女神のクシャミで死んじゃって、異世界で新しい人生を☆

デスピサロ

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63話 初めての旅 3

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村を出て2日後。
あれから、兄さんやトムさん達と馬車に揺られながら領都に向かっていた。
途中に何度か村がありトムさんに頼み立ち寄ってもらって、いろんな村を見せてもらった。
リムル村から領都までの間にこんなに村が有るとは思っていなかったので、村に入るたびにワクワクがとまらなかった。
明日の昼頃には領都に着く予定らしい。
色々な村を見るだけでこんなに楽しいなら、領都はどんな物に出会えるのかと、想像するだけで胸がドキドキでたまらない!!
⁽⁽٩(๑˃̶͈̀ ᗨ ˂̶͈́)۶⁾⁾
早く領都に行きたい気持ちをおさえながら、馬車に揺られていると、突然馭者のプラントさんが馬車止めた。


『トム様!道の外れに馬車がとまっていますが、何か様子が変です!』


トムさんと兄さんと俺が馬車のから出てみると、一台の馬車がとまっていた。
何者かに襲われたのか、馬車には矢が刺さっていたり、少し焼け焦げたような跡が見られた。

すると、馬車の反対側から何か物音が聞こえたので馬車反対側のに向かった。
3人の男性が倒れており、一人が痛みに耐えながら地面に這いつくばりながら茂みの方へ向かおうとしていた。
俺は急いで駆け寄り話しかけた。

『大丈夫ですか!ひどい傷ですね!
まずは傷の手当てをしますね。』


『ユウト!こっちの人もまだ生きてるぞ!』


『ユウト様、此方の方も生きてらっしゃいます。』


その報告を聞き、魔法でいっきに回復する事にした。


【エリアパーフェクトヒール】


倒れていた人達の全身が緑色の光に包まれて、重症だった傷が一瞬で綺麗にきえてしまった。


『ユウト様!何ですか今の魔法は!!パーフェクトヒールって言いましたか!!
おとぎ話に出てくる、伝説級の回復魔法じゃ無いですか!
パーフェクトヒールなんて使える人なんて聞いたことありませんよ!!』


『あっ!昔お父さんの書物を読みあさっていた頃に、パーフェクトヒールの事が書いてある本があったので覚えちゃってました。』


『本があったからって覚えられるって、今更ですがユウト様は何者ですか!』


『リムル村に在住のいたいけな5歳の少年です
Σ(ノ≧︎ڡ≦︎)てへぺろ』


『あ、あのぉ~!』


突然傷だらけで動いていた男性が話しかけてきた。


『助けてくれてありがとうございます。私は、ソルージャと言います』


『ソルージャさんですね。僕はユウトと言います。隣にいるのが兄のレオルと、領都で商会をしてらしゃるトムさんです。』

『ユウトくんとレオルくんにトムさんですね。
危ないところを助けていただきまして本当にありがとうございます。』

『いやいや、困ってる人を助けるのは当たり前の事ですよ。しかしいったい何があったのですか?馬車には誰かに襲われたような後があり、皆さんは傷だらけで倒れていましたし、ただごとでは無いと思うのですが。』 


『はい、我々は領都のギルドで活動している冒険者なのですが、貴族様の馬車の護衛依頼を受けていたのですが、盗賊に襲撃されてしまい旦那様とお嬢様をさらわれてしまいました。』


『大丈夫ですか!!それで拐われた2人は何処につれていかれたんですか?』


『盗賊達は、この先にある森の方に旦那様とお嬢様を連れて歩いて行きました。
盗賊の後を追いかけたかったのですが、傷が深過ぎて身動きが取れなくなってしまい、地面を這いながら旦那様達を追いかけようとしていたところでした。ちゃんとお礼をしなければならないのですが、拐われた旦那様とお嬢様を救出に向かわねばなりませんのでお礼は改めてさせていただきたいです。』

『何を言ってるんですか!お礼なんて入りませんよ!そんな事より早く救出に向かわないといけないじゃ無いですか。
僕たちもお手伝いしましょう。』


『いやいや、助けていただいただけでじゅうぶんです。盗賊のような奴らがいる危険な場所に子供を連れて行く訳にはいきません!!』

『僕たちの事は気にしないで下さい。
僕と兄さんは毎日剣の稽古もして居ますし、また皆さんが怪我をしたら、僕がすぐに傷をなおしてあげれますので、救出に同行させてくださればきっとお役に立てると思います♪』


『分かった。だけど危険だと判断したらすぐに逃げるんだよ。命の恩人の君たちにまで危険なめに合わせたく無いからね。』


『分かりました。本当に危ないと思ったら逃げます。』


『話は決まりだな!そうと決まれば俺ちょっと装備を取ってくるぜ!ちょっと待っててくれ。』

兄さんは、装備を取りに馬車に走って行った。


『トムさん達は、馬車で待っていてくれますか?相手が何人居るかも分からなくて危険なので、馬車で待機していてください。』

『分かりました。私達が行っても役に立てないでしょうから、馬車の方でお待ちしております。』

『トムさんありがとうございます。
では、兄さんが戻ってきたら出発しましょう。』
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