拾ったメイドゴーレムによって、いつの間にか色々されていた ~何このメイド、ちょっと怖い~

志位斗 茂家波

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さて、間もなく閉幕の時も近くなってくるようで

#423 年月も経てようやく気が付くこともあるのデス

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SIDEシアン

「‥‥‥んー、やっぱりというか、何と言うか‥‥‥」
【どうかしましたか、シアン?】

 いつものように起床し、顔を洗って鏡を見ていたが‥‥‥ふと、ある事に気が付いて確認していると、ハクロが問いかけてきた。

「いや、結構年月を経てきた・・・・・・・のに、全然衰えないなって」



…‥‥陸空海の拠点なども作成されてそれなりに年月が経っていた。

 時間というものは気が付けばそれなりに流れており、子供たちが成人していきつつ、なにげに数年置きぐらいに増えていたりもするのだが‥‥‥年月的に考えると、そろそろ高齢になるはずである。

 だがしかし、すっごい今さら感というか、全員自然に過ごすものだから早々考えもしていなかったのだが‥‥‥ふと、疑問に思ったのだ。

 まぁ、流石に前世とこの世界は違う点も多いだろうし、老化の進行度もかなり異なって‥‥‥





「‥‥‥ご主人様、そのあたりは異ならないようデス。というか、本当に何をいまさらというレベルで、気が付きましたネ」
「本当に今さらレベル?」
「ハイ」

 気になったのでワゼを呼んハクロとミスティアも一緒になって聞いてみたが‥‥‥どうやら本当に、それは今さらすぎる話のようであった。


 というのも、原因はどうやら魔王という立場に僕がいるという事らしい。

 もともと魔力が高い生物とかは長命だったりする話題もあるようだが…‥‥魔王となると、その話題が真実になるほどなのだとか。

 一応寿命はあるそうなので不老不死とまではいかなくとも、老化が非常に進みにくいそうで、その血縁も同様になるようである。

「あとは、奥様方も同じく老化がほとんど止まってますネ」
【本当ですか?】
「言われてみれば、本当に年を取ったように思えないような…‥‥道理で最近、なにかと美容の秘訣とか他国の女王や王妃に聞かれることが多いわけですわね」

 なんというか、全員同じような環境でそろって生活していたからこそ、この老化が遅い事実に気が付いていなかったようだ。

 なんというか、ワゼの無茶苦茶さに毒されていたせいもあったのだろうけれども、ここまで気が付かなかった自分たちの慣れ具合に呆れてしまいそうである。

「というか、ハクロやミスティアの場合は魔王ではないよね?」
「ご主人様の妻という立場上、一番色々と関係が深いのが原因でしょウ。関係が深ければ深いほど、どうやら影響も大きいようデス」

 ただし、不死でもないので、寿命が来たらきちんとお迎えが来るそうだ。

「一応、神界の方にも十数年ほど経て色々とつながりも持ちましたので、お迎えの時が来たら私たちも関われマス。まぁ、まだまだ先の事ですし、寿命を知る意味も無いでしょウ」
「いつの間にそんな繋がりまで…‥‥」
「最近ですと、死神メイドシスターズも派遣してますシネ。何かと評判は良いようデス」
 
 死神メイドってもう何なの?色々とメイドの定義が壊されていないかなソレ?


 何にしても、ふと気が付いた老化が極端に遅い事実。

 まぁ、そんな事実が発覚しても、生活に特に影響はないだろう。

‥‥‥とはいえ、そういう話があるという事は、それなり問題も出そうな気がするが‥‥‥今は特に、深く考える必要もなさそうであった。

「っと、そう言えばご主人様に報告デス」
「何かな?」
「懐妊報告デス。商国の方に嫁がれた方で‥‥‥‥」













‥‥‥シアンたちが緩やかな老化について理解しつつ、飛び込んできたその情報に嬉しさと驚愕が入り混じっていた丁度その頃。

 ようやくというか、シアンたちと同じようにその事実に気が付いた集団が存在していた。

 彼らにして見れば、老化というのは避けられない事実なのに、それを逃れているようなシアンたちが羨ましい。

 けれども、どうにかしてその不老に近い秘密を得たくともどうにもできないという現状がある。


 ゆえに、武力やその他諸々を使って無理やりにでもと思っていたのだが…‥生憎ながら、その情報は漏れていた。




バァァン!!
「っと、これで全員か‥‥‥きちんと生け捕りにしたが、そっちはどうだ?」
「問題ないデース。協力感謝デース!」

 狙っていたその者たちを制圧し、麻酔銃などで鎮静化させたところで、悪魔ゼリアスがそう問いかけると、ツェーンが返答した。

「事前にご主人様方への危害の排除をしていましたが、こうやって手伝ってくれると大助かりデース!」
「そういうものなのか?お前たちの方が人数も多いし、人海戦術が取れそうなものなのだが‥‥‥」
「まぁ、人というかメイドゴーレムにも向き不向きが存在しているからデース。それに、家庭を持って寿退社した方々も多いので、いくらいても人手不足だったりするのデース」
「寿退社ねぇ…‥‥」

 厳重に不審者共を縛りあげつつ、他のシスターズを呼んで運ばせる様子を見ながら、ゼリアスはそうつぶやく。

 メイドシスターズも年月を経てだいぶ改良や進化などが進んだようだが…‥‥どうやら家庭を持ち始めた機体もいるようだ。

「というか、ゴーレムなのに家庭を持てるのか」
「持てるようデース。改良が進んだ今では出産も経験できますし、何度もアップデートがされるからデース」

 それはもうゴーレムなのかと言いたいのだが、その部分は変わらないらしい。

 けれども全員シアンを第1の主という根幹は変わらないようだが、それはあくまでも本能的な部分になり、パートナーづくりをするシスターズもいるようである。

「まぁ、そのあたりは09あたりのデータから学習してきて、色々と積み重ねているようデース。でも、それでも生涯独身を貫くシスターズもいるのデース」

 何にしても、誰が誰と結ばれようが、そのあたりは強制とかはしてなく自由ではあるようだ。

 中にはわざと深い関係を持つことによって、シスターズ側の重要な情報を盗もうとしたり、武器やその他重要技術なども狙う輩もいるようだが‥‥‥そもそも、そう言う類とは関わらないようにしているようだ。

 というかそもそも、逆に襲って引き入れるということもしているようだが‥‥‥相手の自業自得ともいえるし、最終的に円満な家庭を築けているようなので問題はないだろう。

「何にしても、時々こうやって手伝うのは良いが…‥‥報酬とかはあるよな?」
「きちんと用意済みデース。作家業の道に進んだシスターズの新刊本セット120冊どうぞデース」

 金とかではなく、こういう娯楽物を貰うのも良いのだが‥‥‥本当にメイドとしての定義に作家作業などがあるのかどうかなどを、ゼリアスは問いたくなるのであった。

 ただし、迂闊に問えば数年はかかると言われていたメイド定義も、今では数十年と言われるので聞かないが。

 メイドゴーレムのメイド定義の闇は、深そうである…‥‥‥



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