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…そんなこんな王子の指示通り農作業をする事、約一時間後。
「…いやはや…いつ見ても凄いな…」
魔導兵達が魔法で収穫してる様子を見ながら王子はなんとも言えないような顔で呟く。
「今回はなんとか地下水でイケたけど、次からは多分雨を降らさないと無理かも」
「…そうか。農業用や飲料用の貯水池も作らねば…」
「今は雨水をろ過して凌いでるみたいだね」
「人間食べ物が無くとも耐えられるが、水が無いと死んでしまうからな」
俺の報告に王子は何かしらの問題点に気づいたようで『うーん…』と考え始める。
「…最初の拠点にあるような、貯水池を作る事は可能だろうか?」
「まあコレ次第だね」
腕を組んで考えてる王子が確認してくるので俺は指で金のポーズを取りながら言う。
「本当か!いくらだ?」
「本来なら20万ぐらいは貰うトコだけど…今回は半額だから10万あれば。でもアッチと同じく簡易的な感じになるよ?」
「十分だ!補修や補強などは後からいくらでも出来るからな!」
「場所は?多分拠点の端っこが良いと思うけど」
俺の説明と注意に王子は納得して返すので俺は貯水池を作る前提で場所を確認した。
「そうだな。ココから近い場所の端が良いだろう」
「んじゃアッチらへんか」
…ココからでも拠点の壁際までは結構な距離があって歩くのが面倒なので俺は馬車で移動する事に。
「大きさはアッチと同じで良い?」
「ああ」
壁際に着いたので俺が確認すると王子は了承するので早速兵を召喚し、魔法を使わせて半径50mほどの大穴を作らせる。
「ほお…土魔法だけじゃないのか」
「まあ複合の方が早く終わるし」
作業の様子を見ていた王子が少し驚いたように意外そうな感じで言うので俺は理由を話す。
「…5分も経たずにこんな大穴が…」
「水が貯まってないとまるで隕石が落ちたみたいだよねぇ」
「とりあえず私はギルドに報告して来よう。誰かが勘違いして穴を埋める可能性もあるからな」
「じゃ、俺は先に家に戻ってるよ」
「うむ。金は戻った時に払おう」
…馬車で戻る途中で王子をギルドの建物の前で降ろし、俺は先に家へと戻った。
「ん?…もしもし?」
俺が家の中に入るとスマホに着信が。
「あ、海原くん?」
「おう。委員長か」
画面を見ずに出るとどうやら相手は飯島のようだ。
「ちょっとお願いがあるんだけど…」
「お願い?」
「海原くん魔鉱石っていうので武器を作ってるんだよね?僕たちにも売ってくれないかな?」
飯島の遠慮がちな確認に俺が聞き返すとギルドで聞いたのか今はもうやってない武器屋の話をして依頼してくる。
「ちゃんと金払うってんなら問題ねーぞ」
「ホント!?じゃあパーティメンバーの分もお願い出来る?」
「うーん…武器だけなら、な」
「武器だけでも十分だよ!ありがと!」
「じゃあ今来てくれ。午後は仕事が入っててな」
「分かった!すぐ行くね!」
俺は電話を切った後に藤原に電話して王子が戻って来るのを待たずにスキルの連携で帰宅した。
「…いやはや…いつ見ても凄いな…」
魔導兵達が魔法で収穫してる様子を見ながら王子はなんとも言えないような顔で呟く。
「今回はなんとか地下水でイケたけど、次からは多分雨を降らさないと無理かも」
「…そうか。農業用や飲料用の貯水池も作らねば…」
「今は雨水をろ過して凌いでるみたいだね」
「人間食べ物が無くとも耐えられるが、水が無いと死んでしまうからな」
俺の報告に王子は何かしらの問題点に気づいたようで『うーん…』と考え始める。
「…最初の拠点にあるような、貯水池を作る事は可能だろうか?」
「まあコレ次第だね」
腕を組んで考えてる王子が確認してくるので俺は指で金のポーズを取りながら言う。
「本当か!いくらだ?」
「本来なら20万ぐらいは貰うトコだけど…今回は半額だから10万あれば。でもアッチと同じく簡易的な感じになるよ?」
「十分だ!補修や補強などは後からいくらでも出来るからな!」
「場所は?多分拠点の端っこが良いと思うけど」
俺の説明と注意に王子は納得して返すので俺は貯水池を作る前提で場所を確認した。
「そうだな。ココから近い場所の端が良いだろう」
「んじゃアッチらへんか」
…ココからでも拠点の壁際までは結構な距離があって歩くのが面倒なので俺は馬車で移動する事に。
「大きさはアッチと同じで良い?」
「ああ」
壁際に着いたので俺が確認すると王子は了承するので早速兵を召喚し、魔法を使わせて半径50mほどの大穴を作らせる。
「ほお…土魔法だけじゃないのか」
「まあ複合の方が早く終わるし」
作業の様子を見ていた王子が少し驚いたように意外そうな感じで言うので俺は理由を話す。
「…5分も経たずにこんな大穴が…」
「水が貯まってないとまるで隕石が落ちたみたいだよねぇ」
「とりあえず私はギルドに報告して来よう。誰かが勘違いして穴を埋める可能性もあるからな」
「じゃ、俺は先に家に戻ってるよ」
「うむ。金は戻った時に払おう」
…馬車で戻る途中で王子をギルドの建物の前で降ろし、俺は先に家へと戻った。
「ん?…もしもし?」
俺が家の中に入るとスマホに着信が。
「あ、海原くん?」
「おう。委員長か」
画面を見ずに出るとどうやら相手は飯島のようだ。
「ちょっとお願いがあるんだけど…」
「お願い?」
「海原くん魔鉱石っていうので武器を作ってるんだよね?僕たちにも売ってくれないかな?」
飯島の遠慮がちな確認に俺が聞き返すとギルドで聞いたのか今はもうやってない武器屋の話をして依頼してくる。
「ちゃんと金払うってんなら問題ねーぞ」
「ホント!?じゃあパーティメンバーの分もお願い出来る?」
「うーん…武器だけなら、な」
「武器だけでも十分だよ!ありがと!」
「じゃあ今来てくれ。午後は仕事が入っててな」
「分かった!すぐ行くね!」
俺は電話を切った後に藤原に電話して王子が戻って来るのを待たずにスキルの連携で帰宅した。
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