21 / 66
21話 雑草じゃなかったんだ(苦笑)
しおりを挟む新しい家を、家族に見せてから3日後。
あれから、前の家に戻り、必要な荷物をストレージにしまい、新しい家に、荷物を移した。
皆んなは、俺が何もない所から、沢山の荷物を出しているのを見て、唖然とした顔をしていた。
前の家を、ストレージにしまい、その場所に新しい家を移した。
次の日からは、いつもと同じ生活をしていた。
今日も、朝ご飯を食べて、畑の様子を見に行く。
すると、畑の周りに見慣れ無い草が何種類か生えていた。
う~ん(・Д・)?
見慣れ無い草だなぁ?
雑草かな?
草を抜き、念のため鑑定をかけて見る。
スキル【鑑定】
【ヒーラル草】
魔力の溜まる場所に稀に自生する植物。
森の奥の魔力溜まりに、自生している事がある。錬金術師が、ハイポーションを作ったり、回復魔法が使えない冒険者が、傷を応急処置に、すり潰して傷に塗って手当てをするのにも使われる。
スキル【鑑定】
【エーラル草】
魔力の溜まる場所に稀に自生する植物。
錬金術師が魔力を回復する、ハイエーラルを作るのに使われる草。
スキル【鑑定】
【スタミナ草】
割と色々な所で見られる草。
錬金術師が、スタミナポーションを作るのに使われる草。
あれ?意外と珍しい草が生えてるんだなぁ?
野菜を育てるのに、魔力を毎日そそいでいるからかな。
『ユウト、何してるの?』
後ろから、姉さんが声をかけてきた。
『あっ、姉さん。畑の周りに、何にか草が生えてて、見た事ない草だったから、しらべてたんだよ。』
『見た事ない草?』
そう言うと姉さんは、俺の手に持ってる草をじっと見てきた。
『あぁぁその草ね。雑草でしょ?毎日生えてくるから、お姉ちゃんが朝の水やりの時に、毎日抜いてるから大丈夫よ。雑草は、ほって置くと、あっと言う間にボーボーになっちゃうし、野菜育ちが悪くなっちゃったら困るから、ちゃんと抜いてるわよ。』
姉さんは、ちゃんと仕事しているだろうと、ドヤ顔で、無い胸を張って言った。
『姉さん、その草を鑑定して見たら、ハイポーションの材料になるみたいなんだよ。』
『えっ!ハイポーションって怪我をした時に飲むと大きな怪我でも治るって言う、あの ハイポーションの?・・・・えぇぇぇ!!私、毎日雑草だと思って頑張って抜いて捨ててたのは、そんな大事な草だったのぉぉぉ!!』
ガビ——Σ(*゚艸゚*)———ン!!
『姉さん、抜いた草は何処に捨ててるの。』
『あっ!1番端っこの畑の奥に、ほらあそこの草の山になってる所よ。』
姉さんの指さす方を見ると、結構な草の山があった。
草の山を鑑定してみると、ヒーラル草・エーラル草・スタミナ草だった。
地面から抜かれているが、萎れたり、枯れたりする事なく、採取したばかりのように綺麗だった。俺は、抜かれている草の山を、ストレージに収納する。
『ユウト、抜いていた草はまだ使えるやつだったの?』
『うん。まだ、綺麗だったから大丈夫だよ。抜かれて、日にちが経ってるやつもあるはずなのに、全部が綺麗な状態だったのは、姉さんが魔力がある畑の直ぐ横に集めて置いてくれていたからだね。これはこれで売れそうだね。また、トムさんが来たら聞いてみようね。』
『フフフ、畑で野菜を作ったら、ついでにポーションの素材までついでに取れちゃうなんて、もう~どんだけぇぇぇぇ‧˚₊*̥(∗︎*⁰͈꒨⁰͈)‧˚₊*̥
トムさんもきっとビックリするわね。』
『素材があったら、ハイポーション出来るだよね?どうやって作ったらいいんだろう?』
スキル 【錬金術】を覚えました。
(おっ!!ラノベの定番の錬金術だぁぁ!!これが有れば、色んな薬も作れそうだな。)
ストレージの中の、ヒーラル草をタップすると、ポーション作成と出てきた。
ヒーラル草を1つ使って、ハイポーション(良品)が3本出来た。
ストレージから、ハイポーションを1つ出してみると、姉さんが驚いていた。
『ユウト!!それって、もしかしてハイポーションなの!!今、草を手に入れたばかりなのに、もうポーションを作っちゃったの!!』
『素材があったら、作れそうな気がして、やってみたら、出来ちゃった。
素材とハイポーションだったら、どっちの方が売れるんだろう。』
『そうね。でも、やっぱりハイポーションなんじゃ無いかな?素材は、森の奥に入って行ったら、たまに見つかる見たいよ。前にお父さんから聞いた事が有るんだけど、ハイポーションを作れる錬金術師は、余りいない見たいよ。』
『そうなんだ。その辺の話も、トムさんが来たら聞いてみないとな。』
『何か、面白そうな話をしていますねぇ。』
急に後ろから、誰かに話しかけられて、後ろを振り向く。
0
あなたにおすすめの小説
最低のEランクと追放されたけど、実はEXランクの無限増殖で最強でした。
みこみこP
ファンタジー
高校2年の夏。
高木華音【男】は夏休みに入る前日のホームルーム中にクラスメイトと共に異世界にある帝国【ゼロムス】に魔王討伐の為に集団転移させれた。
地球人が異世界転移すると必ずDランクからAランクの固有スキルという世界に1人しか持てないレアスキルを授かるのだが、華音だけはEランク・【ムゲン】という存在しない最低ランクの固有スキルを授かったと、帝国により死の森へ捨てられる。
しかし、華音の授かった固有スキルはEXランクの無限増殖という最強のスキルだったが、本人は弱いと思い込み、死の森を生き抜く為に無双する。
最強無敗の少年は影を従え全てを制す
ユースケ
ファンタジー
不慮の事故により死んでしまった大学生のカズトは、異世界に転生した。
産まれ落ちた家は田舎に位置する辺境伯。
カズトもといリュートはその家系の長男として、日々貴族としての教養と常識を身に付けていく。
しかし彼の力は生まれながらにして最強。
そんな彼が巻き起こす騒動は、常識を越えたものばかりで……。
異世界転移からふざけた事情により転生へ。日本の常識は意外と非常識。
久遠 れんり
ファンタジー
普段の、何気ない日常。
事故は、予想外に起こる。
そして、異世界転移? 転生も。
気がつけば、見たことのない森。
「おーい」
と呼べば、「グギャ」とゴブリンが答える。
その時どう行動するのか。
また、その先は……。
初期は、サバイバル。
その後人里発見と、自身の立ち位置。生活基盤を確保。
有名になって、王都へ。
日本人の常識で突き進む。
そんな感じで、進みます。
ただ主人公は、ちょっと凝り性で、行きすぎる感じの日本人。そんな傾向が少しある。
異世界側では、少し非常識かもしれない。
面白がってつけた能力、超振動が意外と無敵だったりする。
湖畔の賢者
そらまめ
ファンタジー
秋山透はソロキャンプに向かう途中で突然目の前に現れた次元の裂け目に呑まれ、歪んでゆく視界、そして自分の体までもが波打つように歪み、彼は自然と目を閉じた。目蓋に明るさを感じ、ゆっくりと目を開けると大樹の横で車はエンジンを止めて停まっていた。
ゆっくりと彼は車から降りて側にある大樹に触れた。そのまま上着のポケット中からスマホ取り出し確認すると圏外表示。縋るようにマップアプリで場所を確認するも……位置情報取得出来ずに不明と。
彼は大きく落胆し、大樹にもたれ掛かるように背を預け、そのまま力なく崩れ落ちた。
「あははは、まいったな。どこなんだ、ここは」
そう力なく呟き苦笑いしながら、不安から両手で顔を覆った。
楽しみにしていたキャンプから一転し、ほぼ絶望に近い状況に見舞われた。
目にしたことも聞いたこともない。空間の裂け目に呑まれ、知らない場所へ。
そんな突然の不幸に見舞われた秋山透の物語。
没落ルートの悪役貴族に転生した俺が【鑑定】と【人心掌握】のWスキルで順風満帆な勝ち組ハーレムルートを歩むまで
六志麻あさ
ファンタジー
才能Sランクの逸材たちよ、俺のもとに集え――。
乙女ゲーム『花乙女の誓約』の悪役令息ディオンに転生した俺。
ゲーム内では必ず没落する運命のディオンだが、俺はゲーム知識に加え二つのスキル【鑑定】と【人心掌握】を駆使して領地改革に乗り出す。
有能な人材を発掘・登用し、ヒロインたちとの絆を深めてハーレムを築きつつ領主としても有能ムーブを連発して、領地をみるみる発展させていく。
前世ではロクな思い出がない俺だけど、これからは全てが報われる勝ち組人生が待っている――。
猫好きのぼっちおじさん、招かれた異世界で気ままに【亜空間倉庫】で移動販売を始める
遥風 かずら
ファンタジー
【HOTランキング1位作品(9月2週目)】
猫好きを公言する独身おじさん麦山湯治(49)は商売で使っているキッチンカーを車検に出し、常連カードの更新も兼ねていつもの猫カフェに来ていた。猫カフェの一番人気かつ美人トラ猫のコムギに特に好かれており、湯治が声をかけなくても、自発的に膝に乗ってきては抱っこを要求されるほどの猫好き上級者でもあった。
そんないつものもふもふタイム中、スタッフに信頼されている湯治は他の客がいないこともあって、数分ほど猫たちの見守りを頼まれる。二つ返事で猫たちに温かい眼差しを向ける湯治。そんな時、コムギに手招きをされた湯治は細長い廊下をついて歩く。おかしいと感じながら延々と続く長い廊下を進んだ湯治だったが、コムギが突然湯治の顔をめがけて引き返してくる。怒ることのない湯治がコムギを顔から離して目を開けると、そこは猫カフェではなくのどかな厩舎の中。
まるで招かれるように異世界に降り立った湯治は、好きな猫と一緒に生きることを目指して外に向かうのだった。
30年待たされた異世界転移
明之 想
ファンタジー
気づけば異世界にいた10歳のぼく。
「こちらの手違いかぁ。申し訳ないけど、さっさと帰ってもらわないといけないね」
こうして、ぼくの最初の異世界転移はあっけなく終わってしまった。
右も左も分からず、何かを成し遂げるわけでもなく……。
でも、2度目があると確信していたぼくは、日本でひたすら努力を続けた。
あの日見た夢の続きを信じて。
ただ、ただ、異世界での冒険を夢見て!!
くじけそうになっても努力を続け。
そうして、30年が経過。
ついに2度目の異世界冒険の機会がやってきた。
しかも、20歳も若返った姿で。
異世界と日本の2つの世界で、
20年前に戻った俺の新たな冒険が始まる。
クラス転移したら種族が変化してたけどとりあえず生きる
あっとさん
ファンタジー
16歳になったばかりの高校2年の主人公。
でも、主人公は昔から体が弱くなかなか学校に通えなかった。
でも学校には、行っても俺に声をかけてくれる親友はいた。
その日も体の調子が良くなり、親友と久しぶりの学校に行きHRが終わり先生が出ていったとき、クラスが眩しい光に包まれた。
そして僕は一人、違う場所に飛ばされいた。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる