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学園1年目
48話
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‥‥‥チンピラ共をふっ飛ばし、逃亡した後レリアはルースたちといったん休憩するために、適当な飲食店で話をしていた。
「なるほど、エルモア先生のところにルースの召喚するモンスターがいて、そこへ向かおうと‥‥‥‥ん?いやいやいやいや待て!!何でそこにいるんだ?」
あのチンピラどもに絡まれる前に、何をルースたちはしようとしていたのか説明を聞き、納得しかけていたところで、おかしな部分に気が付き、レリアはそう尋ねた。
召喚魔法でモンスターを呼べ、そしてどのような素性があるのか知っているのはまだ良い。
レリアはまだ召喚魔法を扱えるわけではなく、召喚できるルースがうらやましいとは思っていた。
とはいえ、その召喚相手が、仮にもモンスターがこの都市メルドランに住んでいるという事実に驚いたのである。
しかも、学園の教師の一人の家に住んでいる者などとは、彼女は驚愕した。
「一応、召喚した時は大きなモンスターだが、そこでは小さくなっているんだよね。しかも、騒ぎにならないように人型になっているんだよ」
「なんと!?‥‥‥いや、それ魔族とかじゃないのか?」
ルースのその言葉に対して、驚きつつレリアはその疑問をぶつけた。
人型になるモンスターはいるらしいが、それでもやはりその場合魔族なような気がするのだ。
この世界にいるのは基本的に人間、魔族、そしてモンスターであり、変身して姿を変えるのは魔族にもいるからである。
「魔族じゃないぞ。モンスターを召喚する魔法だから魔族は召喚できないな」
「そうらしいけれども、まぁあたしとしては毛皮をひん剥いてやりたいわね」
ルースの言葉に続けて、くくくと黒い笑みを浮かべながらそう言ったエルゼに、ルースとレリアは一歩後ずさった。
‥‥‥正直言って、レリアにとって、この黒い笑みのエルゼは恐ろしい。
公爵令嬢と言う話は聞いていたが、なぜかルースに関することで他の女性が関わろうとしたとたんに凄まじい覇気とでもいうべきか、恐怖を感じさせるのである。
彼女が育ったモーガス帝国に、同様の恐怖を感じさせるような相手は中々おらず、一体何をどうすればそのような恐怖を当たえる技を身につけられるのだろうか。
そのあたりは今は聞くのをやめて、とりあえずこの後どうするべきか彼女は考えた。
「本当はこの都市の様相を見ていきたかったが…‥‥せっかくだしルースたちに同行していいか?」
「ん?別にいいけど‥‥‥どうして?」
「ルースが召喚するモンスターとやらを見てみたくなった。召喚魔法を扱えるようになったら、参考にしてみたいからな」
今はまだ、レリアは召喚魔法が扱えていない。
使えるようになれば召喚魔法の授業に出て、やってみたいのだ。
「話を聞く限り、モフモフだというし…‥‥私もその、モフモフを堪能してみたいのもあるがな」
「わかるわかる、モフモフはいいものだからなぁ」
戦姫と呼ばれるとはいえ、レリアも女の子。
モフモフには興味を持ち、戦の中で癒しとなるようなものが欲しくなるときがあるのだ。
ルースの話によると、その召喚魔法で出すモンスターはモフモフしているそうなので、自分も同様なのを召喚してみたいし、その参考になるかもしれないと思えたからである。
「モフモフ…‥それは、兵士たちの休息時に癒しを与え、士気を向上させるのは昔からの兵法ですでに実験結果は出ているそうだ。私もそんなモフモフを堪能してみたいからな」
「ああ、そういう者は癒しを与えてくれるからなぁ」
レリアの言葉に、深く同意するルース。
ここに、モフモフで共感しあえる仲間が出来たことを、二人はなんとなく嬉しく思い‥‥‥そして、同時に寒気も感じた。
「ふーん、なんかあたしだけ仲間外れなような‥‥‥気のせいよね?」
にっこりと笑みを浮かべるエルゼに、二人はひっと思わず叫び、後ずさる。
モフモフで共感する二人に対して、なにやらエルゼは仲間外れになったような気がして、少しばかり怨嗟を飛ばしてきたようである。
「い、いや仲間はずれじゃないさ、なぁレリア」
「あ、ああ。仲間外れじゃないし、一緒にそのモフモフの場とやらへ行こうじゃないか」
なんとなく互に感じた危機に、二人は協力してエルゼをなだめ、その場は何とか収まるのであった。
ルースたちが飲食店から出て、エルモア先生の家へ向かうその道中、背後からつけている者たちがいた。
密かに覚られぬように気配を消し、そしてバレないように自然にルースたちの進路を通行止めを置くなどして、ある場所へ誘導していく。
彼らの目的は、帝国の王女であるレリアだけだが、邪魔になるようであればその他も一緒にまとめて問題ないと考えていた。
話す者がいなければ、露見はしないだろうとも思って…‥‥
「なるほど、エルモア先生のところにルースの召喚するモンスターがいて、そこへ向かおうと‥‥‥‥ん?いやいやいやいや待て!!何でそこにいるんだ?」
あのチンピラどもに絡まれる前に、何をルースたちはしようとしていたのか説明を聞き、納得しかけていたところで、おかしな部分に気が付き、レリアはそう尋ねた。
召喚魔法でモンスターを呼べ、そしてどのような素性があるのか知っているのはまだ良い。
レリアはまだ召喚魔法を扱えるわけではなく、召喚できるルースがうらやましいとは思っていた。
とはいえ、その召喚相手が、仮にもモンスターがこの都市メルドランに住んでいるという事実に驚いたのである。
しかも、学園の教師の一人の家に住んでいる者などとは、彼女は驚愕した。
「一応、召喚した時は大きなモンスターだが、そこでは小さくなっているんだよね。しかも、騒ぎにならないように人型になっているんだよ」
「なんと!?‥‥‥いや、それ魔族とかじゃないのか?」
ルースのその言葉に対して、驚きつつレリアはその疑問をぶつけた。
人型になるモンスターはいるらしいが、それでもやはりその場合魔族なような気がするのだ。
この世界にいるのは基本的に人間、魔族、そしてモンスターであり、変身して姿を変えるのは魔族にもいるからである。
「魔族じゃないぞ。モンスターを召喚する魔法だから魔族は召喚できないな」
「そうらしいけれども、まぁあたしとしては毛皮をひん剥いてやりたいわね」
ルースの言葉に続けて、くくくと黒い笑みを浮かべながらそう言ったエルゼに、ルースとレリアは一歩後ずさった。
‥‥‥正直言って、レリアにとって、この黒い笑みのエルゼは恐ろしい。
公爵令嬢と言う話は聞いていたが、なぜかルースに関することで他の女性が関わろうとしたとたんに凄まじい覇気とでもいうべきか、恐怖を感じさせるのである。
彼女が育ったモーガス帝国に、同様の恐怖を感じさせるような相手は中々おらず、一体何をどうすればそのような恐怖を当たえる技を身につけられるのだろうか。
そのあたりは今は聞くのをやめて、とりあえずこの後どうするべきか彼女は考えた。
「本当はこの都市の様相を見ていきたかったが…‥‥せっかくだしルースたちに同行していいか?」
「ん?別にいいけど‥‥‥どうして?」
「ルースが召喚するモンスターとやらを見てみたくなった。召喚魔法を扱えるようになったら、参考にしてみたいからな」
今はまだ、レリアは召喚魔法が扱えていない。
使えるようになれば召喚魔法の授業に出て、やってみたいのだ。
「話を聞く限り、モフモフだというし…‥‥私もその、モフモフを堪能してみたいのもあるがな」
「わかるわかる、モフモフはいいものだからなぁ」
戦姫と呼ばれるとはいえ、レリアも女の子。
モフモフには興味を持ち、戦の中で癒しとなるようなものが欲しくなるときがあるのだ。
ルースの話によると、その召喚魔法で出すモンスターはモフモフしているそうなので、自分も同様なのを召喚してみたいし、その参考になるかもしれないと思えたからである。
「モフモフ…‥それは、兵士たちの休息時に癒しを与え、士気を向上させるのは昔からの兵法ですでに実験結果は出ているそうだ。私もそんなモフモフを堪能してみたいからな」
「ああ、そういう者は癒しを与えてくれるからなぁ」
レリアの言葉に、深く同意するルース。
ここに、モフモフで共感しあえる仲間が出来たことを、二人はなんとなく嬉しく思い‥‥‥そして、同時に寒気も感じた。
「ふーん、なんかあたしだけ仲間外れなような‥‥‥気のせいよね?」
にっこりと笑みを浮かべるエルゼに、二人はひっと思わず叫び、後ずさる。
モフモフで共感する二人に対して、なにやらエルゼは仲間外れになったような気がして、少しばかり怨嗟を飛ばしてきたようである。
「い、いや仲間はずれじゃないさ、なぁレリア」
「あ、ああ。仲間外れじゃないし、一緒にそのモフモフの場とやらへ行こうじゃないか」
なんとなく互に感じた危機に、二人は協力してエルゼをなだめ、その場は何とか収まるのであった。
ルースたちが飲食店から出て、エルモア先生の家へ向かうその道中、背後からつけている者たちがいた。
密かに覚られぬように気配を消し、そしてバレないように自然にルースたちの進路を通行止めを置くなどして、ある場所へ誘導していく。
彼らの目的は、帝国の王女であるレリアだけだが、邪魔になるようであればその他も一緒にまとめて問題ないと考えていた。
話す者がいなければ、露見はしないだろうとも思って…‥‥
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