クラスまるごと異世界転移

八神

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ーーーーーー


「わはは!滅びのバーストストリームだー!」

「はいトラップ。シリンダー」

「ぐわっ!さっき使わなかったのはブラフかよ!」

「ターンエンド?」

「まだまだ、フェイズ2。猛毒薬でライフを回復する」

「…ぐおっ!マジか!今のって25手詰めか!?いやおかしいだろ今の読み!」


俺と藤原が某カードゲームで遊んでいると柴田が立ち上がって叫ぶ。


「どーした?」

「海!お前の兵士の学習能力どーなってんだよ!一気に強くなり過ぎじゃねーの!?」

「そりゃお前の教え方が良かったって事だろ」

「そ、そーか?」


柴田は怒ったように良く分からん事を言うも俺の言葉に気分を良くしたのか大人しくなって普通に座る。


「え、じゃあなにか?ココはこうした方が良かったってこと?」

「ぐむ~…あの伏せカードが気になる…」

「とりあえずバトルに入る前に速攻発動しとくわ。サイクロンでソレ破壊」

「はっはー!リミッター解除でしたー!発動、ついでに非常食で回復だ」

「げっ。マジか…除去するカード間違えた…」


柴田が感想戦をして兵士から教わっている中俺と藤原のデュエルは中々に白熱していた。


「っと、そろそろ飯の時間か…藤、これ終わったら飯な」

「おう。柴聞こえたか?」

「オッケーオッケー」


俺は時間を見て兵士達に準備させた飯を折り畳みテーブルの上に置かせて二人にそう告げる。



…翌日。



「シールド2枚ブレイク」

「残念でしたー。デーモンとソーラー発動」

「げっ。俺のボルジャックが!」

「…よしっ!コレで詰みだな」


朝から俺と藤原は既に別のカードゲームで遊んでいるが柴田はあいも変わらず飽きずに将棋を指していた。


「柴、おめーよく飽きねーな」

「飽きるわけねーだろ。おめーらも将棋にハマったら分かるぜ…奥深さってやつがな」

「へーへー、カッコいいカッコいい。あ、トリガー発動、俺もデーモン」

「ぎゃー!俺のガウレザルがー!」


藤原の疑問に柴田がちょっと格好つけてドヤ顔で言うので俺は適当に流す。



更に翌日。



「アギでHPに2のダメージ。エンド」

「んじゃディアで2回復して…ヒトガタ1号召喚。エンド」

「…ちっくしょう合体する奴しか来ねー…ピクシーうぜーからアギで倒しとくわ。エンド」

「バーとヒトガタ1号の二身合体でクー・フーリン召喚しとくか。エンド」

「出やがった…くっそ、もう持ってたか…!」

「おーい、そろそろ飯の時間じゃね?」


俺と藤原が某カードゲームに熱中していると柴田が時間を見ながら聞いてくる。


「お、そうだな。先食っといていいぞ」

「俺らはコレ終わってから食うから」

「おめーら熱中し過ぎだろ…じゃあ先食っとくぜ」


俺が許可を出すと藤原も同意し柴田は呆れたように呟いて先に飯を食べ始めた。
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