少年は魔王の第三子です。 ~少年は兄弟の為に頑張ります~

零月

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プロローグ

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秋になったばかりの日、放課後になっても中学校に残っている2人の生徒がいた
1人は机に突っ伏して穏やかに寝息を立てながら眠っている
もう1人は黒板を消したり、花瓶の水を変えたりしている

「…ふぅ」

終わったのか寝ている少年の方へ行き揺する

「帰ろう」

「…」

が、少年は起きるどころか反応もない

「起きろ」

「…あと、5分……」

少し大声で言うが少年は定番の言葉を口にしてまた寝ようとする
当然起こそうとしている少年がそれを許す筈もなく

「起きろって!!」

と大きな声で言う

「…すー」

しかし少年は起きなかった
それを見た少年は寝ている少年を椅子から落とす

「いっ!?…ショウ、痛い」

椅子から落とされた少年はショウと睨みながら言う

「起きなかったハクリュウが悪い」

そう言われた少年は言い返すことができなかった

「じゃあ、帰ろうぜ」

と笑いながら言うショウにハクリュウは頷く

                       *****

「…でさー隣のクラスの⚪⚪さんがさー……」

とショウがハクリュウに話しかける

「…そう」

ハクリュウは無表情のまま返事を返す
それにムッとなったショウは

「ハクリュウ、俺の話聞いてたか?」

とハクリュウに問う

「…聞いてた」

「はぁ…まあいい」

ショウはすぐに折れる
ショウはハクリュウに対していつもこんな風に根負けしていた
ハクリュウは無表情のまま返事を返すが話はいつもしっかりと聞いていたのでショウが怒ったりする理由がわからなかった

2人はいつもそんな雑談をしながら帰っていた
しかし今日はいつもとは違っていた

「そこの中学生、早く逃げなさい!!」

とおば…いやお姉さんが叫ぶ
それにショウはお姉さんの方を向き、ハクリュウは周りの人が上を見ているのに気付き上を見上げる
そこには自分達へと空から降ってくる赤い鉄骨があった
ハクリュウは隣にいるショウを見る
ショウはお姉さんが逃げろと言ってくる理由がわからないようでお姉さんの方をきょとんと見ている
ハクリュウはショウの背中を強く押した…



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