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2章 学園初等部~
2-42 準備は万端、やる気十分
‥‥‥ガルバンゾー先生とも相談しつつ、ヘルズ男爵領への一時帰郷の計画は練った。
まぁ、一時帰郷というだけに、再建された邸の確認や領内の見回り、国から派遣された代官への挨拶ぐらいで、後はすぐに研究所の方へ向かう事にするのだが‥‥‥‥
「雪を考えると、できるだけ防寒するべきなんだろうけれど‥‥‥‥どういう防寒着が良いのかな?」
【キュルゥ‥ふわもこ?もふもふ?どれがいいのかなー?】
昼休みの時間、早めに昼食を食べ終え、次の授業までの空いている時間に僕らが訪れたのは、学園にある図書室。
ここにある蔵書の中で、衣服に関する書物もあり、それを参考にハクロ用の防寒着を作ろうしたのだ。
ハクロは自分で糸を用いて、様々な衣服を作れるからね。下着から普段着、礼服など、自前の糸で作れてしまうのである。
ただし、色は白一色になりがちなので、きちんと染色しないといけなかったりするのだが…‥‥糸の細さや強度を変える事で、何かと他の繊維と似たようなものにできるらしい。
研究所の方でも糸を使って実験とかで、強度検査などもしたんだっけか。確か、前世の知識だと蜘蛛の糸は同じ細さの鉄骨よりもはるかに強度があるそうだが‥‥‥蜘蛛のモンスターの出す糸だと、更に強度は上になるらしい。
ゆえに、出くわして糸で絡み取られた際に、切って脱出する方法などは不可能に近いそうだ。よほどの大剣豪でもない限り、ぶった切れないんだっけ。
ちなみに、そんな頑丈の糸でも自前なせいなのか、ハクロは自分の意思でぷちって簡単に切れるんだよね‥‥‥どうなっているのか、そのあたりはまだ不明のようだ。
とにもかくにも、ココにある資料を元にして、ハクロ用の防寒具を作りたい。
なので、彼女自身が気に入った衣服の絵を探すのだが、コートにセーター、マフラーに手袋‥‥‥防寒着を選ぼうとしても、何かとある。いや、防寒具という方が良いのか‥‥‥そのあたりは別に気にしなくていいか。
どれもこれも似合うだろうけれども、ピンと来るのが分からない。
ブーツとかもあるが‥‥‥まぁ、彼女の場合は足は蜘蛛だし、人の足のように見える部分は食指だし、そこは付ける必要はないらしい。
「というか、結構変なのもあるよね」
【キュル、全身着ぐるみ、羊化衣服とか、なんか面白い】
でっかいひよこの着ぐるみとか、どこかで見たことあるゆるキャラ風のものとか…‥‥いや、これ転生者とかちょっと関わってないかな?というか、防寒着と言って良いのかコレ。
どれもこれも多いが…‥‥うーん、本の絵だけだと、やっぱり限界もあるのかなぁ?実際に見てみたほうが良いのかもしれない。
帝都内の店にも衣類専門店はあるし、お金ならあるから買おうと思えば買えるけど‥‥‥
「一応聞くけどハクロ、普通に服を買って自分に合うようにする手直しの手間とか大丈夫?」
【問題ないよー♪むしろ、そっちの方が、ゼロから作るよりも楽♪】
元からある方が、自分に合わせるために作り直しできるようだし、そっちの方が良さそうだ。
「だったら、放課後にちょっと学外の専門店とかに行ってみようか。今の時期、冬季休暇の帰郷を見越しての販売が行われていたはずだしね」
【キュル!行く行くー!】
休日に店に行くことはあるけど、たまには放課後に向かうのも悪くはない。
それに、休みの時よりも空いているだろうし…‥‥試着とかできたら、してみたほうが良いかもね。
そう思い、放課後になって僕らは学外に出た。
帝都内の商店街の中で、普段はハクロが自身の糸を染めるために買う染料店に寄りつつ、そこで話を聞き、おすすめの店を教えてもらう。
そして辿り着いたのが…‥‥
「‥‥‥‥衣服専門店『ムディーラン』か。小さいけど、品ぞろえがすごいって言うけど…‥‥どうなのかな?」
【入って見ないと、何事も分からない。入ってみよー】
こじんまりとした個人経営の店のようだが、扉を開けて中に入れば、確かにおすすめされた通り、品ぞろえはすごかった。
まだ素人目だけど、それでも見れば質が良いとかわかるような、一流の品。
おおっと思わず感嘆の声が出そうになったが…‥‥そんなものよりも目立つ人がいた。
「いらっしゃいませぇ。あんらぁ?これまた可愛らしいお客様と、美しいお嬢様のご来店ねぇ。初めまして、わたくしはここの店主を務めているもので、気軽にムーさんと呼んで構わないわあ」
‥‥‥高いようで低いような、無理やりのようで自然なような、そんな矛盾を抱えるような声色と共に出てきたのは、ひとことで言えばオネェと言えるような人物。
とはいえ、筋骨隆々とかそう言うのではなく、しっかりと体全体のバランスの管理をしているようで、化粧で少し真っ白な顔にして中性的な雰囲気を持つ、この店の店主ムーさんであった。
【キュル?…‥‥女の人じゃないみたいなのに、女の人みたいな声?どういう人?】
うん、戸惑う気持ちはよく分かるハクロ。
でもまぁ、悪人ではなさそうだし、大丈夫だとは思う。多分。
…‥‥オネェな店主にアルスたちが少し戸惑いつつも、直ぐに何とか平常心になったころ。
その様子を間諜たちは潜り込んだ天井裏から見ていた。
「‥‥‥うん、まぁ、そりゃ戸惑うよな。一瞬男性なのか女性なのか分からなくなるような人だからな」
「でも、大丈夫なはずだぞ。ここの店には他の間諜たちも普段着を買う際に来ているからな」
「ああ、情報を集める職業柄、探すのであればこことかにたどり着くからな…‥‥」
各地の情報を探ったりする間諜や密偵たちというだけあって、衣服に関する情報収集も行っており、この店の信頼度は高いというのを理解していた。
というのも、この店ムディーランはそうやすやすと探し当てられるような店でもない。
一言さんお断りというか、他の店からの紹介を貰わないとたどり着けない、隠れた超一流店。
それなのに、アルスたちが辿り着けたのは、最初に訪ねた染物店の店主がここの紹介主を兼ねているらしく、人を見て判断しているらしい。
ゆえに、合格に値すると判断され、ここを教えられたのだろうが…‥‥だからこそ、こんな名店に彼らが来れたことを間諜たちは喜んでいた。
「ココの店主のムーさん、色々と濃いけど腕前はすごいからな。着こんでいても見るだけで完全に似合う衣服を選び抜いてくれるからなぁ」
「ハクロちゃんは衣服を自分に合うように手直しする気はあるようだけど…‥‥それは多分、しなくてもいいかもな。あの店主ならばその手間させかけさせないからな」
「あ、試着へ移るようだが…‥‥すごいなあの店主。戸惑わせつつもすぐに警戒を解かせ、巧みなトークで誘導するとは‥‥…」
「あの人、経歴が何かと巧妙に隠されていてつかめないけど、一流の腕前なのは分かるからなぁ…‥‥」
試着室ハクロが連れていかれる様子を見ながらも、そう話し合う間諜たち。
そこでふと、ある事に気が付いた。
「そういえば、今から着替えるようだけど‥‥‥‥あなたたちって男?」
「「‥着替え中は、流石に見ないです」」
「よろしい」
…‥‥女性の間諜たちの威圧を感じ取り、男性の間諜たちはすごすごと試着室の真上部分から移動するのであった。
「脱ぎ始めたようだけど…‥‥すごいわねぇ、あの体」
「蜘蛛部分も美しく感じるけれども、この人部分も本当に整っていて…‥羨ましくも思えてしまうわねぇ」
「たゆんっとしつつ、引き締まっている部分はしっかりとさせ、バランスが良いというか、人ならざるからこそ人では無しえないような領域に至っていそうね」
「‥‥‥あのー、できれば黙ってほしいのですが」
「見ないようにしているのに、すごい気になるのですが」
「「「黙って大人しく、着替え終わるまで待ってね?」」」
「「はい」」
‥‥‥間諜たちだって、普段はドロドロとしている闇を見ている分、美しい光景は見たい。
けれども、ハクロが女性であることを考えて、男性たちは黙って着替え終わるまで待つしかないのであった。
「ああ、同じ性別なのにどうしてこうもちがうのかしら?」
「こっちは普段、ろくでもない貴族とか見ているのよねー。けばけばしい人とかで嫌になっている分、何もしないであの美しさは目保証され過ぎてしまうわ」
「わかるわかる。何かとろくでもない行為を見るのは嫌だし、こういう機会は貴重だものね。にしても、お化粧もなしであの美しさは反則なのに、彼に対する反応を見ると純情な乙女って感じで可愛いのも、またたまらないのよねぇ」
「‥‥‥女性陣、盛り上がっているなぁ」
「まぁ、間諜という立場上、彼女達にも色々とあるのだろう。うん、こちらも見たいのに見れないのが辛いぞ‥‥‥」
そして1時間ほどで決めたようで、ハクロの防寒具が購入された。
手直しなしで済むように店主が色々と整えた技量には驚かされたが、問題も何もないだろう。
しいて言うのであれば‥‥‥‥
「帰郷するならば、その追跡をしないといけないが‥‥‥‥これは運次第か」
「ああ、流石にファンクラブ全員で追いかけるわけにもいかないし、仕事があるからな…‥‥さっさと終わらせて、どうにかできないか考えよう」
「闇よりも光を見たいものね。なんとしてでも、帰郷時の追跡の座は勝ち取るわよ‥‥!!」
アルスたちの冬季休暇までの間に、ハクロファンクラブに所属している者たちがやる気を出し過ぎて、悪人たちの仕事が怖ろしくやりづらくなったのであった…‥‥
まぁ、一時帰郷というだけに、再建された邸の確認や領内の見回り、国から派遣された代官への挨拶ぐらいで、後はすぐに研究所の方へ向かう事にするのだが‥‥‥‥
「雪を考えると、できるだけ防寒するべきなんだろうけれど‥‥‥‥どういう防寒着が良いのかな?」
【キュルゥ‥ふわもこ?もふもふ?どれがいいのかなー?】
昼休みの時間、早めに昼食を食べ終え、次の授業までの空いている時間に僕らが訪れたのは、学園にある図書室。
ここにある蔵書の中で、衣服に関する書物もあり、それを参考にハクロ用の防寒着を作ろうしたのだ。
ハクロは自分で糸を用いて、様々な衣服を作れるからね。下着から普段着、礼服など、自前の糸で作れてしまうのである。
ただし、色は白一色になりがちなので、きちんと染色しないといけなかったりするのだが…‥‥糸の細さや強度を変える事で、何かと他の繊維と似たようなものにできるらしい。
研究所の方でも糸を使って実験とかで、強度検査などもしたんだっけか。確か、前世の知識だと蜘蛛の糸は同じ細さの鉄骨よりもはるかに強度があるそうだが‥‥‥蜘蛛のモンスターの出す糸だと、更に強度は上になるらしい。
ゆえに、出くわして糸で絡み取られた際に、切って脱出する方法などは不可能に近いそうだ。よほどの大剣豪でもない限り、ぶった切れないんだっけ。
ちなみに、そんな頑丈の糸でも自前なせいなのか、ハクロは自分の意思でぷちって簡単に切れるんだよね‥‥‥どうなっているのか、そのあたりはまだ不明のようだ。
とにもかくにも、ココにある資料を元にして、ハクロ用の防寒具を作りたい。
なので、彼女自身が気に入った衣服の絵を探すのだが、コートにセーター、マフラーに手袋‥‥‥防寒着を選ぼうとしても、何かとある。いや、防寒具という方が良いのか‥‥‥そのあたりは別に気にしなくていいか。
どれもこれも似合うだろうけれども、ピンと来るのが分からない。
ブーツとかもあるが‥‥‥まぁ、彼女の場合は足は蜘蛛だし、人の足のように見える部分は食指だし、そこは付ける必要はないらしい。
「というか、結構変なのもあるよね」
【キュル、全身着ぐるみ、羊化衣服とか、なんか面白い】
でっかいひよこの着ぐるみとか、どこかで見たことあるゆるキャラ風のものとか…‥‥いや、これ転生者とかちょっと関わってないかな?というか、防寒着と言って良いのかコレ。
どれもこれも多いが…‥‥うーん、本の絵だけだと、やっぱり限界もあるのかなぁ?実際に見てみたほうが良いのかもしれない。
帝都内の店にも衣類専門店はあるし、お金ならあるから買おうと思えば買えるけど‥‥‥
「一応聞くけどハクロ、普通に服を買って自分に合うようにする手直しの手間とか大丈夫?」
【問題ないよー♪むしろ、そっちの方が、ゼロから作るよりも楽♪】
元からある方が、自分に合わせるために作り直しできるようだし、そっちの方が良さそうだ。
「だったら、放課後にちょっと学外の専門店とかに行ってみようか。今の時期、冬季休暇の帰郷を見越しての販売が行われていたはずだしね」
【キュル!行く行くー!】
休日に店に行くことはあるけど、たまには放課後に向かうのも悪くはない。
それに、休みの時よりも空いているだろうし…‥‥試着とかできたら、してみたほうが良いかもね。
そう思い、放課後になって僕らは学外に出た。
帝都内の商店街の中で、普段はハクロが自身の糸を染めるために買う染料店に寄りつつ、そこで話を聞き、おすすめの店を教えてもらう。
そして辿り着いたのが…‥‥
「‥‥‥‥衣服専門店『ムディーラン』か。小さいけど、品ぞろえがすごいって言うけど…‥‥どうなのかな?」
【入って見ないと、何事も分からない。入ってみよー】
こじんまりとした個人経営の店のようだが、扉を開けて中に入れば、確かにおすすめされた通り、品ぞろえはすごかった。
まだ素人目だけど、それでも見れば質が良いとかわかるような、一流の品。
おおっと思わず感嘆の声が出そうになったが…‥‥そんなものよりも目立つ人がいた。
「いらっしゃいませぇ。あんらぁ?これまた可愛らしいお客様と、美しいお嬢様のご来店ねぇ。初めまして、わたくしはここの店主を務めているもので、気軽にムーさんと呼んで構わないわあ」
‥‥‥高いようで低いような、無理やりのようで自然なような、そんな矛盾を抱えるような声色と共に出てきたのは、ひとことで言えばオネェと言えるような人物。
とはいえ、筋骨隆々とかそう言うのではなく、しっかりと体全体のバランスの管理をしているようで、化粧で少し真っ白な顔にして中性的な雰囲気を持つ、この店の店主ムーさんであった。
【キュル?…‥‥女の人じゃないみたいなのに、女の人みたいな声?どういう人?】
うん、戸惑う気持ちはよく分かるハクロ。
でもまぁ、悪人ではなさそうだし、大丈夫だとは思う。多分。
…‥‥オネェな店主にアルスたちが少し戸惑いつつも、直ぐに何とか平常心になったころ。
その様子を間諜たちは潜り込んだ天井裏から見ていた。
「‥‥‥うん、まぁ、そりゃ戸惑うよな。一瞬男性なのか女性なのか分からなくなるような人だからな」
「でも、大丈夫なはずだぞ。ここの店には他の間諜たちも普段着を買う際に来ているからな」
「ああ、情報を集める職業柄、探すのであればこことかにたどり着くからな…‥‥」
各地の情報を探ったりする間諜や密偵たちというだけあって、衣服に関する情報収集も行っており、この店の信頼度は高いというのを理解していた。
というのも、この店ムディーランはそうやすやすと探し当てられるような店でもない。
一言さんお断りというか、他の店からの紹介を貰わないとたどり着けない、隠れた超一流店。
それなのに、アルスたちが辿り着けたのは、最初に訪ねた染物店の店主がここの紹介主を兼ねているらしく、人を見て判断しているらしい。
ゆえに、合格に値すると判断され、ここを教えられたのだろうが…‥‥だからこそ、こんな名店に彼らが来れたことを間諜たちは喜んでいた。
「ココの店主のムーさん、色々と濃いけど腕前はすごいからな。着こんでいても見るだけで完全に似合う衣服を選び抜いてくれるからなぁ」
「ハクロちゃんは衣服を自分に合うように手直しする気はあるようだけど…‥‥それは多分、しなくてもいいかもな。あの店主ならばその手間させかけさせないからな」
「あ、試着へ移るようだが…‥‥すごいなあの店主。戸惑わせつつもすぐに警戒を解かせ、巧みなトークで誘導するとは‥‥…」
「あの人、経歴が何かと巧妙に隠されていてつかめないけど、一流の腕前なのは分かるからなぁ…‥‥」
試着室ハクロが連れていかれる様子を見ながらも、そう話し合う間諜たち。
そこでふと、ある事に気が付いた。
「そういえば、今から着替えるようだけど‥‥‥‥あなたたちって男?」
「「‥着替え中は、流石に見ないです」」
「よろしい」
…‥‥女性の間諜たちの威圧を感じ取り、男性の間諜たちはすごすごと試着室の真上部分から移動するのであった。
「脱ぎ始めたようだけど…‥‥すごいわねぇ、あの体」
「蜘蛛部分も美しく感じるけれども、この人部分も本当に整っていて…‥羨ましくも思えてしまうわねぇ」
「たゆんっとしつつ、引き締まっている部分はしっかりとさせ、バランスが良いというか、人ならざるからこそ人では無しえないような領域に至っていそうね」
「‥‥‥あのー、できれば黙ってほしいのですが」
「見ないようにしているのに、すごい気になるのですが」
「「「黙って大人しく、着替え終わるまで待ってね?」」」
「「はい」」
‥‥‥間諜たちだって、普段はドロドロとしている闇を見ている分、美しい光景は見たい。
けれども、ハクロが女性であることを考えて、男性たちは黙って着替え終わるまで待つしかないのであった。
「ああ、同じ性別なのにどうしてこうもちがうのかしら?」
「こっちは普段、ろくでもない貴族とか見ているのよねー。けばけばしい人とかで嫌になっている分、何もしないであの美しさは目保証され過ぎてしまうわ」
「わかるわかる。何かとろくでもない行為を見るのは嫌だし、こういう機会は貴重だものね。にしても、お化粧もなしであの美しさは反則なのに、彼に対する反応を見ると純情な乙女って感じで可愛いのも、またたまらないのよねぇ」
「‥‥‥女性陣、盛り上がっているなぁ」
「まぁ、間諜という立場上、彼女達にも色々とあるのだろう。うん、こちらも見たいのに見れないのが辛いぞ‥‥‥」
そして1時間ほどで決めたようで、ハクロの防寒具が購入された。
手直しなしで済むように店主が色々と整えた技量には驚かされたが、問題も何もないだろう。
しいて言うのであれば‥‥‥‥
「帰郷するならば、その追跡をしないといけないが‥‥‥‥これは運次第か」
「ああ、流石にファンクラブ全員で追いかけるわけにもいかないし、仕事があるからな…‥‥さっさと終わらせて、どうにかできないか考えよう」
「闇よりも光を見たいものね。なんとしてでも、帰郷時の追跡の座は勝ち取るわよ‥‥!!」
アルスたちの冬季休暇までの間に、ハクロファンクラブに所属している者たちがやる気を出し過ぎて、悪人たちの仕事が怖ろしくやりづらくなったのであった…‥‥
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