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壮年期 31
…翌日。
青年のお手並みを拝見するために馬を借りて戦場を見渡せる小高い丘のような場所へと向かったが…
どうやら今日は青年は現場には出ずに後方の宿営地から指示を出して指揮を執るようだ。
「…やっぱり近くの森が気になるのか予想通り敵の勢いが弱いなぁ」
「こっち側は防衛の基本陣形で耐えてるように見えるね」
「やはり時間稼ぎですか…前のところと同じく若干の形勢不利で時間と共に劣勢になりそうですね」
「援軍が来るか俺らに指揮を任せてくれるかしない限りは状況はずっと変わらないだろうし…また待ってる間暇になりそうだ」
分身の俺が遠目に戦場の全体を見ながら言うと分身の女性も感想を話し、分身のお姉さんの予想に分身の俺は何か暇を潰す良い方法はないものか…と考えながら返す。
そして夕方。
「あ、クライン辺境伯。どうでしたか?我が軍の戦い方は?」
宿営地に戻ると兵からの報告を受けたのか…大きなテントから青年が急ぐように飛び出して来て話しかけてくる。
「…結果を見ない事には是非の判断を下せないけど…現状では不利でこのままいけばどんどん劣勢に追い込まれていくようにしか見えなかった」
「なるほど。流石です、戦場の流れを良く把握しておられる」
「いや…まあ、うん」
分身の俺が正直に感想を告げると青年は笑顔で褒めるように言うが、馬鹿にされてるようにも思える内容なだけに分身の俺は微妙な顔をしつつも事を荒立てないため適当に流す。
「しかし心配には及びません。今のところは作戦通り、順調に進んでおりますので。いざとなれば辺境伯もおりますし」
「…損害を減らしたければなるべく早くお願い」
「分かりました!」
青年は強がりや見栄なのか、ちゃんとした打開策があるのか判断に困る言い方をするので分身の俺が無難な返事をすると元気よく受け入れた。
「…若さゆえか、よほど自分の実力に自信を持っている感じでしたね」
「いや、あれは多分強がりだ。周りの兵達や自分自身に言い聞かせるような…鼓舞してるような感じだったよ。昔、似たような奴を見た事があるし、似たような状況を何度か経験した」
テントに入っての分身のお姉さんの発言に分身の女性が否定的に返して経験談からくる推察を話す。
「へぇ?ああ見えて内心は不安に思ってるのかな?まあなんかあれば俺がフォローすれば良いし…アッチと違ってコッチはアドバイスを素直に聞きそうだからね」
分身の俺は意外に思いながらも別の戦場で指揮を執っていたおじさんを引き合いに出して皮肉交じりの冗談を言う。
「そうですね。それよりお腹空いてきました…」
「あたしもだ。そろそろ飯にしよう」
「そうしようか」
分身のお姉さんが賛同した後に話題を変えると分身の女性も同意し、分身の俺は夕飯の準備をする事にした。
その翌日。
戦場の様子を見に行くも状況は変わらないままだったので分身の俺らは適当に暇を潰して夕方には宿営地へと戻る。
…結局翌日、翌々日と形勢不利なまま徐々に押され始め、ジリジリと防衛線が下がっていく。
「…なかなか援軍が来ないけど、大丈夫なのか?」
「まあ普通なら二週間から一月はかかるだろうから、そんなに早くは来ないと思う」
「私達は基本的に援軍を待つ状況にはならないですからね。必要な戦力を揃えてからしか始まらないですし」
分身の俺が戦場を見ながら若干心配に思いながら呟くと分身の女性が反論するように言い、分身のお姉さんは分身の俺をフォローするように返す。
「俺の場合は突撃からの一騎打ちで直ぐに終わる短期決戦勝負だからなぁ…援軍が必要になったり敵の増援が、なんて事にならないし」
「そんな事が出来るのはあんただけだよ。他の人が真似しようとは思わないほどに危な過ぎる」
「確かに」
分身の俺の言葉に分身の女性は笑いながらツッコむように返し、 分身のお姉さんも笑いながら同意した。
「ってか今の状況を考えると俺ら、いる?」
「…戦場に出るわけでもなくただ遠目で見てるだけで参加してないと考えると…現状、居ても居なくても変わらないね」
「でも保険としてはいるんじゃないですか?」
分身の俺が戦力として必要かどうかを尋ねると分身の女性は不要的な事を言い、分身の女性は必要だという意見を話す。
「俺ら救援要請を受けて来たハズなのに、別に戦場に参加しなくても問題無いんならなんでこの国はラスタにお願いしたんだろ?見た感じ特にそこまで切羽詰まった状況でも無いし」
「「…確かに」」
分身の俺の不満に思いながらの疑問に分身の二人は少し考えて同意するように返した。
「最初のトコでは『手は借りん』とか言われるし、ココでは『見ていて下さい』って参加をやんわり断られるし…そこまで必要でもないのに呼ばれてもねぇ…」
「それはそうだ。あたしらだって暇なわけじゃないんだから」
「…もしかしたらラスタ側から要請した、とかですかね?」
「だったら急いで俺を向かわせる理由がおかしくならない?」
「…確かに」
分身の俺が愚痴を言うと分身の女性が同意し、分身のお姉さんが予想するも反論するように返すと納得する。
青年のお手並みを拝見するために馬を借りて戦場を見渡せる小高い丘のような場所へと向かったが…
どうやら今日は青年は現場には出ずに後方の宿営地から指示を出して指揮を執るようだ。
「…やっぱり近くの森が気になるのか予想通り敵の勢いが弱いなぁ」
「こっち側は防衛の基本陣形で耐えてるように見えるね」
「やはり時間稼ぎですか…前のところと同じく若干の形勢不利で時間と共に劣勢になりそうですね」
「援軍が来るか俺らに指揮を任せてくれるかしない限りは状況はずっと変わらないだろうし…また待ってる間暇になりそうだ」
分身の俺が遠目に戦場の全体を見ながら言うと分身の女性も感想を話し、分身のお姉さんの予想に分身の俺は何か暇を潰す良い方法はないものか…と考えながら返す。
そして夕方。
「あ、クライン辺境伯。どうでしたか?我が軍の戦い方は?」
宿営地に戻ると兵からの報告を受けたのか…大きなテントから青年が急ぐように飛び出して来て話しかけてくる。
「…結果を見ない事には是非の判断を下せないけど…現状では不利でこのままいけばどんどん劣勢に追い込まれていくようにしか見えなかった」
「なるほど。流石です、戦場の流れを良く把握しておられる」
「いや…まあ、うん」
分身の俺が正直に感想を告げると青年は笑顔で褒めるように言うが、馬鹿にされてるようにも思える内容なだけに分身の俺は微妙な顔をしつつも事を荒立てないため適当に流す。
「しかし心配には及びません。今のところは作戦通り、順調に進んでおりますので。いざとなれば辺境伯もおりますし」
「…損害を減らしたければなるべく早くお願い」
「分かりました!」
青年は強がりや見栄なのか、ちゃんとした打開策があるのか判断に困る言い方をするので分身の俺が無難な返事をすると元気よく受け入れた。
「…若さゆえか、よほど自分の実力に自信を持っている感じでしたね」
「いや、あれは多分強がりだ。周りの兵達や自分自身に言い聞かせるような…鼓舞してるような感じだったよ。昔、似たような奴を見た事があるし、似たような状況を何度か経験した」
テントに入っての分身のお姉さんの発言に分身の女性が否定的に返して経験談からくる推察を話す。
「へぇ?ああ見えて内心は不安に思ってるのかな?まあなんかあれば俺がフォローすれば良いし…アッチと違ってコッチはアドバイスを素直に聞きそうだからね」
分身の俺は意外に思いながらも別の戦場で指揮を執っていたおじさんを引き合いに出して皮肉交じりの冗談を言う。
「そうですね。それよりお腹空いてきました…」
「あたしもだ。そろそろ飯にしよう」
「そうしようか」
分身のお姉さんが賛同した後に話題を変えると分身の女性も同意し、分身の俺は夕飯の準備をする事にした。
その翌日。
戦場の様子を見に行くも状況は変わらないままだったので分身の俺らは適当に暇を潰して夕方には宿営地へと戻る。
…結局翌日、翌々日と形勢不利なまま徐々に押され始め、ジリジリと防衛線が下がっていく。
「…なかなか援軍が来ないけど、大丈夫なのか?」
「まあ普通なら二週間から一月はかかるだろうから、そんなに早くは来ないと思う」
「私達は基本的に援軍を待つ状況にはならないですからね。必要な戦力を揃えてからしか始まらないですし」
分身の俺が戦場を見ながら若干心配に思いながら呟くと分身の女性が反論するように言い、分身のお姉さんは分身の俺をフォローするように返す。
「俺の場合は突撃からの一騎打ちで直ぐに終わる短期決戦勝負だからなぁ…援軍が必要になったり敵の増援が、なんて事にならないし」
「そんな事が出来るのはあんただけだよ。他の人が真似しようとは思わないほどに危な過ぎる」
「確かに」
分身の俺の言葉に分身の女性は笑いながらツッコむように返し、 分身のお姉さんも笑いながら同意した。
「ってか今の状況を考えると俺ら、いる?」
「…戦場に出るわけでもなくただ遠目で見てるだけで参加してないと考えると…現状、居ても居なくても変わらないね」
「でも保険としてはいるんじゃないですか?」
分身の俺が戦力として必要かどうかを尋ねると分身の女性は不要的な事を言い、分身の女性は必要だという意見を話す。
「俺ら救援要請を受けて来たハズなのに、別に戦場に参加しなくても問題無いんならなんでこの国はラスタにお願いしたんだろ?見た感じ特にそこまで切羽詰まった状況でも無いし」
「「…確かに」」
分身の俺の不満に思いながらの疑問に分身の二人は少し考えて同意するように返した。
「最初のトコでは『手は借りん』とか言われるし、ココでは『見ていて下さい』って参加をやんわり断られるし…そこまで必要でもないのに呼ばれてもねぇ…」
「それはそうだ。あたしらだって暇なわけじゃないんだから」
「…もしかしたらラスタ側から要請した、とかですかね?」
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「…確かに」
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