その男、人の人生を狂わせるので注意が必要

いちごみるく

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隠し事JKの話

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「……誰……?」









愛莉が私達を振り返り、目を合わせながらそう言ってきた。




「え……愛莉……?」







「誰!?」








愛莉の言葉の意味を分からないで戸惑っていると、愛莉はノコギリを持ったまま立ち上がり、私たちに向かってきた。







「ぎゃぁぁぁあああ!!!!」







私は悲鳴を上げて思わず海吏くんの後ろに隠れた。


すると海吏くんは……



バタッ!



大きな音がしたので恐る恐る海吏くんの背中から顔を出すと、目の前で倒れてる愛莉がいた。


「……1発殴っただけ。気失ってるだけだから。」



海吏くんはそう言って、愛莉のことを見下していた。




「麻友、この人のスマホどこにある?」



海吏くんは愛莉の近くからノコギリを拾い上げながら、私に聞いてきた。



「スマホ?何で…?」


「今この人気失ってるでしょ?さっきの様子だと、多分記憶も失ってる。」

「確かに……誰?って言われたからね…」

「だから今のうちに隼先輩へのストーカー行為についてもなかったことにしたい。気失ってるうちに、スマホから消せるデータは全部消そう」




私は海吏くんの意図がよくわからないまま、愛莉のスマホを愛莉のカバンから取り出した。


「ごめん、その作業は麻友がやってくれない?」

「え……」

「麻友は元々その人のスマホ触ったりするんでしょ?だからだよ。お願い」



海吏くんの真剣な表情は、私に有無を言わさない雰囲気を纏っている。

「あ、でも一応証拠として隼先輩のストーカーしてたっていうのを残すために、麻友のスマホでカメラロール撮っといて」


私は指示されるまま、愛莉のスマホのカメラロールを撮り、その後隼くんに関するデータを消した。






「海吏くん……何するつもりなの?」





海吏くんはずっと妙に落ち着き払っている。


私はさっきから海吏くんが何をしようとしているのかが分からなかった。






「いい?麻友、絶対に約束してほしい。もしその人が目を覚して記憶を失ってたら、この事は一切話さないで」


「え……?何言ってんの…?」


「いいから。その人も麻友も、この殺人には一切関わってない。隼先輩のストーカーもしてない。今日ここに来てもいない。それが事実だから。分かった?」




私は海吏くんの言ってることが理解できなかった。

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