108 / 213
隠し事JKの話
13
しおりを挟む
「麻友、止めてくれてありがとう。けど俺……もういいんだ」
海吏くんがフッと無気力に笑った。
その冷たい笑みからは、自分への絶望と怒りが込められていた。
「どうせこのまま生きてても、俺の人生なんてたかが知れてる。今ここで人生終わらせても無駄に長生きしても、トータルで見た質は変わらないんだよ」
「何言ってんの?海吏くんの人生まだまだこれからでしょ!?」
「それなら俺と一つしか変わらない麻友たちだってこれからでしょ。だけど、2人は俺とは違う。………普通に生きて欲しい」
「だからって海吏くんが罪を着る必要ないでしょ!海吏くんだって普通に生きてよ!」
「無理だよ。俺に普通に生きろっていうのは……既にガタガタなんだから」
再び冷たく笑う海吏くんの意志は、相当堅い。
「ほら…早く。帰る準備して」
私の説得じゃ、きっと海吏くんの気持ちは動かないのだろう。
海吏くんは淡々と愛莉のスマホを使ってタクシーを呼んでいる。
そして愛莉が切り刻んだ体のパーツを、隣の部室に運んで収納スペースに仕舞っている。
淡々と行動している海吏くんを、私はただ呆然と見ているしかなかった。
本当は海吏くんを止めたい。
なんの罪もない海吏くんに罪を着せるなんてしたくない。
だけど……
淡々と自分を犯罪者にしている海吏くんの顔が、今まで見たこともなかったくらい生き生きしてて楽しそうだったから…
私はその日から、海吏くんの最後のお願いを徹底できるように事件のことは忘れて生きていくことにした。
海吏くんがフッと無気力に笑った。
その冷たい笑みからは、自分への絶望と怒りが込められていた。
「どうせこのまま生きてても、俺の人生なんてたかが知れてる。今ここで人生終わらせても無駄に長生きしても、トータルで見た質は変わらないんだよ」
「何言ってんの?海吏くんの人生まだまだこれからでしょ!?」
「それなら俺と一つしか変わらない麻友たちだってこれからでしょ。だけど、2人は俺とは違う。………普通に生きて欲しい」
「だからって海吏くんが罪を着る必要ないでしょ!海吏くんだって普通に生きてよ!」
「無理だよ。俺に普通に生きろっていうのは……既にガタガタなんだから」
再び冷たく笑う海吏くんの意志は、相当堅い。
「ほら…早く。帰る準備して」
私の説得じゃ、きっと海吏くんの気持ちは動かないのだろう。
海吏くんは淡々と愛莉のスマホを使ってタクシーを呼んでいる。
そして愛莉が切り刻んだ体のパーツを、隣の部室に運んで収納スペースに仕舞っている。
淡々と行動している海吏くんを、私はただ呆然と見ているしかなかった。
本当は海吏くんを止めたい。
なんの罪もない海吏くんに罪を着せるなんてしたくない。
だけど……
淡々と自分を犯罪者にしている海吏くんの顔が、今まで見たこともなかったくらい生き生きしてて楽しそうだったから…
私はその日から、海吏くんの最後のお願いを徹底できるように事件のことは忘れて生きていくことにした。
0
あなたにおすすめの小説
わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...
MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。
ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。
さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか?
そのほかに外伝も綴りました。
久々に幼なじみの家に遊びに行ったら、寝ている間に…
しゅうじつ
BL
俺の隣の家に住んでいる有沢は幼なじみだ。
高校に入ってからは、学校で話したり遊んだりするくらいの仲だったが、今日数人の友達と彼の家に遊びに行くことになった。
数年ぶりの幼なじみの家を懐かしんでいる中、いつの間にか友人たちは帰っており、幼なじみと2人きりに。
そこで俺は彼の部屋であるものを見つけてしまい、部屋に来た有沢に咄嗟に寝たフリをするが…
17歳男子高生と32歳主婦の境界線
MisakiNonagase
恋愛
32歳の主婦・加恋。冷え切った家庭で孤独に苛まれる彼女を救い出したのは、ネットの向こう側にいた二十歳(はたち)と偽っていた17歳の少年・晴人だった。
「未成年との不倫」という、社会から断罪されるべき背徳。それでも二人は、震える手で未来への約束を交わす。少年が大学生になり、社会人となり、守られる存在から「守る男」へと成長していく中で、加恋は自らの手で「妻」という仮面を脱ぎ捨てていく…
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
天才天然天使様こと『三天美女』の汐崎真凜に勝手に婚姻届を出され、いつの間にか天使の旦那になったのだが...。【動画投稿】
田中又雄
恋愛
18の誕生日を迎えたその翌日のこと。
俺は分籍届を出すべく役所に来ていた...のだが。
「えっと...結論から申し上げますと...こちらの手続きは不要ですね」「...え?どういうことですか?」「昨日、婚姻届を出されているので親御様とは別の戸籍が作られていますので...」「...はい?」
そうやら俺は知らないうちに結婚していたようだった。
「あの...相手の人の名前は?」
「...汐崎真凛様...という方ですね」
その名前には心当たりがあった。
天才的な頭脳、マイペースで天然な性格、天使のような見た目から『三天美女』なんて呼ばれているうちの高校のアイドル的存在。
こうして俺は天使との-1日婚がスタートしたのだった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる