさまその駐車場の契約者Sカーが突入して来て乱取り、だから、おれは急いで退散、おれなんかどーせ悪魔みたいなもんだから。道路。悪夢のような装飾のバスの後ろを、ピッタリマークしておなじく悪夢のようなデコレーションのカーが連なり走り去る。ごにょごにょごにょごにょ…、何を言ってるのか?判然としない、。は?は?は?何度も、繰り返し訊いて来るから言語によるコミュニケーションを断念諦めたのか? を示して来て、おれはようやく、それを解読することが出来たのだけれども、虚空に語り掛けるようにして問わず語り、おもむろに話しだしたその内容は、この地では、鬼師の信仰があり、生きている人間の魂を捉えて病人の身代わりにして死なせることも出来るらしい。人柱のような因襲(?)が、サイバーパンクな のような文明の利器が蔓延る現代社会、この令和時代に於いてさえも未だにこの地には残っているのだ。そして、病人のいる家ではよく鬼師らに頼み込み来てもらった。鬼師が来ると、まず、一杯の水を用意し、これに真っ白い紙を浸し、病人の顔の上に掛けておく。翌日、鬼師らがまた見にやって来て、その紙がカラカラにかわいていれば、やり方を教えると言う。人を殺して疫病を退散させる鬼師もいる。しかし、それは稀だ。道祖神ではなく鬼神の像が矢鱈と多いのもこれが由縁らしい。甦りの方法を教える場合は、なにもない部屋に祭壇を設けて、神鬼の屏風を傍らに立て、鬼師が女装して現れ、呪文を唱える。そのとき、一斉に銅鑼や太鼓が、周辺地域まで鳴り響く。夜になると、鬼師は油紙でつくった灯火を手にし野外に行って魂を呼ぶ。呪術というものは大概そうであるが、この呪文にしても現世の我々には理解することが出来ないらしい。そのあたりに浮遊している魂があれば、呼応してやって来るという。鬼師は、提灯を灯しながら魂を導きこれを家に連れて帰り、病人の家に到着すると、果たして、祝詞でねぎらう。そのときには、既に病人は恢愎しているのである。また、この儀式が行われる真夜中、銅鑼や太鼓の音がもしも聴こえたら、地域住民は両足を踏ん張ればいいとのこと。そうしなければ、黄泉に引っ張られてしまうらしい。お前はそのことをここに聴きに来たのだろう?そして、 をあやつりにここに来たのか?と、急におそろしい表情で訊ねて来るものだから、それをなんとなく否定しながらおれはわざとらしく咳をした。そして、それで勝手にお茶を濁したつもりになってその場を立ち去ることにした。それにしても、これはこれから対策を講じなければならない、 された呪術的な地域、ただよう の思想、これからどの場所に行っても気配を感じたら、すぐさま、脱兎の如く、すいません!と、あやまりながら、飛び出しその場から立ち去ろう。そうこころに決めた。そうすれば、なんとかきりぬけられる。きっと、やりすごすことが出来るだろう。そしてしかし、ここでようやく気づいたのだった。この土地にはもう絶対に来ることは出来ない。どんなわざわいが降り掛かるか?判ったもんじゃない。この場所も、もう、あぶない。おれのギャラクシーはあいかわらず狂い気味。得体の知れない不吉な気配を感じたら逃げろ!急いで、その場所からすいませんすいませんと言い残し、立ち去ったのだった。それが俺の心的リアリティ。これが、おれの現実なのだと思うことにしたのだけれども、矢張り、なにがしかの可能性というものにこころを許しては決してダメだと、このままではダメになると猛省した。あそこにはもういられなくなったのかも知れないのだけれども、そのことに意味があるのではないか?と、思い直すことも出来る。これまでの体験と照らし合わせてみても、おれがあの場所に行ったのは、なにかしらの必然性があったような気がしてならない。おれは、あの場所でなにかを掴めるかも知れないと、そんな期待感も実はあったことは否めない。だから、無意識的に、導かれるようにして行ってしまったのだ。そして、どこからともなく老婆は現れた。しかし、なにもかもが幻だとしたら?おれの意識はどこに向かっているんだろう?もしかして、なにかの間違いでおれはこんなことをしているのだろうか?また、何処で如何間違えてこんなことになってしまったのだろうか?総ては手遅れであるような気もしてくる。今にして思えば、おれは その日、なにかにとり憑かれたような状態で、そして、ひどくなにかにおびえていたのだと思う。それがなにに対してなのか?それが何なのか?おれには自分でも判らなかったのだけれども、兎に角、なにかが心の底から怖かった。その恐怖は、おそらくは、 によって齎されたものであろう。得体の知れない不吉な魂。その正体は未だに判らない。そして、その夜も例の如く、不吉な夢を見た。いつものように、夢の中でおれは を操っていた。しかし、いつもと違っていたのはおれ自身がその中に取り込まれてしまったことだった。その夢の中のおれはまるで巨大な そのものになったかのような錯覚に陥りつつあって、自分で自分の身体を動かしていると言うよりは、 そのものがおれの肉体を借りて動いていると言ったほうがいいのかも知れない。そんな感覚。そして、おれの眼の前にはおれがいた。それはつまり、おれ自身の姿貌をしていた。そして、そのおれはおれに向かって手を差し伸べて何かを訴えている。その言葉は朧気でよく聴こえなかった。しかし、その音声(おんじょう)は次第々々に大きくなっていき、ついには、おれの聴覚の許容範囲を超越してしまった。そして、おれはその祝詞なのか?呪言なのか?判然としないものを呑み込んでしまったのだ。それからどのくらい経っただろうか?やがて、それはおれの身体のなかで収斂していき、そして、おれの肉体の一部と化した。そして、おれは覚醒した。その時、おれはなんだかとても気分がよかった。爽快感に包まれてい、心は高揚していた。そして、それら夢の記憶はおれの脳裏に刻み込まれていて、決して消えることはなかった。また、鏡を見ても自らの姿に特に変化はなかった。しかし、なにかがおれの中に入り込んでいて、昨日までとは違う存在となったおれがいた。おれの肉体と精神は得体の知れない不吉な魂のようななにかに乗っ取られ、総ては の思うがままに行動していた。そう思えてならなかった。そのように思うしかなかったのだ。それは、果たして一体、何を意味するのだろう?おれは に取り憑かれてしまったのだろうか?しかし に意思があるのかと訊かれても、それは答えることが出来ない。ただ、おれ自身としての意思とは別に、何者かの意志が働いていると言わざるを得ないのも確かだ。おれは 今日も こころのなかに蠢くなにかを感じている。からだのなかになにかが渦巻いている。これは得体の知れない恐怖だ。しかし、それの正体を探るのは不可能に近い。おれがそれを感じ取ることが出来れば、或いは、この絶望のようなものをコントロールすることが出来るのかも知れない。そうすれば、おれは本当の自分自身を取り戻すことが出来るのではないだろうか? が、おれを乗っ取ろうとしている。既に乗っ取られているのかも知れない。肉体と精神を蝕み、徐々に侵食している感覚はある、李徴のように。そして、 を制御しているのはおれの意志ではなくて別のなにかだ。おれは を支配出来るのだろうか? そう考えながら、おれはなにを言っているのだろうか?おれはなにをしたいのだろうか? おれはおれになにを求めているのだろうか?おれはおれに何をさせようとしているのだろうか? おれはおれになにをして欲しいのだろうか? おれはおれをどうするつもりなのだろうか?おれはおれをどうしたいんだろうか?おれはおれとなにを話し合っているのだろうか? おれはおれとなにを語り合いたいのだろうか? おれはおれとなにがしたいのだろうか?おれはおれとどんな関係になりたいのだろうか?おれはおれのことを愛しているのだろうか?おれはおれを愛しているのだろうか?おれはおれを愛していいのだろうか?おれはおれに焦がれているのだろうか?おれはおれに惚れているのだろうか? おれはおれに狂おしいほどに魅せられてしまったのだろうか? おれはおれに嫉妬しているのだろうか?おれはおれに執着しているのだろうか?おれはおれに憎悪感を抱いているのだろうか?おれはおれを憎んでいるのだろうか?おれはおれに怒りを憶えているのだろうか? おれはおれが羨ましいのだろうか?おれはおれを恨めしく思っているのだろうか?おれはおれのことが疎ましく感じられているのだろうか? おれはおれのことが嫌いなのだろうか?おれは おれ軽蔑しているのだろうか? おれはおれに殺意を抱いているのだろうか? おれはおれを殺したいと思っているのだろうか?おれはとれの身体を引き裂きバラバラにしてやりたいと考えているのだろうか? おれはおれの肉片をバラ撒いて世界中に災厄をも齎したいと考えているのだろうか?おれはおれを滅ぼそうと画策し、実行しようとしているのだろうか? おれはおれに復讐しようと目論み、おれに罠を仕掛けようとしているのだろうか?おれはおれに呪いを掛けようと企んでいるのだろうか?おれはおれを消滅させようと考えているのだろうか?寧ろ、おれはおれのことなど忘れてしまおうとしているのだろうか? おれはおれを消し去ろうと、躍起になっているのだろうか? おれはおれのことが大嫌いなのだろうか? おれはおれのことを考えると胸が苦しくなるのだろうか? おれはおれのことで頭が一杯になってしまうのだろうか?おれはおれのことばかり考えて生きているのだろうか?おれはおれに人生を捧げているのだろうか? おれはおれに命まで預けてしまっているのだろうか? おれはおれのことで一喜一憂してしまうのだろうか? おれはおれのことで眠れなくなってしまうのだろうか? おれはおれのことでおかしくなりそうなのだろうか? おれはおれのことで気が狂いそうなのだろうか?おれはおれを待ち侘びていたのだろうか? おれはおれと巡り合うことが出来るのだろうか? おれはおれと離ればなれになるなんて耐えられないのだろうか? おれはおれと一緒に生きていきたいのだろうか? おれはおれのそばに居てやりたいと願っているのだろうか? おれはおれと一緒なら死ぬことだって怖くないのだろうか?おれはおれと別れるくらいならば死んだほうがマシだとさえ思っているのだろうか? おれはおれと一生を共に過ごすつもりなのだろうか?おれはおれにしあわせになって欲しいと心から思っているのだろうか? おれはおれが死んでしまったら気が狂ってしまうのだろうか?おれはおれのいない人生など考えられないのだろうか? おれはおれがいない世界で生きていくことに耐えられるのだろうか? おれはおれに殺されるのも悪くないと望んでしまうのだろうか? おれはおれに殺してくれと言ってしまいたくなるのだろうか? おれはおれはがいなくなったら正気でいられなくなるのだろうか? おれはおれに愛情を持っているのだろうか? おれはおれを本当に大切にしているのだろうか? おれはおれを信用していいのだろうか?おれはおれを信じることは出来るのだろうか? おれはおれの望みを果たしてやれるのだろうか? おれはおれの願いを叶えてやりたかったのだろうか? おれはおれを悲しませることはしたくなかったのだろうか? おれはおれのためになにをしてあげられるのだろうか? おれはおれに希望を持ってもよかったのだろうか?おれはおれの犠牲になったのだろうか? おれはおれの理想を実現してあげたいと思っていたのだろうか? おれはおれにとって必要な存在だったのだろうか? おれはおれに愛されていたのだろうか?おれはおれに必要とされていたのだろうか? おれはおれを愛しているのだろうか? おれはおれのことが好きなのだろうか? おれはおれのことを尊敬していたのだろうか? おれはおれに憧れを抱いていたのだろうか?おれはおれに嫉妬しているのだろうか? おれはおれを羨ましがっていたのだろうか? おれはおれのことを理解したいと望んでいたのだろうか? おれはおれのことを理解したいと思っているのだろうか? おれはおれに同情しているのだろうか? おれはおれに親近感を憶えているのだろうか?おれはおれに友情を感じているのだろうか?おれはおれに欲望を抱いているのだろうか? おれはおれを憐れんでいたのだろうか? おれはおれに恐怖を感じていたのだろうか? おれはおれ疎ましく思っていたのだろうか? おれはおれを憎んでいるのだろうか?おれはおれを恨めしく思い妬んでいるのだろうか? おれはおれに憎悪を向けているのだろうか?おれはおれに怒りを憶えているのだろうか? おれはおれを軽蔑し、嫌悪感を抱いているのだろうか?おれはおれを自己解体し、自らの肉体を引き裂きバラバラにして弄んでいる 最中 想像していた感情がなんであれ、ただただそれを純粋に表現しようと思った。本当は言葉など不要だから、本当のところは何も書くことがないであろう。 ような から零れ落ちた滴という名の幻想こそが真実である。それは、つまりこういうことである。おれはおれ自身が今まさに感じていることを、そのまま感じていただけだということになる訳だ。しかし、それでもなお、矢張り、おれにはなにがなにやらなにもかもが判らないのであり、得体の知れない不吉な魂のようなものが理解出来ないのだし、納得することも、許すことも出来ないということに変わりはないのだが、それなのに、何故、こんなにも胸が苦しくなり切なさが込み上げてきては涙が零れて止まらないのだろうか?「私だけが 私のXXを 嗚呼、未確認♪」とは、まさにこのことであり、そして、これらは、果たして一体、何を意味するのだろうか?それが皆目見当つかず、戸惑うしかないのであるのだけれども、そんなことを気にせずに前へ前へと進むべきであるのだろう。何故ならおれはここで立ち止まり、いつまでも呆然としていていられるような立場ではないのであって、寧ろ、今は少しで進まなければならない状況にある筈なのだから。それで結局どうなるか?と言えば、行くも地獄、戻るも地獄。一寸先は闇、一寸手前も闇。おれは既に死んでしまっているのかも知れない。「抱かれているのは確かにおれだが、抱いてるおれは誰だろう?」(粗忽長屋)死因はよく判らないが、兎に角おれは死んでしまったのだ。そのことについて詳しく語っていきたいとおれは思うのだけれども、まずは、おれが死んだ時のことから話していきたい。それは、自分でもよく判ららないとしか言えないのだけれども、もしかすると、その時、既におれは心のどこかで死の予感のようなものを感じていたのかも知れない。そのあたりの詳しいことは正直よく憶えていないのだけれども、いずれにしても、おれがおれに逢いに行くつもりでいたことだけは事実だったのだ。ところが予想に反して、おれは既に死んでいたのであり、決して逢うことは出来なかった。それを知った時はかなり驚いたものだが、それ以上に落胆してしまい、暫くは立ち直れなかった。おれの死はおれの生ににとってもあまりにも衝撃的な出来事であり、暫くはショックから立ち直れず頭がおかしくなり掛けていた程である。おれはなんとか気持ちを落ち着かせて冷静になろうとしたがどうしても出来なかった。それほどまでに哀しかったしつらかったし虚しさを感じた。しかし、おれはすぐにでもその哀しみに別れを告げて出発しなければならない身なのである。自らの死にに時間を費やす余裕などなかったのである。それで取り敢えずは、忌み明けの意味も込めて、只管、自己陶酔の に励んだ。そのお影か如何か?は判らないのだけれども、 にかんしては、或る程度のレベルに達することが出来たと思う。お影で無事に、精神の危機を乗り越えたのだが、ところがここで問題が発生した。実はおれが死に際、今際の際際に、おれに遺した言葉を、まだ、誰にも伝えていなかったのである。この言葉はおれ以外には、誰も知る人がなかったと言っても、あながち間違ってはいない。言わなくてもいい状況だったから、言わなかったという訳ではなく、誰にも訊かれることはなかったし、言う理由がなかったようにも思われる。より正確に語るならば、黙秘を続けていた方が正しいかも知れない。若しくは、黙り込んでいたと表現しておくべきではないか?と、少し思い悩むことはあった。というのも、その言葉というのはおれ自身ですら忘れてしまっていた言葉だったからである。勿論、このこと自体は何も不思議なことでもない。それに、仮に思い出せなくとも、特に不都合はなかったのである。生活に支障などなかった。あろう筈がないのである。生活自体がなかったのだから。おれはその言葉を思い出したくても思い出せなかった。しかしながら、それでもおれは、死ぬ前におれになにかを言いたかったのだと思う。いや、恐らくは伝えたいと思っていたのだと推測出来る。しかし、おれがそのことを、仮令、思い出したとしても恥ずかしくて口にすることはないだろう。ただでさえこんなに恥の多い人生を送ってきたおれなのだから、これ以上は本当に勘弁して欲しいというのが本音であった。要するに自分の死を語ることも、それを語る自分が生きているということも、羞恥そのものなのである。しかし、おれがおれ自身の言葉を忘れてしまっている以上、おれは生きている人間におれの言葉を思い出してもらわなければならない。それがどんなにつまらない言葉であろうと、取るに足らない言葉であろうとしても必ず後世に伝えるべきなのだと強く思った。そうすることによっておれの魂は不滅なのである。それでおれは決意を固めた。そして、遂に意を決するとおれは死んだはずのおれに向かって語り始めた。「私だけが 私のXXを 嗚呼、未確認♪」とはどういう意味なのか?と。その言葉の意味をおれはとうとう理解出来ぬままこの世を去ってしまった訳である。しかし、それでも、おれはおれの言葉を伝えようとは思う。何故ならそれはおれにとって非常に重要なことであるに違いないからだ。だからどうか最後まで聴いて欲しい。おれは、只管、自分に向けて話し掛けているだけの独り言のようなものである。だから別に何かしらの返答を期待しているという訳ではない。また、返ってくる答えが必ずしも正解であるとは限らないということも理解しているつもりである。それでも、尚、おれは自分の言葉を伝える為にこれからも精一杯努力したいと思っている。もしも、 が、誰かの心に少しでも響いてくれたのならそれだけでおれはうれしい限りである。そのことに気づくことによりおれはしあわせになれる。それくらいしか、今、現在言えることは残念ながらないのだ。おれはもう二度と生きることが出来ないのにもかかわらず、こうして生き残っているような気分に浸っている。だから、おれは、「くたばりぞこない死にながらえ」ながら、この先もずっと生きていく美しいひとたちに対して とおれはこれからも祈り続けるつもりである。但し、祈りはするが、信じてはいない。いままでどうもありがとう。では、最後に、これだけは言っておきたいと思うことがあるので、それを聴いて欲しい。それは、おれが言いたかったことではなくて、おれが訊きたかったことでもあるのだけれど、そんなことは、最早、どちらでも構わない。兎に角、これだけはどうしても伝えておかなければならないのだ。それはなんなのか?というと、「おれはおれである!あなたはあなたですか?」ということである。これで本当にお別れになります。お疲れさまです。ここまで読んでくれた皆様に感謝を致しております。さよなら。
※ 著者註;サルヴァドールダリ、子不語、そして、人工知能による三つ巴の短編剽窃であります!!!!
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