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1、始まりの逃避とウサギの国での活劇
カラス、”は”大切
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舟のそばに水柱が上がり、水飛沫が全員の服を濡らす。
「・・・見つかった」
振り返ると沖のほうから大きな船がこっちに近づいて来る。船体に見えますは月明かりに黒々と輝く砲身。
「ちょっと、あいつらまじで当てようとしてない?」
「コノ船ジャマジ1撃デ沈ムゾ」
「けど、風吹いてへんし、どうやって進むん?」
帆はあるがオールがないため手動でも大したスピードにならない。今日は波も風も穏やかだ。簡単に追いつかれてしまう。
「ちょっと、あんたのモーター貸しなさいよ!」
「ソンナモンネーヨ!アッテモ貸セルカ!!」
言い争う2人の姿がまるで見えていないかのようにロンは帆を広げた。それはイカダの帆にしては大きく、数枚の帆が重なり合い、端には紐が付いている。その紐を両手に持つとロンは追ってくる船を見た。予想通りの凪夜なので帆は張っていない。
「・・・動かす。落下注意」
レイカがマストにつかまったのを確認すると気を集中させる。辺り全ての流れが体全身に集結して行く感覚。術を使うなどここにきて初めてかもしれない。楽しむ余裕のある自分がいるのが不思議でロンは小首を傾げた。
「・・・解」
ロンが呟いた途端、帆は一気に膨らみ、イカダは信じられないほどの猛スピードで水面を滑りだした。帆に向かって風が走る。
「オマエ回復魔法以外ノ魔法使エナカッタンジャナカッタノカ?」
「・・・攻撃魔法は使えない、と言った覚えはある」
しがみつきながらイスカは風があるのは自分たちの周りだけだと気がついた。追手の船のマストに飾られた学園旗がはためいていない。
変わった不器用さんだと表現するとなんだか微笑ましく感じる。これで時々デレてくれれば可愛いのに。そう思った時、イカダが大きな波を立てて傾いた。
「ロン、どこに向かってるの?結界があるのはもっと沖のほうよ」
急に方向を変えた舟は外海ではなく島を回るように駆けていく。
結界の厚さはどこも同じなので壊す場所を選ぶ必要はないはず。だが、舟を操ることで手一杯なのかロンは真剣な顔で前方を睨み、口は閉じたままだった。
イスカはサイコメトラではないし、ロンもテレパス能力はないため、黙っていて言葉が伝わるわけではない。言わなくても通じ合えるほど心を通わしてもいない。彼の心は透明すぎて掴められない。
「その結界やけどうちに任せてくれへん?破ってしもうて、もし今の状態で魔族の襲撃でもあったら皆格好の餌食になってしまう。そんなん危のうてほおっておけませんぇ」
「まぁ確かに、帰ってきて待っていたのは地獄絵図だった、は嫌よね」
「せやから、うちが一肌脱ごうと思うてな」
意気込みを見せようと手をギュッと握った途端、レイカはバランスを崩した。何とかイスカが受け止めたので落ちることはなかった。
「たとえできたとしてもこの調子じゃ無理なんじゃない。やっぱあたしが」
「・・・レイカが術を使うときは舟を止める。そのための舟の形と航路」
ただの不器用が作ったイカダじゃなかったんだ、と3人は心の中で呟いた。声に出していたら綺麗にはもっていただろう。
その考えはイカダを掠めた砲弾の水飛沫によってかき消された。どこに向かっているのはイスカにはわからなかったが、このままではその域に行くまでに沈められてしまいそうだ。
「ロンちゃ~ん、賢いあんたのことだからあの船が追ってくることぐらい事前にわかってたはずよね」
「・・・・・・」
「何か策があるんだったら言いなさい!」
ビシッとかっこよくポーズを決めるイスカにロンは・・・・・・特に何のリアクションも起こさなかった。
「ろん。コウイウノッテ放置サレルノガ1番困ルンダゾ。見ロ、いすかガぽーずトッタママ固マッテルダロ」
「・・・そうなのか?今後気をつける」
「ワカレバイインダヨ」
「・・・では、こういった場合、どんな反応すればいいのか教えてくれないか」
「・・・・・・オマエ、変ニ知識アルノニ妙ナトコ知ラナイヨナ」
「・・・そう?」
「小首傾げてないで早く解決策!」
「・・・右舷の第3砲台下に炎属性の術を打ち込む」
「オッケー、任せなさい。火はあたしの十八番よ」
大きく振り上げたイスカの手の平に赤々と燃える炎が魔導歌無しで現れた。
火ウサギ族であるイスカはある程度なら魔導歌を、魔法を使わなくても火を操れる。火属性魔法の威力が高いと継続発動されている風属性魔法を打ち消してしてしまうし、逆に威力が低すぎると取り巻く風属性魔法で届く前に四散されてしまう。生徒たちが放った魔法がイスカ達に届く前にほとんどが打ち消されたのはそのためだった。その点、先生方は操られても同じ属性の魔法を使用していた。
いらん冷静さだったと思うイスカだった。
そして、ロンがイスカに攻撃を頼んだのもそのためだった。イスカの炎は魔法製造ではないから、その理屈が通じにくい。魔法同士を打ち消す力は強いが、それ以外の方法で生み出されたものへの影響力は一般に想像されるより意外に少ない。科学と魔法が合わない理由の1つだ。
「そぉれ、燃えちゃいなさい!」
投げられた炎の矢は風の隙間を通り抜け、見事に目的の場所に突き刺さった。
「ほれ、もう一丁」
次に放った炎の矢は氷の魔弾によって船に届く前に打ち消される。もう一度投げようとしたその時だった。
ドゴォォォォオオオオオオン
盛大に爆発を起こして先に炎の矢が刺さった船から爆発した。赤々と燃える炎を纏いながら巨大ガリレオ船は海原へ沈んでいく。船に乗っていた人が驚いたかは疑問だが、レイカやロイズはもちろんのこと、そこを狙うように指示したロンも予想外だったのか汗が一筋頬を流れ落ちる。
だが、1番驚いていたのは術を放った張本人だった。轟々と燃えて沈没していく船を放心状態で眺めている。
「オイ、イクラナンデモヤリスギナジャイカ」
「イスカはん、嫌いな人でも乗ってはったん?」
「そ、そんなの知らない。ちょっとロン、あんたなんか仕掛けてたでしょ。でなきゃ、なんでたかがフレアアロー程度の火で爆発が起こるのよ」
飛んでくる破片を絶妙な手綱捌きで避けながらロンは呟いた。
「・・・火薬の調達及び調合を頼んだ人、違えた」
「誰に頼んだのよ」
「・・・兄、義理の」
「どんな奴よ」
「・・・・・・ある方面から放火魔とか爆弾魔とか呼ばれていた」
「どう考えても依頼主間違えてはるなぁ」
「・・・少し後悔した」
「タクサン後悔シロ。テカ、縁ヲ切レ」
「・・・・・・」
大きく息を吸うと紐を握る手に力を入れ、体に纏っていた風で舟全体を包み込んだ。更にスピードが上がる。
「ロンはん、術使うの上手いなぁ。って、今は感心してる暇あらへん。はよう探さな」
今重要なのはどうすれば術の成功率を上げるかより、術を使うために不可欠なあるものがどこにいるかであった。レイカの術は未だにコントロールがつき難いことに加え、使える者が限られる特殊術であるため、誰からもコントロールアドバイスがもらえない。
続く
「・・・見つかった」
振り返ると沖のほうから大きな船がこっちに近づいて来る。船体に見えますは月明かりに黒々と輝く砲身。
「ちょっと、あいつらまじで当てようとしてない?」
「コノ船ジャマジ1撃デ沈ムゾ」
「けど、風吹いてへんし、どうやって進むん?」
帆はあるがオールがないため手動でも大したスピードにならない。今日は波も風も穏やかだ。簡単に追いつかれてしまう。
「ちょっと、あんたのモーター貸しなさいよ!」
「ソンナモンネーヨ!アッテモ貸セルカ!!」
言い争う2人の姿がまるで見えていないかのようにロンは帆を広げた。それはイカダの帆にしては大きく、数枚の帆が重なり合い、端には紐が付いている。その紐を両手に持つとロンは追ってくる船を見た。予想通りの凪夜なので帆は張っていない。
「・・・動かす。落下注意」
レイカがマストにつかまったのを確認すると気を集中させる。辺り全ての流れが体全身に集結して行く感覚。術を使うなどここにきて初めてかもしれない。楽しむ余裕のある自分がいるのが不思議でロンは小首を傾げた。
「・・・解」
ロンが呟いた途端、帆は一気に膨らみ、イカダは信じられないほどの猛スピードで水面を滑りだした。帆に向かって風が走る。
「オマエ回復魔法以外ノ魔法使エナカッタンジャナカッタノカ?」
「・・・攻撃魔法は使えない、と言った覚えはある」
しがみつきながらイスカは風があるのは自分たちの周りだけだと気がついた。追手の船のマストに飾られた学園旗がはためいていない。
変わった不器用さんだと表現するとなんだか微笑ましく感じる。これで時々デレてくれれば可愛いのに。そう思った時、イカダが大きな波を立てて傾いた。
「ロン、どこに向かってるの?結界があるのはもっと沖のほうよ」
急に方向を変えた舟は外海ではなく島を回るように駆けていく。
結界の厚さはどこも同じなので壊す場所を選ぶ必要はないはず。だが、舟を操ることで手一杯なのかロンは真剣な顔で前方を睨み、口は閉じたままだった。
イスカはサイコメトラではないし、ロンもテレパス能力はないため、黙っていて言葉が伝わるわけではない。言わなくても通じ合えるほど心を通わしてもいない。彼の心は透明すぎて掴められない。
「その結界やけどうちに任せてくれへん?破ってしもうて、もし今の状態で魔族の襲撃でもあったら皆格好の餌食になってしまう。そんなん危のうてほおっておけませんぇ」
「まぁ確かに、帰ってきて待っていたのは地獄絵図だった、は嫌よね」
「せやから、うちが一肌脱ごうと思うてな」
意気込みを見せようと手をギュッと握った途端、レイカはバランスを崩した。何とかイスカが受け止めたので落ちることはなかった。
「たとえできたとしてもこの調子じゃ無理なんじゃない。やっぱあたしが」
「・・・レイカが術を使うときは舟を止める。そのための舟の形と航路」
ただの不器用が作ったイカダじゃなかったんだ、と3人は心の中で呟いた。声に出していたら綺麗にはもっていただろう。
その考えはイカダを掠めた砲弾の水飛沫によってかき消された。どこに向かっているのはイスカにはわからなかったが、このままではその域に行くまでに沈められてしまいそうだ。
「ロンちゃ~ん、賢いあんたのことだからあの船が追ってくることぐらい事前にわかってたはずよね」
「・・・・・・」
「何か策があるんだったら言いなさい!」
ビシッとかっこよくポーズを決めるイスカにロンは・・・・・・特に何のリアクションも起こさなかった。
「ろん。コウイウノッテ放置サレルノガ1番困ルンダゾ。見ロ、いすかガぽーずトッタママ固マッテルダロ」
「・・・そうなのか?今後気をつける」
「ワカレバイインダヨ」
「・・・では、こういった場合、どんな反応すればいいのか教えてくれないか」
「・・・・・・オマエ、変ニ知識アルノニ妙ナトコ知ラナイヨナ」
「・・・そう?」
「小首傾げてないで早く解決策!」
「・・・右舷の第3砲台下に炎属性の術を打ち込む」
「オッケー、任せなさい。火はあたしの十八番よ」
大きく振り上げたイスカの手の平に赤々と燃える炎が魔導歌無しで現れた。
火ウサギ族であるイスカはある程度なら魔導歌を、魔法を使わなくても火を操れる。火属性魔法の威力が高いと継続発動されている風属性魔法を打ち消してしてしまうし、逆に威力が低すぎると取り巻く風属性魔法で届く前に四散されてしまう。生徒たちが放った魔法がイスカ達に届く前にほとんどが打ち消されたのはそのためだった。その点、先生方は操られても同じ属性の魔法を使用していた。
いらん冷静さだったと思うイスカだった。
そして、ロンがイスカに攻撃を頼んだのもそのためだった。イスカの炎は魔法製造ではないから、その理屈が通じにくい。魔法同士を打ち消す力は強いが、それ以外の方法で生み出されたものへの影響力は一般に想像されるより意外に少ない。科学と魔法が合わない理由の1つだ。
「そぉれ、燃えちゃいなさい!」
投げられた炎の矢は風の隙間を通り抜け、見事に目的の場所に突き刺さった。
「ほれ、もう一丁」
次に放った炎の矢は氷の魔弾によって船に届く前に打ち消される。もう一度投げようとしたその時だった。
ドゴォォォォオオオオオオン
盛大に爆発を起こして先に炎の矢が刺さった船から爆発した。赤々と燃える炎を纏いながら巨大ガリレオ船は海原へ沈んでいく。船に乗っていた人が驚いたかは疑問だが、レイカやロイズはもちろんのこと、そこを狙うように指示したロンも予想外だったのか汗が一筋頬を流れ落ちる。
だが、1番驚いていたのは術を放った張本人だった。轟々と燃えて沈没していく船を放心状態で眺めている。
「オイ、イクラナンデモヤリスギナジャイカ」
「イスカはん、嫌いな人でも乗ってはったん?」
「そ、そんなの知らない。ちょっとロン、あんたなんか仕掛けてたでしょ。でなきゃ、なんでたかがフレアアロー程度の火で爆発が起こるのよ」
飛んでくる破片を絶妙な手綱捌きで避けながらロンは呟いた。
「・・・火薬の調達及び調合を頼んだ人、違えた」
「誰に頼んだのよ」
「・・・兄、義理の」
「どんな奴よ」
「・・・・・・ある方面から放火魔とか爆弾魔とか呼ばれていた」
「どう考えても依頼主間違えてはるなぁ」
「・・・少し後悔した」
「タクサン後悔シロ。テカ、縁ヲ切レ」
「・・・・・・」
大きく息を吸うと紐を握る手に力を入れ、体に纏っていた風で舟全体を包み込んだ。更にスピードが上がる。
「ロンはん、術使うの上手いなぁ。って、今は感心してる暇あらへん。はよう探さな」
今重要なのはどうすれば術の成功率を上げるかより、術を使うために不可欠なあるものがどこにいるかであった。レイカの術は未だにコントロールがつき難いことに加え、使える者が限られる特殊術であるため、誰からもコントロールアドバイスがもらえない。
続く
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