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???とある刑事の話2
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またあいつか……!!
旭堂中学でのバラバラ殺人事件から約2年。
俺はあれから、醍醐隼について調べてきた。
だが俺の予想に反して、醍醐隼がこれまでの事件を仕組んでいたという事実は無さそうだった。
小学生時代に遭っていたという陰湿なイジメの詳細や、当時親しくしていた人たちの情報を仕入れることは出来た。
しかし、醍醐隼は卒業後に同じ小学校の人とは会っていないし、これまでの事件関係者にイジメと関連していた人物もいなかった。
醍醐隼はあの事件後中学を卒業し、今は普通の高校2年生として生活している。
それでしばらくその話からは距離を置いていたのだが……
「畠山さん……これはさすがに本人とコンタクトを取るしかないんじゃないですか?」
部下が俺の顔を恐る恐る見上げながら言う。
「だって……娘さんの自殺に関わってるんだから」
そう。
俺の娘、山内愛莉は高校2年生の夏休み中に、時速95キロで走っていたトラックの目の前に飛び出して自殺した。
愛莉の母であり俺の元妻である山内菜月は、元々男に汚い女だった。
それが高じて、奴はついに例の醍醐隼に手を出した。
そしてそれを知りショックを受けた愛莉が醍醐隼の目の前で自殺した……
「畠山さん。今回の話だって、やっぱりおかしいですよ。…なんで元奥さんと……もう50歳になるような方と高校生の醍醐隼が関係を持つんですか…?いくら元奥さんが……その、そういう方だとしても……醍醐隼側がそれに応えたのが不自然ですよ」
部下の言うことはよく分かる。
あれから菜月は、未成年の醍醐隼への行為が条例に引っかかり、無事に逮捕された。
菜月は取り調べの中で、醍醐隼の同意の元だと言っていた。
そして醍醐隼も、それは認めている。
2人は互いに欲を抑えきれなかったと言っているが……
有り余る欲を持て余してしまうタイプとは無縁そうな醍醐隼が、なぜわざわざ俺の菜月と……?
それに関しても不思議だが……
「それにしても、畠山さんのお嬢さんまで醍醐隼にハマってしまったってことですもんね」
部下の言葉には、口にはしないが「ご愁傷様」という続きがあることを感じた。
「そうだな……妻子共に、だけどな」
冗談めかして言うが、俺は愛莉を間接的に殺した醍醐隼を許せていない。
直接何かをしたわけではないから罪には問えないのが腹立たしいことこの上ない。
だから、それの腹いせだと言われても仕方ないが…
「やっぱりお前の言うとおり、もう少し洗ってみるよ。……次の犠牲者が出る前にな」
そう、醍醐隼の新たな犠牲者を出さないためにも…
俺は再び奴について調べることにした。
旭堂中学でのバラバラ殺人事件から約2年。
俺はあれから、醍醐隼について調べてきた。
だが俺の予想に反して、醍醐隼がこれまでの事件を仕組んでいたという事実は無さそうだった。
小学生時代に遭っていたという陰湿なイジメの詳細や、当時親しくしていた人たちの情報を仕入れることは出来た。
しかし、醍醐隼は卒業後に同じ小学校の人とは会っていないし、これまでの事件関係者にイジメと関連していた人物もいなかった。
醍醐隼はあの事件後中学を卒業し、今は普通の高校2年生として生活している。
それでしばらくその話からは距離を置いていたのだが……
「畠山さん……これはさすがに本人とコンタクトを取るしかないんじゃないですか?」
部下が俺の顔を恐る恐る見上げながら言う。
「だって……娘さんの自殺に関わってるんだから」
そう。
俺の娘、山内愛莉は高校2年生の夏休み中に、時速95キロで走っていたトラックの目の前に飛び出して自殺した。
愛莉の母であり俺の元妻である山内菜月は、元々男に汚い女だった。
それが高じて、奴はついに例の醍醐隼に手を出した。
そしてそれを知りショックを受けた愛莉が醍醐隼の目の前で自殺した……
「畠山さん。今回の話だって、やっぱりおかしいですよ。…なんで元奥さんと……もう50歳になるような方と高校生の醍醐隼が関係を持つんですか…?いくら元奥さんが……その、そういう方だとしても……醍醐隼側がそれに応えたのが不自然ですよ」
部下の言うことはよく分かる。
あれから菜月は、未成年の醍醐隼への行為が条例に引っかかり、無事に逮捕された。
菜月は取り調べの中で、醍醐隼の同意の元だと言っていた。
そして醍醐隼も、それは認めている。
2人は互いに欲を抑えきれなかったと言っているが……
有り余る欲を持て余してしまうタイプとは無縁そうな醍醐隼が、なぜわざわざ俺の菜月と……?
それに関しても不思議だが……
「それにしても、畠山さんのお嬢さんまで醍醐隼にハマってしまったってことですもんね」
部下の言葉には、口にはしないが「ご愁傷様」という続きがあることを感じた。
「そうだな……妻子共に、だけどな」
冗談めかして言うが、俺は愛莉を間接的に殺した醍醐隼を許せていない。
直接何かをしたわけではないから罪には問えないのが腹立たしいことこの上ない。
だから、それの腹いせだと言われても仕方ないが…
「やっぱりお前の言うとおり、もう少し洗ってみるよ。……次の犠牲者が出る前にな」
そう、醍醐隼の新たな犠牲者を出さないためにも…
俺は再び奴について調べることにした。
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