少年は魔王の第三子です。 ~少年は兄弟の為に頑張ります~

零月

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第1章

ⅩⅡ

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「それ、お前の盗賊団だったのか…」

「ああ…」

いきなり死んだ様な顔をして盗賊団名を名乗ったハーネス
そんなハーネスにギルは呟いた
それに、ハーネスは死んだ様な顔のまま返答する

「なんか、ダサ…いね」

誰もが思っても言わなかったことをハクリュウは口にした

「やっぱりそうだよな。
部下達が勝手につけて名乗ってたんだ」

ハーネスはダサい自覚はあったから名乗りたくなかったのもあったので、今すぐにでも逃げたそうだ
もうひとつの理由は盗賊団であることを隠したかっただけである



「…それはまぁいい。
お前ハーネスも偽名か?」

「偽名ではないな。本名ではないがな」

ギルが問い掛けるとハーネスはあやふやに返答した

「ノワール…ハルヴェネス」

ハクリュウはハーネスの横の方を見ながらポツリと呟いた

「!お前、ステータスが見えるのか!?」

「ステ…?君の、横…出てるの?」

ハクリュウはハーネスの横に浮かんでいるステータス画面を指差す

「そうだ。それがステータス画面だ。
お前、どの神の加護を得ているんだ?」

「か、ご?」

「ああ、お前のステータス画面見せてみろ」

とハーネスはハクリュウの腕を掴む
驚いたハクリュウがその手を払い除けようとするが、とても強く握られているためか払い除けることが出来ない

「流石に許容出来ないなぁ。
僕の弟から離れてもらおうか」

ルカがハクリュウとハーネスの間に割り込み2人を引き離し、今まで沈黙を保っていたリオウが水を圧縮させたものをノワールの首もとに当てる

「これ以上の無礼は見過ごせないです」

「悪かった」

ハーネスはリオウに自分の背後を取られ、己が恐怖を感じたことに驚愕するが、矜持からかそんなことを顔には出さず謝罪をした

「白い王子、すまなかった。腕は大丈夫か?
結構思いっきり握ったと思うんだが」

「うん、大、丈夫」

「ちょっと見せてくれるかい?」

ルカがハクリュウの袖を捲ると、ハクリュウの手はハーネスの手形がハッキリとわかるくらい変色していた

「真っ赤じゃないか。本当に痛くないのかい?」

「うん…この、くらいなら、放置、治るよ」

「それでも一応治そうか。
でもなあ、僕は魔法使えないし、…」

「ルカ様、治癒魔法なら出来ます」

おずおずとリオウが手を挙げる

「そう?なら、ハクリュウのことお願いするね。
僕達はハーネスをなぐ…いや、話し合ってボコってくるよ」

言い直した意味が余りないが良い笑顔でルカは言った





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