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7章 死がふたりを分かつまで
7-10 死がふたりを分かつとも、夜空は共に
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‥‥‥穏やかな晴れ模様の下、僕らは大空を見ながら横になっていた。
大空が広がる森の中に作った広場内で、ふかふかの芝生の上でごろんっと転がるのは中々の快適である。雲の上で寝るのもありだけど、やっぱり地についていたほうが安心する気がするからね。
「地道に環境を整えて作った昼寝場、やっぱり気持ちが良いよなぁ‥‥‥」
「キュルル、虫とかつかないようにするのが、大変だった‥‥‥」
ごろごろ転がっても余計な草花が付くことも無く、森の中にいるような猛獣などはすでに狩っているので襲われるようなことも無い。
しっかりと昼寝が出来る快適な場所づくりのためだけに徹底的に努力をして、こういうぽかぽかとした陽気の、気持ちが良いお昼寝日和の日にはここでわざわざ昼寝をするのは最高の贅沢といえるだろう。
「ふふふ、アルスと一緒のお昼寝、眠くなるよりも嬉しい気持ちが強いかも」
「そんな状態で、眠れるの?」
「大丈夫、確実に寝れるから、キュル」
ぐっと指を立て、言い方によっては死亡フラグになりかねないような返答をしてきたハクロ。
まぁ、彼女ならそんなフラグもふっ飛ばしそうな気がしなくもないが、学生時代の騒動を思うと久しぶりに何かをやらかしかねない気もしてくる。
でも、そんなことも無くぽかぽかしている陽気ゆえに徐々に眠気がやってきたようだ。
お互いに寄り添いあい、一応お腹が冷えないように軽めの掛布団をして安全性も確保しているので安心し眠れそうだ。
「にしても、すごい眠いというか、久々に完全爆睡で起きたら夜になっていたりして」
「ありえそう。この間はいつの間にか一晩経っていたかも…‥キュル」
昼寝というのは居心地が良過ぎると本気で眠ってしまうのが困りものである。
それでもこういう居心地の良い時にしたくなる魔力を持っているので、僕らに抗うすべはない。
「それじゃ、お休みハクロ‥‥‥起きたら夜になってないことを願っておこうか」
「キュルル、お休みアルス‥‥‥大丈夫、きっと夕暮ぐらいにはなっている…‥かも?」
少々起きる時間に自身が無いほどの深い眠気が来ているが、逆らわずに僕らはそっと手を握り合い、夢の中へいざなわれる。
ああ、今日も平和な日を過ごしているが‥‥‥彼女の温かみを感じれるこの時が、一番幸せかな‥‥‥
――――ホー、ホ~っとどこかでフクロウが鳴く頃合い。
「…‥‥気が付けば、寝すぎたかな?」
「キュルル、そうかも。真っ暗だとちょっと帰り道が不安」
ふわぁぁっと欠伸をして目覚めてみると、いつの間にか夜空には星々が輝き合い、月の明かりが下を照らしていた。
「慣れた森でも、夜だと見にくいからねぇ。歩いて帰ると転ぶ危険もあるかな」
「だったら、飛ぶ?私、アルス持つよ」
「そうかな。じゃあ、お言葉に甘えてっと」
変身薬で鳥になって飛翔することもできるが、今日はそんな気分ではない。
そこでハクロの提案に乗って、彼女に抱きしめられる形で大空に飛翔した。
「夜の飛行も、また楽しいというか‥‥‥このまま飛んでいたら朝になっていそうなほど夢中になれそうだよね」
「ふふふ、それだと飛ぶの大変すぎるけど、アルスと一緒ならどこまでも、どこまでも私は大空を飛べるかも」
互いに笑いあい、帰路に就くのだが、不思議と飛ぶ時間が長く感じるのに、家に着く気配はない。
けれどもお互いに不安になることは無く、温かみを感じて星々の中を飛んで行く。
「いっそお月様まで、飛んでみる?アルス」
「んー、それができるならいいけど、高過ぎると空気が無い…‥あ、いやでも大丈夫かも?」
薬でどうにかできるかもしれないが、ふと僕はある事を悟った。
ゆえに、空気は必要ないだろうし、このまま空へ空へ空へ、あの月の輝く場所まで飛んでいくことに決める。
「それじゃ、頼むよハクロ。あのお月様のもとへ、この地上を照らす輝く星々の中へ!」
「キュルルルルゥ!!全力で、アルスと一緒に月への冒険に出発!!」
ぶわさぁぁっと羽を羽ばたかせ、風を切って飛翔していく僕たち。
互いにすでに悟ったようだが、それでも不安はない。なぜなら僕らはずっと、一緒に寄り添えるのだから。
例え何かが僕らを裂こうとも、この大好きな想いと言うのは切り裂けず、共に向かう原動力へとなってゆく。
「…‥‥でもやっぱり、ちょっと遠いかも。お月様、結構高い」
「そりゃ、地上全体を夜の間照らす場所にいるからね。時間はかかるけど‥‥‥きっとたどり着けるさ」
全てを照らす月の光は、太陽とは違う輝きがある。
だからこそその輝きに見せられ、僕らはどこまでも大空を舞い上がっていくことが出来るのだ。
あの輝く月へ、きらめき合う星々の中へ、止める者など誰もいないこの状況。
僕らはどんどん飛翔して‥‥‥‥やがて、夜空に輝く、寄り添いあう星々になるのであった…‥‥
「‥‥‥御隠居様ー、奥方様ー、こんなところで寝ていたら風邪を‥」
「‥‥‥ああ、お二人とも穏やかな顔で、一緒に最後まで寄り添って…‥‥」
…‥‥そして地上の方では、暗くなってきた中で探してきた人たちは、その様子を見て理解したのであった。
お互いに最後まで、手を握り合いながら‥‥‥…‥‥
大空が広がる森の中に作った広場内で、ふかふかの芝生の上でごろんっと転がるのは中々の快適である。雲の上で寝るのもありだけど、やっぱり地についていたほうが安心する気がするからね。
「地道に環境を整えて作った昼寝場、やっぱり気持ちが良いよなぁ‥‥‥」
「キュルル、虫とかつかないようにするのが、大変だった‥‥‥」
ごろごろ転がっても余計な草花が付くことも無く、森の中にいるような猛獣などはすでに狩っているので襲われるようなことも無い。
しっかりと昼寝が出来る快適な場所づくりのためだけに徹底的に努力をして、こういうぽかぽかとした陽気の、気持ちが良いお昼寝日和の日にはここでわざわざ昼寝をするのは最高の贅沢といえるだろう。
「ふふふ、アルスと一緒のお昼寝、眠くなるよりも嬉しい気持ちが強いかも」
「そんな状態で、眠れるの?」
「大丈夫、確実に寝れるから、キュル」
ぐっと指を立て、言い方によっては死亡フラグになりかねないような返答をしてきたハクロ。
まぁ、彼女ならそんなフラグもふっ飛ばしそうな気がしなくもないが、学生時代の騒動を思うと久しぶりに何かをやらかしかねない気もしてくる。
でも、そんなことも無くぽかぽかしている陽気ゆえに徐々に眠気がやってきたようだ。
お互いに寄り添いあい、一応お腹が冷えないように軽めの掛布団をして安全性も確保しているので安心し眠れそうだ。
「にしても、すごい眠いというか、久々に完全爆睡で起きたら夜になっていたりして」
「ありえそう。この間はいつの間にか一晩経っていたかも…‥キュル」
昼寝というのは居心地が良過ぎると本気で眠ってしまうのが困りものである。
それでもこういう居心地の良い時にしたくなる魔力を持っているので、僕らに抗うすべはない。
「それじゃ、お休みハクロ‥‥‥起きたら夜になってないことを願っておこうか」
「キュルル、お休みアルス‥‥‥大丈夫、きっと夕暮ぐらいにはなっている…‥かも?」
少々起きる時間に自身が無いほどの深い眠気が来ているが、逆らわずに僕らはそっと手を握り合い、夢の中へいざなわれる。
ああ、今日も平和な日を過ごしているが‥‥‥彼女の温かみを感じれるこの時が、一番幸せかな‥‥‥
――――ホー、ホ~っとどこかでフクロウが鳴く頃合い。
「…‥‥気が付けば、寝すぎたかな?」
「キュルル、そうかも。真っ暗だとちょっと帰り道が不安」
ふわぁぁっと欠伸をして目覚めてみると、いつの間にか夜空には星々が輝き合い、月の明かりが下を照らしていた。
「慣れた森でも、夜だと見にくいからねぇ。歩いて帰ると転ぶ危険もあるかな」
「だったら、飛ぶ?私、アルス持つよ」
「そうかな。じゃあ、お言葉に甘えてっと」
変身薬で鳥になって飛翔することもできるが、今日はそんな気分ではない。
そこでハクロの提案に乗って、彼女に抱きしめられる形で大空に飛翔した。
「夜の飛行も、また楽しいというか‥‥‥このまま飛んでいたら朝になっていそうなほど夢中になれそうだよね」
「ふふふ、それだと飛ぶの大変すぎるけど、アルスと一緒ならどこまでも、どこまでも私は大空を飛べるかも」
互いに笑いあい、帰路に就くのだが、不思議と飛ぶ時間が長く感じるのに、家に着く気配はない。
けれどもお互いに不安になることは無く、温かみを感じて星々の中を飛んで行く。
「いっそお月様まで、飛んでみる?アルス」
「んー、それができるならいいけど、高過ぎると空気が無い…‥あ、いやでも大丈夫かも?」
薬でどうにかできるかもしれないが、ふと僕はある事を悟った。
ゆえに、空気は必要ないだろうし、このまま空へ空へ空へ、あの月の輝く場所まで飛んでいくことに決める。
「それじゃ、頼むよハクロ。あのお月様のもとへ、この地上を照らす輝く星々の中へ!」
「キュルルルルゥ!!全力で、アルスと一緒に月への冒険に出発!!」
ぶわさぁぁっと羽を羽ばたかせ、風を切って飛翔していく僕たち。
互いにすでに悟ったようだが、それでも不安はない。なぜなら僕らはずっと、一緒に寄り添えるのだから。
例え何かが僕らを裂こうとも、この大好きな想いと言うのは切り裂けず、共に向かう原動力へとなってゆく。
「…‥‥でもやっぱり、ちょっと遠いかも。お月様、結構高い」
「そりゃ、地上全体を夜の間照らす場所にいるからね。時間はかかるけど‥‥‥きっとたどり着けるさ」
全てを照らす月の光は、太陽とは違う輝きがある。
だからこそその輝きに見せられ、僕らはどこまでも大空を舞い上がっていくことが出来るのだ。
あの輝く月へ、きらめき合う星々の中へ、止める者など誰もいないこの状況。
僕らはどんどん飛翔して‥‥‥‥やがて、夜空に輝く、寄り添いあう星々になるのであった…‥‥
「‥‥‥御隠居様ー、奥方様ー、こんなところで寝ていたら風邪を‥」
「‥‥‥ああ、お二人とも穏やかな顔で、一緒に最後まで寄り添って…‥‥」
…‥‥そして地上の方では、暗くなってきた中で探してきた人たちは、その様子を見て理解したのであった。
お互いに最後まで、手を握り合いながら‥‥‥…‥‥
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