少年は魔王の第三子です。 ~少年は兄弟の為に頑張ります~

零月

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第1章

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ハクリュウとルカとギルの3人は大きな扉の前にいた
ハクリュウはまだ眠っているのでルカに抱っこされたままだ

「母上、ハクリュウを連れて来ました」

部屋をノックし自分達が来たことを伝える

「入りなさい」

「はい。失礼します」

扉を開くとそこには美しい女…いや竜がいた

「母上如何されました?人に化けていないとは珍しい。体調でも悪いのですか?」

竜の姿でいることに驚いたギルは心配するように母へと問い掛ける

「いいえ具合は悪くはありません。ただ、その子の魔力に当てられただけですよ。心配はいりません」

竜は銀髪金目の美しい女の姿に変わっていく
そしてゆったりとした歩みでルカに近づきルカに抱えられ穏やかに眠っているハクリュウの頭を優しく撫でる

「…少しいい?」

そして何かに気付くとルカを見、ギルをゆっくりと見た
その目は怒りに染まっていた

「な、なんでしょうか?」

ギルは恐怖を感じて怯え、ルカは今気づいたようでハクリュウを見る
ハクリュウはを巻かれて眠っていた

「ルカ、貴方ともあろうものが弟であるハクリュウへを忘れるなんて…」

怒りながら、アホの子を見るかのように2人を見る
そして、何処からか取り出した呼鈴を鳴らす

ーーコンコンコンコン

「入室してもよろしいでしょうかしょうか、ミルシィ様」

礼儀正しくノックを4回し、ドアの外から声をかける女性の声

「入りなさい」

「失礼します」

と礼をし、入ってきたメイド服姿の1人の女性

「この子の服の用意を早くしなさい」

「…はい。ここに」

女性はハクリュウが居たことに驚いた表情を浮かべたが、すぐに表情をもとに戻し何処からか子供服を取り出した
しかしミルシィは気にせずその服を受け取り、ハクリュウを起こさないようにゆっくり着せていく
それを見届けたメイドの女性は音をたてずに部屋を出ていった

「…それにしてもあなた達は生まれて間もないハクリュウに風邪を引かせる気?」

「いえ、そういうわけでは…」

ギルは慌てながら弁明しようとする
が、丁度目を覚ますハクリュウ
ハクリュウは目の前に見知らぬ女性が居て驚いたようで目をパチパチと瞬いていた
もちろん表情は一切変わっていない

「あら、おはよう。私の新しい息子」

ミルシィは先程の怒りなんて無かったかのように笑顔でハクリュウの額へとキスをする





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