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第六章
帰路
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くる闇の中に落ちる二人は、必死に崖をつかもうと足掻く。しかして、すぐに見つけるのだった。二人は、岩壁の出っ張りを見つけて手を掛ける。みゆきの右手のテープが、すぐに真っ赤になった。
武「みゆきちゃん。大丈夫か?」
みゆき「うん、武さんも頑張って。少し下。静かに降りれば、すぐに道に戻れる。」
運良くすぐ下に、道がある。なんとかなりそうだ。みゆきは、右手で崖の岩場にぶら下がる。左手で草を掴んだ。その草のすぐそばに、花が生えてる。こんな岩場に。その花は、真っ赤でみゆきの人差し指の鮮血ほどであろうか?
間もなくして、みゆきはそれを見つける。まさかと、心の中で思うと、それは風になびいて、なんとおとを奏でる。「キーン。キーン。」
武「なぁ。その花は?」
みゆき「ウン。」
左手を伸ばしたみゆきは、そっとその花を掴むと、その手に少し力を入れるのだった。こうして、間一髪。花も手に入れて無事に崖道を下り終えた頃は、空も白ずんで日も登り始めた頃だった。
武「みゆきちゃん。水ある?喉が乾いて…。」
そういうと、リュックに手を入れて竹でできた水筒を、武に手渡す。しかして、水を手に入れた武は二口ほどで、それを飲み終えてしまった。
武「なくなっちゃった。ゴメン。」
武「みゆきちゃん。大丈夫か?」
みゆき「うん、武さんも頑張って。少し下。静かに降りれば、すぐに道に戻れる。」
運良くすぐ下に、道がある。なんとかなりそうだ。みゆきは、右手で崖の岩場にぶら下がる。左手で草を掴んだ。その草のすぐそばに、花が生えてる。こんな岩場に。その花は、真っ赤でみゆきの人差し指の鮮血ほどであろうか?
間もなくして、みゆきはそれを見つける。まさかと、心の中で思うと、それは風になびいて、なんとおとを奏でる。「キーン。キーン。」
武「なぁ。その花は?」
みゆき「ウン。」
左手を伸ばしたみゆきは、そっとその花を掴むと、その手に少し力を入れるのだった。こうして、間一髪。花も手に入れて無事に崖道を下り終えた頃は、空も白ずんで日も登り始めた頃だった。
武「みゆきちゃん。水ある?喉が乾いて…。」
そういうと、リュックに手を入れて竹でできた水筒を、武に手渡す。しかして、水を手に入れた武は二口ほどで、それを飲み終えてしまった。
武「なくなっちゃった。ゴメン。」
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