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第8章 破壊と守り
さようなら
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その後、妖の世界がどうなったのかは分からない。
俺は急いで人間界に戻る事になったからだ。俺も残ると言ったけど、ツバキは首を縦に振らなかった。
「帰ってください。このままでは、元の世界に戻れなくなってしまいます」
「でもそれなら、ツバキも一緒に!」
「兄を置いてはいけません」
ツバキはそう言って、眠っているヤイさんを見た。ヤイさんは鬼神が倒れた後、同じように倒れた。ノラさん曰く、ヤイさんはこの所ずっと妖力を使っていて、疲労困憊だったらしい。
一緒に連れ帰る事も考えたが、皆それでいいのかは分からなかった。ヤイさんは、人間界に帰る事を望んでいたのか分からないからだ。
ツバキはノラさんと俺は人間界に帰って、自分は残ると告げた。
でも。この世界で、2人が幸せに暮らせるのか。それも誰にも分からない。
「タカヒロさん」
なんと言葉をかけたらいいか迷っていると、ツバキから声がかけられた。俺が迷ってるのとは裏腹に、彼女の表情は真っ直ぐだ。
「もしかしたら、今日が最後かもしれません」
なにが?など、聞かなくても分かる。でもお互い、はっきりと言葉にはしない。
「私は、貴方が好きでした。でも、兄も大事です。勝手な所があるけど、たった1人の兄弟だから」
俺はうなずく。
「いつか、妖界と人間界がまた、自由に行き来できるようになったら」
「また会いに来る!」
ツバキの言葉を遮って、俺は叫んだ。ツバキは目をぱちくりさせた。
「短い時間しか出来ないけど、こうやって界渡りできたし、またすぐ出来るよ! 会いに来る!」
ツバキはその言葉に、笑った。
俺は自分の言葉を疑わずに、帰った。帰ってしまった。
二度と、人間界と妖界は繋がらなくなった。
俺は急いで人間界に戻る事になったからだ。俺も残ると言ったけど、ツバキは首を縦に振らなかった。
「帰ってください。このままでは、元の世界に戻れなくなってしまいます」
「でもそれなら、ツバキも一緒に!」
「兄を置いてはいけません」
ツバキはそう言って、眠っているヤイさんを見た。ヤイさんは鬼神が倒れた後、同じように倒れた。ノラさん曰く、ヤイさんはこの所ずっと妖力を使っていて、疲労困憊だったらしい。
一緒に連れ帰る事も考えたが、皆それでいいのかは分からなかった。ヤイさんは、人間界に帰る事を望んでいたのか分からないからだ。
ツバキはノラさんと俺は人間界に帰って、自分は残ると告げた。
でも。この世界で、2人が幸せに暮らせるのか。それも誰にも分からない。
「タカヒロさん」
なんと言葉をかけたらいいか迷っていると、ツバキから声がかけられた。俺が迷ってるのとは裏腹に、彼女の表情は真っ直ぐだ。
「もしかしたら、今日が最後かもしれません」
なにが?など、聞かなくても分かる。でもお互い、はっきりと言葉にはしない。
「私は、貴方が好きでした。でも、兄も大事です。勝手な所があるけど、たった1人の兄弟だから」
俺はうなずく。
「いつか、妖界と人間界がまた、自由に行き来できるようになったら」
「また会いに来る!」
ツバキの言葉を遮って、俺は叫んだ。ツバキは目をぱちくりさせた。
「短い時間しか出来ないけど、こうやって界渡りできたし、またすぐ出来るよ! 会いに来る!」
ツバキはその言葉に、笑った。
俺は自分の言葉を疑わずに、帰った。帰ってしまった。
二度と、人間界と妖界は繋がらなくなった。
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