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『20XX年 5月12日。
公園で出会った不思議な少年、隼くんとまた会えた。
昨日描いていた上手な夕焼けの絵を私にくれた。
彼は昨日はとても恥ずかしがっていたが、今日はまるで出会って二日目とは思えないくらい私に懐いてきてくれた。
多分、元々人懐こい子なのだろう。
きっと、いじめられているせいで他人に対して臆病なだけ。
心を開きさえすれば、今時の子にしては珍しいくらいの奥ゆかしさと優しさを兼ね備えた子供だ。
私は彼の口からいじめについて聞くことはなかった。
だけど彼は、その方が救われているのかもしれない。
だから私は、彼のクラスメイトから聞いている彼のいじめについては一切触れないようにしている。』
公園で出会った不思議な少年、隼くんとまた会えた。
昨日描いていた上手な夕焼けの絵を私にくれた。
彼は昨日はとても恥ずかしがっていたが、今日はまるで出会って二日目とは思えないくらい私に懐いてきてくれた。
多分、元々人懐こい子なのだろう。
きっと、いじめられているせいで他人に対して臆病なだけ。
心を開きさえすれば、今時の子にしては珍しいくらいの奥ゆかしさと優しさを兼ね備えた子供だ。
私は彼の口からいじめについて聞くことはなかった。
だけど彼は、その方が救われているのかもしれない。
だから私は、彼のクラスメイトから聞いている彼のいじめについては一切触れないようにしている。』
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