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5章 高等部~そして卒業まで
5-9 地道ながらも対策は続けて
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‥‥‥モンスターを狙うような輩はいないわけではない。
魔石に素材といった利用できる要素があるので価値があり、合法的に入手できるものもあれば非合法な入手手段も存在しているだろう。
そして今、その非合法を受け持つ輩たちは見事な巻き添えを受けていた。
「捜査開始から早2週間で、他国も含めて大勢の捕縛者が出たっていうけれども、それでもどれ一つとして帝都に襲撃してきた輩に繋がり切っていないか」
「むしろ、それだけいるの、驚きかも。帝都、結構治安良いし、そんなにいるとは思えなかった、キュル」
「そりゃ他国も含めてだからね。帝国内は確かに治安が良いかもしれないけれども、全部が全部そうでもないからなぁ」
ある意味この捕縛された者たちは盛大な巻き添えを受けたと言って良いだろう。
いや、裏社会というかそこでもつまはじき物のようなロクデモナシの方が大量に捕まっているらしいので、多少は世間的に良い浄化作用になっているとは思いたい。
けれども、こういうのをするとその分生き延びた人たちが学んで成長して、いらんことをやらかしかねない危険性もあり、手放しで喜べるとは限らないのである。
「後は、第2、第3の襲撃も考えないといけないから、防衛に関しての見直しもされているらしい。ハクロも狙われているみたいだし、そこも気を付けないとね」
「大丈夫!前に攫われた経験あるから、きちんと鍛練、欠かしていないの!」
以前にハクロが誘拐された時があったが、あの時の教訓をしっかりと彼女は学んでいるらしく、自衛手段以外にも逃走方法を増やしていたりするのである。
何も逃れるためには戦うだけじゃなくて、本当に相手から離れて逃げる事も必要となるからね。自衛用のお薬も懐に常備してもらっているけれども、それ以外にもしっかりと逃走手段を編み出してるのだ。
蜘蛛の身体がないとはいえ、どこからともなく出せるようになった糸での立体軌道だとか、翼を生やしているからこそ瞬時に大空へ逃げるとか、軌道が読まれにくい滅茶苦茶な動きだとか…‥‥そう言った逃走手段のやり方も模索しながら習得しているのである。
ついでに言えば、攫われた時の経験から僕と離れたくないようで、ほぼ一緒に過ごすようにしているのもあるだろう。まぁ、それはいつもと変わらないのだけれどもね。いつもと変わらないのに対策をしているとはこれいかに。
一応、慢心はせずに鍛練も欠かしていないのだけれどもね。学園の授業には積極的にへしおり顧問として参加しつつ、自身の体術や魔法に磨きをかけているのである。
というか、今でさえとんでもないレベルで強いのに、より強くなる気なのか‥‥‥‥まぁ、将来的には辺境伯になるのであれば辺境の守りも必要だし、そう考えるとやって損はない。しいて言うのであれば、彼女と仮に喧嘩をした際に絶対に力では叶わないという悲しい事実を受け入れさせられるぐらいか。
「キュル、相手来るなら、さっさと来る!私はもう、前みたいに攫われないもん!アルスを守りつつ、自分も守り、撃退してみせる!」
「やる気十分だね、ハクロ」
「うん!」
僕の言葉に勢い良く頷き、ノリと勢いでシャドーボクシングのようにしゅっしゅっと手を突き出したりしてその意気込みを見せ付けてくる。
まぁ、彼女に対して何かをしでかす気であれば、それ相応の覚悟を持ってこない限りあっけなく撃退されそうだなと、ハクロのたくましさに感心しつつ、想像できる襲撃者の悲しい末路に思わず同情するのであった…‥‥
「‥‥‥そもそもだ、我々がまず、彼女の手を煩わせないことにする必要があるだろう」
「ああ、意気込んでいるようだが手を汚すような真似はさせたくないからな」
‥‥‥和気あいあいとアルスたちが話していた丁度その時、天井裏の方ではひそかに集まっていたファンクラブの者たちがそう話し合っていた。
今の話を聞いて彼女が攫われる可能性は万に一つもないのかもしれないと思えたのだが、それでも0とは言い切れない。
いや、むしろ想定を超えるような手段でやらかされる可能性も想像でき、純粋な彼女には思いもよらないような汚い手段を相手が取ってこないとも限らないのだ。
だからこそ、汚れ仕事になりそうな部分に関しては自分達が確実に処理を行い、全てを彼女に任せるのではなく、自分達で全力を挙げて何もかも解決しようと決めたのである。
「しかし、多くの捕縛者が出た割には、核心をつかみきれずか…‥‥何かを崇拝しているかのような輩なのは分かっているが、そこまでたどり着けないとはな」
「何かこう、得体のしれない力が働いているかのように、辿り着けていないように見える。まさかとは思うが、本当に邪神の類でも存在して調査に対して作用をしている可能性もあるだろう」
「もしくはそう見せかけるだけの隠蔽方面の魔道具が使用されている可能性も考えられる。まぁ、それはそれで面倒なのには変わりはないのだが…‥‥やらかす輩がいる以上、本気で守るためにもどうにかしなければいけない」
かつて攫われた経験があるからこそ、二度と同様の事を起こしたくない。
そう誓っているというのに、先日の霧の件で動けなくなった者たちもおり、自分達はまだまだ彼女を守るための力が足りないのだと痛感させられたのである。
だからこそ教訓として学び、更には上を行く予想をしてどうにか防ごうと決めているのだ。
「とりあえず、魔道具関係の可能性であれば無効化させる手段を模索しよう。本当に神々の類であれば、そちらはそちらで専門家がいないかどうかを探り、対応策をとらないとな」
「ああ、とはいえ相手が本当に厄介そうだが‥‥‥‥それでも、やらなければいけないだろう」
「「「「「すべては彼女の笑顔を守るために!!」」」」」
ハクロファンクラブ一同、ハクロの顔から表情を奪われることは避けなければいけない。いや、表情だけではなく心や体、魂の底からすべてを失わせたくないのだ。
だからこそ、これまで以上にやる気を震わせ、まだまだ自分たちは向上の余地がある事を実感させ、各自対策をとるために動き始める。
そしてその副産物として、更に細かい部分での捕縛者が増加し始めるのであった‥‥‥
「そう言えば、他に狙われているという巨大フクロウは?」
「あっちはどうでもいい。彼女の庇護下に置かれているそうだが、すごく気にも留めているわけではなさそうだからな」
「むしろ、あれを餌にできないのか…?」
【ホーホー‥‥‥ひげぇっ!?なんか凄い嫌な悪寒が!?】
魔石に素材といった利用できる要素があるので価値があり、合法的に入手できるものもあれば非合法な入手手段も存在しているだろう。
そして今、その非合法を受け持つ輩たちは見事な巻き添えを受けていた。
「捜査開始から早2週間で、他国も含めて大勢の捕縛者が出たっていうけれども、それでもどれ一つとして帝都に襲撃してきた輩に繋がり切っていないか」
「むしろ、それだけいるの、驚きかも。帝都、結構治安良いし、そんなにいるとは思えなかった、キュル」
「そりゃ他国も含めてだからね。帝国内は確かに治安が良いかもしれないけれども、全部が全部そうでもないからなぁ」
ある意味この捕縛された者たちは盛大な巻き添えを受けたと言って良いだろう。
いや、裏社会というかそこでもつまはじき物のようなロクデモナシの方が大量に捕まっているらしいので、多少は世間的に良い浄化作用になっているとは思いたい。
けれども、こういうのをするとその分生き延びた人たちが学んで成長して、いらんことをやらかしかねない危険性もあり、手放しで喜べるとは限らないのである。
「後は、第2、第3の襲撃も考えないといけないから、防衛に関しての見直しもされているらしい。ハクロも狙われているみたいだし、そこも気を付けないとね」
「大丈夫!前に攫われた経験あるから、きちんと鍛練、欠かしていないの!」
以前にハクロが誘拐された時があったが、あの時の教訓をしっかりと彼女は学んでいるらしく、自衛手段以外にも逃走方法を増やしていたりするのである。
何も逃れるためには戦うだけじゃなくて、本当に相手から離れて逃げる事も必要となるからね。自衛用のお薬も懐に常備してもらっているけれども、それ以外にもしっかりと逃走手段を編み出してるのだ。
蜘蛛の身体がないとはいえ、どこからともなく出せるようになった糸での立体軌道だとか、翼を生やしているからこそ瞬時に大空へ逃げるとか、軌道が読まれにくい滅茶苦茶な動きだとか…‥‥そう言った逃走手段のやり方も模索しながら習得しているのである。
ついでに言えば、攫われた時の経験から僕と離れたくないようで、ほぼ一緒に過ごすようにしているのもあるだろう。まぁ、それはいつもと変わらないのだけれどもね。いつもと変わらないのに対策をしているとはこれいかに。
一応、慢心はせずに鍛練も欠かしていないのだけれどもね。学園の授業には積極的にへしおり顧問として参加しつつ、自身の体術や魔法に磨きをかけているのである。
というか、今でさえとんでもないレベルで強いのに、より強くなる気なのか‥‥‥‥まぁ、将来的には辺境伯になるのであれば辺境の守りも必要だし、そう考えるとやって損はない。しいて言うのであれば、彼女と仮に喧嘩をした際に絶対に力では叶わないという悲しい事実を受け入れさせられるぐらいか。
「キュル、相手来るなら、さっさと来る!私はもう、前みたいに攫われないもん!アルスを守りつつ、自分も守り、撃退してみせる!」
「やる気十分だね、ハクロ」
「うん!」
僕の言葉に勢い良く頷き、ノリと勢いでシャドーボクシングのようにしゅっしゅっと手を突き出したりしてその意気込みを見せ付けてくる。
まぁ、彼女に対して何かをしでかす気であれば、それ相応の覚悟を持ってこない限りあっけなく撃退されそうだなと、ハクロのたくましさに感心しつつ、想像できる襲撃者の悲しい末路に思わず同情するのであった…‥‥
「‥‥‥そもそもだ、我々がまず、彼女の手を煩わせないことにする必要があるだろう」
「ああ、意気込んでいるようだが手を汚すような真似はさせたくないからな」
‥‥‥和気あいあいとアルスたちが話していた丁度その時、天井裏の方ではひそかに集まっていたファンクラブの者たちがそう話し合っていた。
今の話を聞いて彼女が攫われる可能性は万に一つもないのかもしれないと思えたのだが、それでも0とは言い切れない。
いや、むしろ想定を超えるような手段でやらかされる可能性も想像でき、純粋な彼女には思いもよらないような汚い手段を相手が取ってこないとも限らないのだ。
だからこそ、汚れ仕事になりそうな部分に関しては自分達が確実に処理を行い、全てを彼女に任せるのではなく、自分達で全力を挙げて何もかも解決しようと決めたのである。
「しかし、多くの捕縛者が出た割には、核心をつかみきれずか…‥‥何かを崇拝しているかのような輩なのは分かっているが、そこまでたどり着けないとはな」
「何かこう、得体のしれない力が働いているかのように、辿り着けていないように見える。まさかとは思うが、本当に邪神の類でも存在して調査に対して作用をしている可能性もあるだろう」
「もしくはそう見せかけるだけの隠蔽方面の魔道具が使用されている可能性も考えられる。まぁ、それはそれで面倒なのには変わりはないのだが…‥‥やらかす輩がいる以上、本気で守るためにもどうにかしなければいけない」
かつて攫われた経験があるからこそ、二度と同様の事を起こしたくない。
そう誓っているというのに、先日の霧の件で動けなくなった者たちもおり、自分達はまだまだ彼女を守るための力が足りないのだと痛感させられたのである。
だからこそ教訓として学び、更には上を行く予想をしてどうにか防ごうと決めているのだ。
「とりあえず、魔道具関係の可能性であれば無効化させる手段を模索しよう。本当に神々の類であれば、そちらはそちらで専門家がいないかどうかを探り、対応策をとらないとな」
「ああ、とはいえ相手が本当に厄介そうだが‥‥‥‥それでも、やらなければいけないだろう」
「「「「「すべては彼女の笑顔を守るために!!」」」」」
ハクロファンクラブ一同、ハクロの顔から表情を奪われることは避けなければいけない。いや、表情だけではなく心や体、魂の底からすべてを失わせたくないのだ。
だからこそ、これまで以上にやる気を震わせ、まだまだ自分たちは向上の余地がある事を実感させ、各自対策をとるために動き始める。
そしてその副産物として、更に細かい部分での捕縛者が増加し始めるのであった‥‥‥
「そう言えば、他に狙われているという巨大フクロウは?」
「あっちはどうでもいい。彼女の庇護下に置かれているそうだが、すごく気にも留めているわけではなさそうだからな」
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