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「…さて、どーする?回るか?一旦登るか?」
「そろそろ山岳地帯も終わるだろーし…一旦頂上まで登ってみよーぜ」
「オッケー」
スキルの連携で谷の向こう側の山に移動すると藤原が尋ねてくるので柴田がそう返し、俺は了承した。
「…ふー…登りもスキルの連携で行けりゃ楽なんだけどな…」
「柴のスキルの範囲外で襲撃されたらやべーから無理だろ」
「まあ最悪分断されっしな。藤のスキルの対象がもっと増えたら出来るかもしれねーけど」
霊水のジュースを飲んだ後に呟く藤原に俺が否定的に返すと柴田もその意見に同意しつつ藤原をフォローするように言う。
ーーーーーー
「おー!あと一山越えたら終わりっぽいな!」
「あともうひとふんばりか」
「…にしても俺ら無理やり直進して来たけど、進む道間違ってたんじゃね?」
山の頂上で周りの景色を見ながらテンション高めで報告する柴田に藤原も嬉しそうに返すので…
俺は周りの山や、なだらかな山間部っぽい場所を見ながら尋ねる。
「海、それを言っちゃおしまいよ…」
「確かに別ルートの方が村とかありそうな場所があって進むのはもっと楽だったかもしれんけど…今更そんなこと言われてもな…」
藤原が呆れたように呟くと柴田も疲れたような顔で微妙なツッコミを入れてきた。
「…ま、ここら辺の地形は把握出来たし、早く突っ切れたんだからそういう意味では正解だったのかもな」
「そーそー、『若い内の苦労は買ってでもしろ』ってよくいうだろ?」
「んな事よりさっさと行こうぜ!モタモタしてたら日が暮れちまう」
「そうだな」
「おう。行くか!」
柴田の催促に俺と藤原は同意してスキルの連携で意気揚々と残りの山を越えて行く。
「…お。山の下に森があんぞ…どうする?」
…すると最後の山の崖の上で藤原が下を覗き込みながら対応と判断を委ねてきた。
「こっから迂回して森を避けるか、そのまま森の中に行くか…」
「もうここまで来たんだし、森を突っ切ろうぜ!」
「だな!森ぐらい楽勝楽勝!」
「でも森を避けた方が馬車で移動出来んぞ」
俺が選択肢を挙げると柴田が疲れからか変なテンションで提案して藤原も変なテンションで賛同し出すので…俺はあくまで冷静に他の案を話す。
「ここまで来て迂回たぁ漢が廃るってもんよ!なあ?」
「おうよ!漢なら直進一択だろ!」
「…まあお前らがそれで良いって言うんなら…」
変なテンションの二人に押し切られてしまい俺らはスキルの連携で崖下の森へと移動する事に。
「ぎゃー!虫だらけ!」
「いやー!なんかハチとかハエっぽいのがいっぱい居んだけど!」
「だから森は避けようっつったのに…」
どうやら降りた場所が運悪く、偶然虫の住処が多い場所だったらしく…集ってくる虫の群れに二人は悲鳴を上げながら茂みから逃げようと走り出した。
「そろそろ山岳地帯も終わるだろーし…一旦頂上まで登ってみよーぜ」
「オッケー」
スキルの連携で谷の向こう側の山に移動すると藤原が尋ねてくるので柴田がそう返し、俺は了承した。
「…ふー…登りもスキルの連携で行けりゃ楽なんだけどな…」
「柴のスキルの範囲外で襲撃されたらやべーから無理だろ」
「まあ最悪分断されっしな。藤のスキルの対象がもっと増えたら出来るかもしれねーけど」
霊水のジュースを飲んだ後に呟く藤原に俺が否定的に返すと柴田もその意見に同意しつつ藤原をフォローするように言う。
ーーーーーー
「おー!あと一山越えたら終わりっぽいな!」
「あともうひとふんばりか」
「…にしても俺ら無理やり直進して来たけど、進む道間違ってたんじゃね?」
山の頂上で周りの景色を見ながらテンション高めで報告する柴田に藤原も嬉しそうに返すので…
俺は周りの山や、なだらかな山間部っぽい場所を見ながら尋ねる。
「海、それを言っちゃおしまいよ…」
「確かに別ルートの方が村とかありそうな場所があって進むのはもっと楽だったかもしれんけど…今更そんなこと言われてもな…」
藤原が呆れたように呟くと柴田も疲れたような顔で微妙なツッコミを入れてきた。
「…ま、ここら辺の地形は把握出来たし、早く突っ切れたんだからそういう意味では正解だったのかもな」
「そーそー、『若い内の苦労は買ってでもしろ』ってよくいうだろ?」
「んな事よりさっさと行こうぜ!モタモタしてたら日が暮れちまう」
「そうだな」
「おう。行くか!」
柴田の催促に俺と藤原は同意してスキルの連携で意気揚々と残りの山を越えて行く。
「…お。山の下に森があんぞ…どうする?」
…すると最後の山の崖の上で藤原が下を覗き込みながら対応と判断を委ねてきた。
「こっから迂回して森を避けるか、そのまま森の中に行くか…」
「もうここまで来たんだし、森を突っ切ろうぜ!」
「だな!森ぐらい楽勝楽勝!」
「でも森を避けた方が馬車で移動出来んぞ」
俺が選択肢を挙げると柴田が疲れからか変なテンションで提案して藤原も変なテンションで賛同し出すので…俺はあくまで冷静に他の案を話す。
「ここまで来て迂回たぁ漢が廃るってもんよ!なあ?」
「おうよ!漢なら直進一択だろ!」
「…まあお前らがそれで良いって言うんなら…」
変なテンションの二人に押し切られてしまい俺らはスキルの連携で崖下の森へと移動する事に。
「ぎゃー!虫だらけ!」
「いやー!なんかハチとかハエっぽいのがいっぱい居んだけど!」
「だから森は避けようっつったのに…」
どうやら降りた場所が運悪く、偶然虫の住処が多い場所だったらしく…集ってくる虫の群れに二人は悲鳴を上げながら茂みから逃げようと走り出した。
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