12 / 59
出会いましょう、新しい世界と共に
第十話 学園生活は慣れてこそ
しおりを挟む
【…んにゅ、ふわぁぁ。そろそろ朝ですか】
朝日が部屋の中を照らし始め、その明かりと共にハクロは起床する。
自身の寝床であったハンモックから降りて片づけて、寝間着をほどいて今日の衣服へと繕いなおす。
【起きてください、旦那様。朝ですよー】
「ん、あと五分…」
ゆさゆさとベッドで寝ているルドをゆするが、流石にまだちょっと朝早くもあって眠いところがある。
朝のちょっと眠たげな、ベッドの中での睡眠欲というのはどこの世界にあっても抗いがたいものがあるだろう。
【むぅ、起きないと駄目ですよ。昨日、教師の方々の授業で『早起きは金貨一枚の徳がある』って話が合ったじゃないですか】
「ハクロ、授業に出てないでしょ…」
【人のいる場所に住まう以上、魔獣の身であってもきちんと知識は必要ですから、時々廊下の方から見学させてもらっているんですよ】
一緒に学園に来るまではよかったが、それでも魔獣の身であるハクロ。
ここに集められた子供たちは国の教育制度によって学ぶ義務が生じるわけなのだが、彼女にはそれが生じることはなく、授業を受ける必要はない。
けれども、学びたいものであれば学びにくればいいという教育方針もあるため、例え生徒にあらずとも意欲があれば授業を見学していても良いことになっているようだ。
魔獣であっても、熱心に授業を見聞きして学習してくれるのであれば、かまわずに生徒と同等の扱いになるようである。
…そのせいもあってか、ここで生活して一週間になるが、既にハクロは学園内で馴染みまくっていた。
むしろ、魔獣という立場を活かしてのことを色々とやっているようで、おとなしく過ごしているわけではないらしい。
【本日、旦那様が学ばれている間にも、魔法や剣術、薬学に経営学、栄養学、魔獣学などにも出席予定ですからね。旦那様の素敵なお嫁さんとして胸を張れるように、知識を蓄えているんですよ】
「色々出席しすぎているよね!?」
思わずルドはツッコミを入れながら、眠気が吹っ飛んで勢い良く起きるのであった。
とにもかくにも起床し、朝食は寮に設けられている学食の場でいただき、本日の授業へ向かうことになる。
本来であれば、ここでハクロは寮の自室へ戻って過ごしていても良いのだが、彼女は彼女なりに様々な授業へ参加予定らしい。
「…本当に大丈夫かな?」
色々な不安がありつつも、今のところは問題が起きていないようなので、今日もこのまま放課後に合流するまでに何事もないことを祈るのであった…
―――
…剣術の授業。
ここは騎士や衛兵などの職業を将来目指そうとして取り組む生徒たちが受講する授業だったが、本日はその生徒たちとは異なるものが参加していた。
【さて、今日は気分的には4刀流で…かかってきてください!!】
「「「「いや、そんなことを言われても、そんな無茶苦茶な奴を相手にしきれるかぁぁぁぁ!!」」」
この一週間の間に参加されまくったことで、ついに息のそろったツッコミまでができるようになった生徒たち。
通常であればお互いのライバル心や嫉妬心などによって足並みがそろいにくいはずの授業でもあったはずだったが、まさかの共通の敵ができてしまったことによって一体感が生まれていたのである。
その敵とは…
【だって、魔獣の中には私以上に剣術が優れている者や、より数が多いのもいますよ?このぐらいの模擬戦で無理なら、それ以上の相手もしづらいですし、私の鍛錬にもならないですよ】
「そんなことを言われても、そこまでやばい奴を相手にするならまず逃げるわ!!」
「というか貴女は蜘蛛の魔獣でしょ!!それが糸で複製の腕を作ってより多くの剣を握って戦うとかどういうやつなの!?」
「というか昨日、せっかくこの国の騎士団長の一人が特別講師としてきたのに、試合を挑んでわずか30秒でぶっ飛ばした奴の実力に勝てるわけがないんだがぁぁぁぁぁぁl!!」
【えー】
「「「「しょぼんとした顔で不満そうに言われても、やったのはそっちのせいだろぉぉぉぉぉぉ!!」」」」
そう、その相手はハクロ。
本来は蜘蛛の魔獣なので糸を使った戦闘がメインのはずだが、実は剣術にもそこそこ腕に覚えがあったようで、授業に参加してきたのである。
最初こそは、相手が魔獣と言えども剣術をここで習っている生徒たちならばまだ素人には負けない自信があり、うまくいけば揺れ動くものを見ながらという下心を持った者たちもいたはずだったが…ひとたび剣を交えただけで、そんなうまい話はないことを理解させられたのである。
「くそぅ、魔獣であっても流石に素人相手なら、負けないと思ったのに…」
「というか、どこの流派だよそれ!!明らかに人を超えている感じのが多いんだけど!!」
【どこの、と言われましても…旦那様に巡り合う前の、旅路で出会った人たちから、目で盗んだものばかりですから、何とも言えないですね。私、蜘蛛の魔獣ですから脅威に思って討伐を依頼する人もいたようで、腕に覚えのある人に追われたことがあるんですよね…返り討ちにして、その方々は今は隠居生活を楽しんでいるらしいですけれどね】
「さらっと剣士の生活を終わらせまくっているのだが!?」
ずぶの素人かと思いきや、まさかのガチの剣士の素質があったようで、勝負を挑んできた剣士たちの技を覚えて行ったらしい。
そのおかげかいくつもの流派を使いこなすことが出来ているようで、魔獣の剣士も混ざっていたのか明らかに人外でないと使えないものも扱っているようだ。
【でもまぁ、魔法よりも剣のほうが好きですね。糸で作りやすいですし、ちょっとカッコよくないですかね?ほら、旦那様を守る孤高の女騎士って感じで、中々良いでしょ!】
「女騎士なのは見た目的にはそうなるが…」
「まず、人じゃなくて魔獣だから魔獣騎士というべきでは」
「ダメだ、まともに相手をしきれねぇ…」
とはいっても、素振りやダミーを使っての授業よりも、こうやって明らかにやばい相手との実践のほうが身が引き締まりやすいというのもある。
経験を積むならば実戦を行ったほうが良く、こうやって圧倒的な相手だとしても自身の動きを見直しやすく、いつかは勝てるかもしれないという淡い希望を胸に抱けるからだ。
【さて、とりあえず今日はこの気分で…あ、いっそもっと増やして、一対一に近い形式でやったほうが良いですかね?10本までなら操れますし、そのほうが良いかもしれないです】
「余計にやばい感じがするんだよなぁ」
「というか、一本一本に腕前が分散されるならまだしも、どれもこれも同じだけのものになっているのが厄介すぎるのだが…」
「彼女、下手したらこの国の騎士団全てを一人で相手できそうじゃないかな…?」
ぶつぶつとつぶやきながらも、相手がやる気ならばやるしかないだろう。
勝てない勝負だと思っていても、着実に自分たちの経験になって腕前は向上しているはずなので、不利益を被っているというわけでもない。
そのため、受けている生徒たちは本日も全力で、相手をするのであった…
「でも、出来れば褒美が欲しいなぁ!!」
【んー、それなら今日は、私に一太刀でも入れられたら…何やらやばそうな骸骨の戦士の人が持っていたこの大剣をあげましょう】
「空間収納魔法とやらで、でっかい剣が出てきたぞ…」
「呪いの武器ってわけじゃないよな?」
「うぉぉぉぉぉぉぉぉぉい!?そ、それはまさか!!」
「知っているのですか、剣術のスパパン先生!!」
「魔獣の中でも種族名『ナイトメアスケルトン』が持っているという魔剣『ボーンバッドレス』!!名高い名工でも再現が難しいと言われる業物で、売れば相当ヤバい値段が付く武器です!!」
【あ、これまだ何本も持ってますよ。切れば黒い斬撃が飛び出て遠距離攻撃ができますけど、他にもいくつかの手段があったので、将来の嫁入り前の持参金代わりにできないかなと思って、いくつか取ってあるんですよね】
「何本もぉぉぉ!?生徒たち、全力であれを確保するように!!わたしも参戦して、絶対に獲得します!!」
「先生も参加するのかよ!?」
「目の色凄い変わりまくっているんだけどぉ!?」
朝日が部屋の中を照らし始め、その明かりと共にハクロは起床する。
自身の寝床であったハンモックから降りて片づけて、寝間着をほどいて今日の衣服へと繕いなおす。
【起きてください、旦那様。朝ですよー】
「ん、あと五分…」
ゆさゆさとベッドで寝ているルドをゆするが、流石にまだちょっと朝早くもあって眠いところがある。
朝のちょっと眠たげな、ベッドの中での睡眠欲というのはどこの世界にあっても抗いがたいものがあるだろう。
【むぅ、起きないと駄目ですよ。昨日、教師の方々の授業で『早起きは金貨一枚の徳がある』って話が合ったじゃないですか】
「ハクロ、授業に出てないでしょ…」
【人のいる場所に住まう以上、魔獣の身であってもきちんと知識は必要ですから、時々廊下の方から見学させてもらっているんですよ】
一緒に学園に来るまではよかったが、それでも魔獣の身であるハクロ。
ここに集められた子供たちは国の教育制度によって学ぶ義務が生じるわけなのだが、彼女にはそれが生じることはなく、授業を受ける必要はない。
けれども、学びたいものであれば学びにくればいいという教育方針もあるため、例え生徒にあらずとも意欲があれば授業を見学していても良いことになっているようだ。
魔獣であっても、熱心に授業を見聞きして学習してくれるのであれば、かまわずに生徒と同等の扱いになるようである。
…そのせいもあってか、ここで生活して一週間になるが、既にハクロは学園内で馴染みまくっていた。
むしろ、魔獣という立場を活かしてのことを色々とやっているようで、おとなしく過ごしているわけではないらしい。
【本日、旦那様が学ばれている間にも、魔法や剣術、薬学に経営学、栄養学、魔獣学などにも出席予定ですからね。旦那様の素敵なお嫁さんとして胸を張れるように、知識を蓄えているんですよ】
「色々出席しすぎているよね!?」
思わずルドはツッコミを入れながら、眠気が吹っ飛んで勢い良く起きるのであった。
とにもかくにも起床し、朝食は寮に設けられている学食の場でいただき、本日の授業へ向かうことになる。
本来であれば、ここでハクロは寮の自室へ戻って過ごしていても良いのだが、彼女は彼女なりに様々な授業へ参加予定らしい。
「…本当に大丈夫かな?」
色々な不安がありつつも、今のところは問題が起きていないようなので、今日もこのまま放課後に合流するまでに何事もないことを祈るのであった…
―――
…剣術の授業。
ここは騎士や衛兵などの職業を将来目指そうとして取り組む生徒たちが受講する授業だったが、本日はその生徒たちとは異なるものが参加していた。
【さて、今日は気分的には4刀流で…かかってきてください!!】
「「「「いや、そんなことを言われても、そんな無茶苦茶な奴を相手にしきれるかぁぁぁぁ!!」」」
この一週間の間に参加されまくったことで、ついに息のそろったツッコミまでができるようになった生徒たち。
通常であればお互いのライバル心や嫉妬心などによって足並みがそろいにくいはずの授業でもあったはずだったが、まさかの共通の敵ができてしまったことによって一体感が生まれていたのである。
その敵とは…
【だって、魔獣の中には私以上に剣術が優れている者や、より数が多いのもいますよ?このぐらいの模擬戦で無理なら、それ以上の相手もしづらいですし、私の鍛錬にもならないですよ】
「そんなことを言われても、そこまでやばい奴を相手にするならまず逃げるわ!!」
「というか貴女は蜘蛛の魔獣でしょ!!それが糸で複製の腕を作ってより多くの剣を握って戦うとかどういうやつなの!?」
「というか昨日、せっかくこの国の騎士団長の一人が特別講師としてきたのに、試合を挑んでわずか30秒でぶっ飛ばした奴の実力に勝てるわけがないんだがぁぁぁぁぁぁl!!」
【えー】
「「「「しょぼんとした顔で不満そうに言われても、やったのはそっちのせいだろぉぉぉぉぉぉ!!」」」」
そう、その相手はハクロ。
本来は蜘蛛の魔獣なので糸を使った戦闘がメインのはずだが、実は剣術にもそこそこ腕に覚えがあったようで、授業に参加してきたのである。
最初こそは、相手が魔獣と言えども剣術をここで習っている生徒たちならばまだ素人には負けない自信があり、うまくいけば揺れ動くものを見ながらという下心を持った者たちもいたはずだったが…ひとたび剣を交えただけで、そんなうまい話はないことを理解させられたのである。
「くそぅ、魔獣であっても流石に素人相手なら、負けないと思ったのに…」
「というか、どこの流派だよそれ!!明らかに人を超えている感じのが多いんだけど!!」
【どこの、と言われましても…旦那様に巡り合う前の、旅路で出会った人たちから、目で盗んだものばかりですから、何とも言えないですね。私、蜘蛛の魔獣ですから脅威に思って討伐を依頼する人もいたようで、腕に覚えのある人に追われたことがあるんですよね…返り討ちにして、その方々は今は隠居生活を楽しんでいるらしいですけれどね】
「さらっと剣士の生活を終わらせまくっているのだが!?」
ずぶの素人かと思いきや、まさかのガチの剣士の素質があったようで、勝負を挑んできた剣士たちの技を覚えて行ったらしい。
そのおかげかいくつもの流派を使いこなすことが出来ているようで、魔獣の剣士も混ざっていたのか明らかに人外でないと使えないものも扱っているようだ。
【でもまぁ、魔法よりも剣のほうが好きですね。糸で作りやすいですし、ちょっとカッコよくないですかね?ほら、旦那様を守る孤高の女騎士って感じで、中々良いでしょ!】
「女騎士なのは見た目的にはそうなるが…」
「まず、人じゃなくて魔獣だから魔獣騎士というべきでは」
「ダメだ、まともに相手をしきれねぇ…」
とはいっても、素振りやダミーを使っての授業よりも、こうやって明らかにやばい相手との実践のほうが身が引き締まりやすいというのもある。
経験を積むならば実戦を行ったほうが良く、こうやって圧倒的な相手だとしても自身の動きを見直しやすく、いつかは勝てるかもしれないという淡い希望を胸に抱けるからだ。
【さて、とりあえず今日はこの気分で…あ、いっそもっと増やして、一対一に近い形式でやったほうが良いですかね?10本までなら操れますし、そのほうが良いかもしれないです】
「余計にやばい感じがするんだよなぁ」
「というか、一本一本に腕前が分散されるならまだしも、どれもこれも同じだけのものになっているのが厄介すぎるのだが…」
「彼女、下手したらこの国の騎士団全てを一人で相手できそうじゃないかな…?」
ぶつぶつとつぶやきながらも、相手がやる気ならばやるしかないだろう。
勝てない勝負だと思っていても、着実に自分たちの経験になって腕前は向上しているはずなので、不利益を被っているというわけでもない。
そのため、受けている生徒たちは本日も全力で、相手をするのであった…
「でも、出来れば褒美が欲しいなぁ!!」
【んー、それなら今日は、私に一太刀でも入れられたら…何やらやばそうな骸骨の戦士の人が持っていたこの大剣をあげましょう】
「空間収納魔法とやらで、でっかい剣が出てきたぞ…」
「呪いの武器ってわけじゃないよな?」
「うぉぉぉぉぉぉぉぉぉい!?そ、それはまさか!!」
「知っているのですか、剣術のスパパン先生!!」
「魔獣の中でも種族名『ナイトメアスケルトン』が持っているという魔剣『ボーンバッドレス』!!名高い名工でも再現が難しいと言われる業物で、売れば相当ヤバい値段が付く武器です!!」
【あ、これまだ何本も持ってますよ。切れば黒い斬撃が飛び出て遠距離攻撃ができますけど、他にもいくつかの手段があったので、将来の嫁入り前の持参金代わりにできないかなと思って、いくつか取ってあるんですよね】
「何本もぉぉぉ!?生徒たち、全力であれを確保するように!!わたしも参戦して、絶対に獲得します!!」
「先生も参加するのかよ!?」
「目の色凄い変わりまくっているんだけどぉ!?」
1
あなたにおすすめの小説
妻からの手紙~18年の後悔を添えて~
Mio
ファンタジー
妻から手紙が来た。
妻が死んで18年目の今日。
息子の誕生日。
「お誕生日おめでとう、ルカ!愛してるわ。エミリア・シェラード」
息子は…17年前に死んだ。
手紙はもう一通あった。
俺はその手紙を読んで、一生分の後悔をした。
------------------------------
ありふれた聖女のざまぁ
雨野千潤
ファンタジー
突然勇者パーティを追い出された聖女アイリス。
異世界から送られた特別な愛し子聖女の方がふさわしいとのことですが…
「…あの、もう魔王は討伐し終わったんですが」
「何を言う。王都に帰還して陛下に報告するまでが魔王討伐だ」
※設定はゆるめです。細かいことは気にしないでください。
俺の伯爵家大掃除
satomi
ファンタジー
伯爵夫人が亡くなり、後妻が連れ子を連れて伯爵家に来た。俺、コーは連れ子も可愛い弟として受け入れていた。しかし、伯爵が亡くなると後妻が大きい顔をするようになった。さらに俺も虐げられるようになったし、可愛がっていた連れ子すら大きな顔をするようになった。
弟は本当に俺と血がつながっているのだろうか?など、学園で同学年にいらっしゃる殿下に相談してみると…
というお話です。
悪役令息、前世の記憶により悪評が嵩んで死ぬことを悟り教会に出家しに行った結果、最強の聖騎士になり伝説になる
竜頭蛇
ファンタジー
ある日、前世の記憶を思い出したシド・カマッセイはこの世界がギャルゲー「ヒロイックキングダム」の世界であり、自分がギャルゲの悪役令息であると理解する。
評判が悪すぎて破滅する運命にあるが父親が毒親でシドの悪評を広げたり、関係を作ったものには危害を加えるので現状では何をやっても悪評に繋がるを悟り、家との関係を断って出家をすることを決意する。
身を寄せた教会で働くうちに評判が上がりすぎて、聖女や信者から崇められたり、女神から一目置かれ、やがて最強の聖騎士となり、伝説となる物語。
絡みあうのは蜘蛛の糸 ~繋ぎ留められないのは平穏かな?~
志位斗 茂家波
ファンタジー
想いというのは中々厄介なものであろう。
それは人の手には余るものであり、人ならざる者にとってはさらに融通の利かないもの。
それでも、突き進むだけの感情は誰にも止めようがなく…
これは、そんな重い想いにいつのまにかつながれていたものの物語である。
―――
感想・指摘など可能な限り受け付けます。
小説家になろう様でも掲載しております。
興味があれば、ぜひどうぞ!!
失踪していた姉が財産目当てで戻ってきました。それなら私は家を出ます
天宮有
恋愛
水を聖水に変える魔法道具を、お父様は人々の為に作ろうとしていた。
それには水魔法に長けた私達姉妹の協力が必要なのに、無理だと考えた姉エイダは失踪してしまう。
私サフィラはお父様の夢が叶って欲しいと力になって、魔法道具は完成した。
それから数年後――お父様は亡くなり、私がウォルク家の領主に決まる。
家の繁栄を知ったエイダが婚約者を連れて戻り、家を乗っ取ろうとしていた。
お父様はこうなることを予想し、生前に手続きを済ませている。
私は全てを持ち出すことができて、家を出ることにしていた。
二本のヤツデの求める物
あんど もあ
ファンタジー
夫の父の病が重篤と聞き、領地から王都の伯爵邸にやって来たナタリーと夫と娘のクリスティナ。クリスティナは屋敷の玄関の両脇に植えられた二本の大きなヤツデが気に入ったようだ。
新たな生活を始めようとするナタリーたちだが、次々と不幸が襲いかかり……。
断罪イベント返しなんぞされてたまるか。私は普通に生きたいんだ邪魔するな!!
柊
ファンタジー
「ミレイユ・ギルマン!」
ミレヴン国立宮廷学校卒業記念の夜会にて、突如叫んだのは第一王子であるセルジオ・ライナルディ。
「お前のような性悪な女を王妃には出来ない! よって今日ここで私は公爵令嬢ミレイユ・ギルマンとの婚約を破棄し、男爵令嬢アンナ・ラブレと婚姻する!!」
そう宣言されたミレイユ・ギルマンは冷静に「さようでございますか。ですが、『性悪な』というのはどういうことでしょうか?」と返す。それに反論するセルジオ。彼に肩を抱かれている渦中の男爵令嬢アンナ・ラブレは思った。
(やっべえ。これ前世の投稿サイトで何万回も見た展開だ!)と。
※pixiv、カクヨム、小説家になろうにも同じものを投稿しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる