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3章 学園中等部~
3-11 予期せぬものもあったりするけど
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‥‥‥肉ばかりを狙う、モンスターの襲撃情報。
果実を好むとはいえ、肉も好きなハクロにとっては見逃せない問題だったようで、魔法も使えるようになったこともあって、魔法の実験台も兼ねて討伐を考えた。
そこでまずは、こういう時に討伐隊を派遣するような国の上層部に近い正妃様に、国に届いている詳しい情報を聞かせてもらいつつ、討伐に出ても大丈夫かという相談を行った。
その結果、どうやら討伐隊を派遣する予定はあるようだが、それでもまだ編成中のようで…‥‥本当に危なければ絶対に逃げて欲しいという条件付きで、討伐に出向くことを許可してくれたのであった。
まぁ、普通はそこは皇帝陛下の方が権限がありそうな気がするのだが…‥‥そこは正妃様がきちんと話を通してくれるらしい。
なので問題なく出来るのだが、その前に得た情報から、どの様なモンスターが相手なのか想定するために、モンスターに関しての情報ならばガルバンゾー先生に問いかけてみることにして…‥‥大体の予想が立ち、休日となった本日、僕らは討伐へ出かけることにした。
どうやら肉を狙うモンスターの動きは、徐々に帝都へ向かっているらしい。
肉を狙うからこそ、より多くの肉が集まりそうな場所を本能的に狙っているのかは不明だが、それでもこちらから出向けばその分出くわすまでの時間は早くなる。
「といっても、先生の予想だと‥‥‥‥タラテクト系のモンスターの可能性があるけど、それは大丈夫なの?」
【キュル?どうして?】
「いや、同じような蜘蛛のモンスターが相手の可能性があるし、そう考えると心境的には複雑じゃないのかなって思ったんだよね」
【そのぐらい、大丈夫。群れにいた時、似たようなことがあったし、共食いもちょっとあった】
‥‥‥過去の話はまだまだ多くは話してくれないが、思ったよりも彼女がかつていた群れはワイルドな奴らがいたようである。いやまぁ、蜘蛛だと共食いもあり得なくもないのだが…‥‥その経験はどうなのだろうか。
【キュル、同族でも、血の繋がったのとは考えにくい。それに、今の家族、アルスだけ。アルスだけいれば、私、それで良いもの】
「‥‥そうか」
少し寂しそうな声を出したハクロに、僕はちょっと彼女の気持ちを思うのであれば、尋ねないほうが良かったかもしれないと、少し申し訳なく想う。
「僕も、ハクロだけだしね…‥‥うん、そこは同じだね」
【キュル‥‥‥うん】
背中に乗りつつも、そっと人型の方の背へ手を伸ばし、後ろからそっと彼女を抱きしめる。
普段は彼女の方が僕を抱きしめることが多いのだが、騎乗している今こうやって抱きしめ返すのも悪くはないだろう。
しいて言うのであれば、もうちょっと僕の方が体が大きい方が良かったような感じがするのだが‥‥‥それでも、こうやって抱きしめると、彼女の温かさが良く分かる。
【…‥‥でも、アルスがやるなら、私もやり返すよ♪】
「っと!」
ぐるんっと腰を捻り、勢い良く僕が振りまわれそうになった瞬間に、素早く手を放されたかと思えば、直ぐに手繰り寄せられて彼女の胸元に引き寄せられる。
そしてそのままぎゅっと抱きしめ返されるが…‥‥彼女の方も、優しく抱きしめてくれているようだ。
ちょっと頭部の方に柔らか重い物があるけど、気にしないでおこう。気にしたらちょっと気恥しすぎる。
「とりあえず、討伐する心が変わらないならそれはそれで…‥‥念のために、逃亡用の薬も用意しておくね」
【キュ、逃亡用の薬って、何があるの?】
「麻痺、毒、混乱、煙幕‥‥‥その他、色々とあるかな」
情報だと毒も扱うようなので、毒薬に関しては今一つかもしれないが…‥‥それでも、念には念を入れつつ、自爆はしないように注意をしておけばいいか。
何にしても、その目撃情報なども頼りに、次に出没する可能性がある場所へ向かって、彼女の背に乗って駆け抜けてもらうのであった‥‥‥
‥‥‥アルスを乗せてハクロが駆け抜けているその頃。
その向かう先にて、今、そのモンスターは食事をとっていた。
バギゴリバギゴリリリ
【ギュリギュリ‥ギュリ】
ぼきめっぐしゃっ、っと狩ったばかりの獣の肉を骨ごとかみ砕いていたソレは、接近するその気配に気が付いた。
獲物を盗られぬように、周囲を糸で覆っていたのだが、それでも風が通り抜け、その風から感じ取ることができる。
いくら気配を消そうとも、風を通過しきれないものはあり、だからこそその接近する存在を感知することができたのだが…‥‥どうやらこの気配は都合が良さそうなものの気配である。
【ギュリリリ‥ギュルァァァ!!】
ばぎぃっと勢いよく丸のみをして捕食を素早く済ませ、籠っていたその場所からそのモンスターは飛びだした。
‥‥‥かつては一人立ちをしたが、それでも個でいるのは何かと大変なことが多いのは経験してきた。
ゆえに、群れにするために番を捜そうと思い、一旦自身がいた群れの場所へ戻ろうとしたが‥‥‥そこは既に死の臭いが漂ってきており、群れが無くなったことを悟った。
なので、このまま別の同族を見つけることにしようと考えていたのだが…‥‥どうやら、この気配の相手は、かつて至群れにいた妹のようだ。
妹といえども、種族としては自身とは違う方向へ成長したようで、ならば番にしても問題はあるまい。
そう考え、そのモンスターは雄たけびを上げながら、迫る妹へ向かって駆け抜けていく。
敵対しているよな気配がするが、その程度は問題ないはずである。
何しろ、当時に比べて自身も相当成長したはずであり、姿形も同じように変化しており、兄弟たちよりも強くなったと自負しているのだから。
【ギュリリリリリリリリリリッ!!】
抵抗されようが無理やり力ずくで押さえ込めば、それで良いだけの話。
そう思い、そのモンスターは突き進むのであった…‥‥
果実を好むとはいえ、肉も好きなハクロにとっては見逃せない問題だったようで、魔法も使えるようになったこともあって、魔法の実験台も兼ねて討伐を考えた。
そこでまずは、こういう時に討伐隊を派遣するような国の上層部に近い正妃様に、国に届いている詳しい情報を聞かせてもらいつつ、討伐に出ても大丈夫かという相談を行った。
その結果、どうやら討伐隊を派遣する予定はあるようだが、それでもまだ編成中のようで…‥‥本当に危なければ絶対に逃げて欲しいという条件付きで、討伐に出向くことを許可してくれたのであった。
まぁ、普通はそこは皇帝陛下の方が権限がありそうな気がするのだが…‥‥そこは正妃様がきちんと話を通してくれるらしい。
なので問題なく出来るのだが、その前に得た情報から、どの様なモンスターが相手なのか想定するために、モンスターに関しての情報ならばガルバンゾー先生に問いかけてみることにして…‥‥大体の予想が立ち、休日となった本日、僕らは討伐へ出かけることにした。
どうやら肉を狙うモンスターの動きは、徐々に帝都へ向かっているらしい。
肉を狙うからこそ、より多くの肉が集まりそうな場所を本能的に狙っているのかは不明だが、それでもこちらから出向けばその分出くわすまでの時間は早くなる。
「といっても、先生の予想だと‥‥‥‥タラテクト系のモンスターの可能性があるけど、それは大丈夫なの?」
【キュル?どうして?】
「いや、同じような蜘蛛のモンスターが相手の可能性があるし、そう考えると心境的には複雑じゃないのかなって思ったんだよね」
【そのぐらい、大丈夫。群れにいた時、似たようなことがあったし、共食いもちょっとあった】
‥‥‥過去の話はまだまだ多くは話してくれないが、思ったよりも彼女がかつていた群れはワイルドな奴らがいたようである。いやまぁ、蜘蛛だと共食いもあり得なくもないのだが…‥‥その経験はどうなのだろうか。
【キュル、同族でも、血の繋がったのとは考えにくい。それに、今の家族、アルスだけ。アルスだけいれば、私、それで良いもの】
「‥‥そうか」
少し寂しそうな声を出したハクロに、僕はちょっと彼女の気持ちを思うのであれば、尋ねないほうが良かったかもしれないと、少し申し訳なく想う。
「僕も、ハクロだけだしね…‥‥うん、そこは同じだね」
【キュル‥‥‥うん】
背中に乗りつつも、そっと人型の方の背へ手を伸ばし、後ろからそっと彼女を抱きしめる。
普段は彼女の方が僕を抱きしめることが多いのだが、騎乗している今こうやって抱きしめ返すのも悪くはないだろう。
しいて言うのであれば、もうちょっと僕の方が体が大きい方が良かったような感じがするのだが‥‥‥それでも、こうやって抱きしめると、彼女の温かさが良く分かる。
【…‥‥でも、アルスがやるなら、私もやり返すよ♪】
「っと!」
ぐるんっと腰を捻り、勢い良く僕が振りまわれそうになった瞬間に、素早く手を放されたかと思えば、直ぐに手繰り寄せられて彼女の胸元に引き寄せられる。
そしてそのままぎゅっと抱きしめ返されるが…‥‥彼女の方も、優しく抱きしめてくれているようだ。
ちょっと頭部の方に柔らか重い物があるけど、気にしないでおこう。気にしたらちょっと気恥しすぎる。
「とりあえず、討伐する心が変わらないならそれはそれで…‥‥念のために、逃亡用の薬も用意しておくね」
【キュ、逃亡用の薬って、何があるの?】
「麻痺、毒、混乱、煙幕‥‥‥その他、色々とあるかな」
情報だと毒も扱うようなので、毒薬に関しては今一つかもしれないが…‥‥それでも、念には念を入れつつ、自爆はしないように注意をしておけばいいか。
何にしても、その目撃情報なども頼りに、次に出没する可能性がある場所へ向かって、彼女の背に乗って駆け抜けてもらうのであった‥‥‥
‥‥‥アルスを乗せてハクロが駆け抜けているその頃。
その向かう先にて、今、そのモンスターは食事をとっていた。
バギゴリバギゴリリリ
【ギュリギュリ‥ギュリ】
ぼきめっぐしゃっ、っと狩ったばかりの獣の肉を骨ごとかみ砕いていたソレは、接近するその気配に気が付いた。
獲物を盗られぬように、周囲を糸で覆っていたのだが、それでも風が通り抜け、その風から感じ取ることができる。
いくら気配を消そうとも、風を通過しきれないものはあり、だからこそその接近する存在を感知することができたのだが…‥‥どうやらこの気配は都合が良さそうなものの気配である。
【ギュリリリ‥ギュルァァァ!!】
ばぎぃっと勢いよく丸のみをして捕食を素早く済ませ、籠っていたその場所からそのモンスターは飛びだした。
‥‥‥かつては一人立ちをしたが、それでも個でいるのは何かと大変なことが多いのは経験してきた。
ゆえに、群れにするために番を捜そうと思い、一旦自身がいた群れの場所へ戻ろうとしたが‥‥‥そこは既に死の臭いが漂ってきており、群れが無くなったことを悟った。
なので、このまま別の同族を見つけることにしようと考えていたのだが…‥‥どうやら、この気配の相手は、かつて至群れにいた妹のようだ。
妹といえども、種族としては自身とは違う方向へ成長したようで、ならば番にしても問題はあるまい。
そう考え、そのモンスターは雄たけびを上げながら、迫る妹へ向かって駆け抜けていく。
敵対しているよな気配がするが、その程度は問題ないはずである。
何しろ、当時に比べて自身も相当成長したはずであり、姿形も同じように変化しており、兄弟たちよりも強くなったと自負しているのだから。
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抵抗されようが無理やり力ずくで押さえ込めば、それで良いだけの話。
そう思い、そのモンスターは突き進むのであった…‥‥
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