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隠し事JKの話
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「愛莉!流石にやばいって!学校まで来るのは!バレるよ??」
中学三年生の冬のある日。
私と愛莉は、隼くんたちが通う旭堂中学に侵入していた。
「大丈夫だって!ここの学校、人数多いし!」
「そういう問題じゃないのに~もうっ!」
私は、この日も愛莉の暴走を止めるべく一緒に行動していた。
……まあ、隼くんの学校に侵入してる時点で暴走を止められてはいないのだけど。
せめて愛莉が血迷って、隼くんと直接触れ合おうとかしないように見張るくらいしかできなかった。
「んー…隼くん遅いなあ……」
愛莉は中1のときに駅で見かけた隼くんに一目惚れしてから、2年間ずっとストーカーしてる。
だから隼くんの部活が終わる時間や部室の場所、テニスコートから部室のまでの道のりなど、全て把握していた。
「いつもならそろそろ部室に来るのに。」
愛莉はスマホの時間を見ながらそう呟く。
私達は今、男子ソフトテニス部の部室の隣にある卓球部の部室に潜んでいた。
毎日使われているテニス部の部室とは違い、卓球部の部室はほとんど物置と化していた。
「さっき後輩君たちが入ってから誰も出てこないし入っていかないねえ…」
愛莉はずっと1人で喋っている。
私はただ、付き合わされているだけ……
ではない。
実は、さっき部室に入っていった2年生の子たちの中に、私の知り合いがいる。
「ねね、さっき海吏くんも入っていったよね??私も直接話に行ってもいい?」
愛莉はニコニコしながら私に向かって言う。
「ダーメ!!あんた、海吏くんからマークされてるんだからね!前に言われたこと忘れたの?」
「んもーーケチッ!」
「ケチじゃない!あんまり派手なことすると、本人にバレちゃうよ?」
頬を膨らませてスネてる愛莉に、私は説得するように言う。
私と一個年下の海吏くんは、幼稚園と小学校が一緒だ。
家も近くて、家族ぐるみでも仲が良く、よく小学校の低学年までは一緒に遊んだ。
だけど高学年になっていくと、お互いに習い事や部活動が忙しくなったり、同性の友達と遊ぶことが増えたりして、二人で遊ぶことは減った。
しかも、私はそのまま地元の公立中学に入ったのに対し、海吏くんは家から少し離れた旭堂中学に受験して入った。
だから、中学以降は話すこともほぼなかった。
けど、ある頃から、愛莉が「最近よく隼くんと一緒にいる後輩君が気になる」と言い出すようになった。
私も一緒につけてみると、そこにいたのは海吏くんだった。
隼くんと海吏くんは年が違いながらも先輩後輩の関係でとても仲が良さそうだった。
愛莉は海吏くんと私が幼馴染だったと知ると、海吏くんと連絡を取り合って隼くんの情報を仕入れてほしいとお願いしてきた。
はじめは断っていたが、あまりにも愛莉がうるさいので、私はIn○sagr○mで海吏くんのアカウントを見つけてすぐにフォローした。
ダイレクトメッセージを送ったら割と早く返事が来て、事情を話した。
だけど、その返事はNOだった。
海吏くん曰く、隼くんは自分の大事な先輩だから、いくら私の頼みでもストーカーに情報をあげるという危険なことはしたくないということだった。
そもそも、ストーカーしてる奴がいるなら本気で止めるのが友達なんじゃないかとも言われた。
私は情けなくなるくらい、年下の海吏くんに正論を言われて何も返せなかった。
海吏くんは昔から頭の回転が速くて、私よりもずっと頭がいい。
口喧嘩で勝てたことなんか1回もなかった。
だから結局、愛莉に隼くんの情報はあげてない。
けど、それをきっかけに海吏くんとはまた話すようになった。
中学三年生の冬のある日。
私と愛莉は、隼くんたちが通う旭堂中学に侵入していた。
「大丈夫だって!ここの学校、人数多いし!」
「そういう問題じゃないのに~もうっ!」
私は、この日も愛莉の暴走を止めるべく一緒に行動していた。
……まあ、隼くんの学校に侵入してる時点で暴走を止められてはいないのだけど。
せめて愛莉が血迷って、隼くんと直接触れ合おうとかしないように見張るくらいしかできなかった。
「んー…隼くん遅いなあ……」
愛莉は中1のときに駅で見かけた隼くんに一目惚れしてから、2年間ずっとストーカーしてる。
だから隼くんの部活が終わる時間や部室の場所、テニスコートから部室のまでの道のりなど、全て把握していた。
「いつもならそろそろ部室に来るのに。」
愛莉はスマホの時間を見ながらそう呟く。
私達は今、男子ソフトテニス部の部室の隣にある卓球部の部室に潜んでいた。
毎日使われているテニス部の部室とは違い、卓球部の部室はほとんど物置と化していた。
「さっき後輩君たちが入ってから誰も出てこないし入っていかないねえ…」
愛莉はずっと1人で喋っている。
私はただ、付き合わされているだけ……
ではない。
実は、さっき部室に入っていった2年生の子たちの中に、私の知り合いがいる。
「ねね、さっき海吏くんも入っていったよね??私も直接話に行ってもいい?」
愛莉はニコニコしながら私に向かって言う。
「ダーメ!!あんた、海吏くんからマークされてるんだからね!前に言われたこと忘れたの?」
「んもーーケチッ!」
「ケチじゃない!あんまり派手なことすると、本人にバレちゃうよ?」
頬を膨らませてスネてる愛莉に、私は説得するように言う。
私と一個年下の海吏くんは、幼稚園と小学校が一緒だ。
家も近くて、家族ぐるみでも仲が良く、よく小学校の低学年までは一緒に遊んだ。
だけど高学年になっていくと、お互いに習い事や部活動が忙しくなったり、同性の友達と遊ぶことが増えたりして、二人で遊ぶことは減った。
しかも、私はそのまま地元の公立中学に入ったのに対し、海吏くんは家から少し離れた旭堂中学に受験して入った。
だから、中学以降は話すこともほぼなかった。
けど、ある頃から、愛莉が「最近よく隼くんと一緒にいる後輩君が気になる」と言い出すようになった。
私も一緒につけてみると、そこにいたのは海吏くんだった。
隼くんと海吏くんは年が違いながらも先輩後輩の関係でとても仲が良さそうだった。
愛莉は海吏くんと私が幼馴染だったと知ると、海吏くんと連絡を取り合って隼くんの情報を仕入れてほしいとお願いしてきた。
はじめは断っていたが、あまりにも愛莉がうるさいので、私はIn○sagr○mで海吏くんのアカウントを見つけてすぐにフォローした。
ダイレクトメッセージを送ったら割と早く返事が来て、事情を話した。
だけど、その返事はNOだった。
海吏くん曰く、隼くんは自分の大事な先輩だから、いくら私の頼みでもストーカーに情報をあげるという危険なことはしたくないということだった。
そもそも、ストーカーしてる奴がいるなら本気で止めるのが友達なんじゃないかとも言われた。
私は情けなくなるくらい、年下の海吏くんに正論を言われて何も返せなかった。
海吏くんは昔から頭の回転が速くて、私よりもずっと頭がいい。
口喧嘩で勝てたことなんか1回もなかった。
だから結局、愛莉に隼くんの情報はあげてない。
けど、それをきっかけに海吏くんとはまた話すようになった。
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