新たな力で人生リスタート!

もっけさん

文字の大きさ
11 / 24

11

しおりを挟む
 弁護士同伴で会ってから、弁護士経由で接近禁止を出して貰ったので快適です。
 結論から言うと、会社は過去遡って未払いの残業代とハラスメント行為に対する慰謝料の請求を飲んで貰った。
 勿論、こちらも訴えたことを公言しないという条件つきではあるが。
 正岡まさおかの方は、裁判をちらつかせると大人しくなった。
 示談を申し込んできたが、一度は突っ返した。
 示談金が10万とか舐めてんのか? とせせら笑ったよ。
 それから親が出てきて、正岡まさおかよりまともで裁判履歴が残ったりすると、他の家族や親類に迷惑がかかるということで相場より多めの示談金と弁護士費用を支払うことで決着した。
 欲を出すと良いことがないので、出せるお金のギリギリまで攻めた。
 ただ、流石に正岡まさおかの弟妹の学費等を差し出そうとしたときは止めた。
 ぶっちゃけ、そこまでする必要がないし。
 何より正岡まさおかにダメージがない。
 なので、弁護士先生にお願いして金融会社を紹介して貰った。
 借金するのは正岡まさおかで、返済も正岡まさおかただ一人。
 質の悪い町金を紹介してあげました。
 それと同時に、親御さんを含むご家族は正岡まさおかと縁切りした方が身のためだよとも教えておいた。
 正岡まさおかのこれからの人生は地獄だろう。詰んだな。
 会社は今回の一件で退職した人が続出したらしく、徒党を組んだ元従業員が会社相手に残業代の未払い請求を行ったらしい。
 私が何か言ったんじゃないかと疑われていたが、実際は大声で社長たちが話しているのを元従業員達が聞いていただけだったというオチである。
 弁護士さんからは、なかなか愉快で楽なお仕事だったと事後報告も兼ねて教えて貰った。
 結構な額のお金を頂いたので、暫く働かなくても良くなった。
 しかし、お金は無限にあるわけではない。
 次の仕事を考えなければならない。
「次の仕事か~。働かないと怠け癖がつきそうだしなぁ。適当な会社に就職するものなぁ。スキルを活かした仕事をしたい」
 私は、今取得しているスキルを見つめながら考えた。

名前:荷納かのうかがみ
種族:人間
職業:交渉師/SUB:なし
性別:女
年齢:26歳
体力:220/220
知力:291
腕力:12
攻撃:15
防御:11
精神:1043
称号:社畜の鏡
固有能力:収納4・鑑定9・忍耐16・並列思考24・最適化16
後天能力:不眠耐性2・速読3・暗記5・交渉3・話術4

 職業の交渉師は不本意だが、交渉レベルが上がっているので適正はあるのだろう。
 暗記と速読のレベルが上がっているので、何等かの資格を取るのもありか。
 資格の通信サイトを見ながら、どれにしようかと悩む。
「……メンタル心理士か」
 確かに心理学について学んでおくと、後々役立つかもしれない。
 メンタルケアカウンセラーとどう違うのだろう?
 受講費も結構差があるので調べてみたら、取得の難易度が違った。
 メンタルケアカウンセラーは認定試験がなく課題の提出のみで取得できるのに対し、メンタル心理士は認定講座を受講後に試験会場にて検定を受ける必要がある。
 さらに、学科試験だけではなく課題となるレポートの提出や実技試験もあることから、メンタル心理士の方が難易度が高そうだ。
 仕事の幅も増えそうだし、色んな職場に通用する技術かもしれない。
「よし、お金に余裕もあることだし学ぶか」
 私は、ポチッとメンタルケア心理士4~2級までの教材をポチッと申し込んだ。
 教材が届くまですることもないし、近所の探検でもして時間を潰そう。
 同じ市内とはいえ、端から端へ引っ越したので、どこに何があるのかチェックしておかないと困るしね!
 私は、いつものようにサコッシュを肩に下げて意気揚々と家を出た。
しおりを挟む
感想 1

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

卒業パーティーのその後は

あんど もあ
ファンタジー
乙女ゲームの世界で、ヒロインのサンディに転生してくる人たちをいじめて幸せなエンディングへと導いてきた悪役令嬢のアルテミス。  だが、今回転生してきたサンディには匙を投げた。わがままで身勝手で享楽的、そんな人に私にいじめられる資格は無い。   そんなアルテミスだが、卒業パーティで断罪シーンがやってきて…。

冤罪で辺境に幽閉された第4王子

satomi
ファンタジー
主人公・アンドリュート=ラルラは冤罪で辺境に幽閉されることになったわけだが…。 「辺境に幽閉とは、辺境で生きている人間を何だと思っているんだ!辺境は不要な人間を送る場所じゃない!」と、辺境伯は怒っているし当然のことだろう。元から辺境で暮している方々は決して不要な方ではないし、‘辺境に幽閉’というのはなんとも辺境に暮らしている方々にしてみれば、喧嘩売ってんの?となる。 辺境伯の娘さんと婚約という話だから辺境伯の主人公へのあたりも結構なものだけど、娘さんは美人だから万事OK。

どうぞ、おかまいなく

こだま。
恋愛
婚約者が他の女性と付き合っていたのを目撃してしまった。 婚約者が好きだった主人公の話。

聖女は聞いてしまった

夕景あき
ファンタジー
「道具に心は不要だ」 父である国王に、そう言われて育った聖女。 彼女の周囲には、彼女を心を持つ人間として扱う人は、ほとんどいなくなっていた。 聖女自身も、自分の心の動きを無視して、聖女という治癒道具になりきり何も考えず、言われた事をただやり、ただ生きているだけの日々を過ごしていた。 そんな日々が10年過ぎた後、勇者と賢者と魔法使いと共に聖女は魔王討伐の旅に出ることになる。 旅の中で心をとり戻し、勇者に恋をする聖女。 しかし、勇者の本音を聞いてしまった聖女は絶望するのだった·····。 ネガティブ思考系聖女の恋愛ストーリー! ※ハッピーエンドなので、安心してお読みください!

悪役令嬢は永眠しました

詩海猫(8/29書籍発売)
ファンタジー
「お前のような女との婚約は破棄だっ、ロザリンダ・ラクシエル!だがお前のような女でも使い道はある、ジルデ公との縁談を調えてやった!感謝して公との間に沢山の子を産むがいい!」 長年の婚約者であった王太子のこの言葉に気を失った公爵令嬢・ロザリンダ。 だが、次に目覚めた時のロザリンダの魂は別人だった。 ロザリンダとして目覚めた木の葉サツキは、ロザリンダの意識がショックのあまり永遠の眠りについてしまったことを知り、「なぜロザリンダはこんなに努力してるのに周りはクズばっかりなの?まかせてロザリンダ!きっちりお返ししてあげるからね!」 *思いつきでプロットなしで書き始めましたが結末は決めています。暗い展開の話を書いているとメンタルにもろに影響して生活に支障が出ることに気付きました。定期的に強気主人公を暴れさせないと(?)書き続けるのは不可能なようなのでメンタル状態に合わせて書けるものから書いていくことにします、ご了承下さいm(_ _)m

モブは転生ヒロインを許さない

成行任世
恋愛
死亡ルートを辿った攻略対象者の妹(モブ)が転生ヒロインを断罪します。 .

JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――

のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」 高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。 そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。 でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。 昼間は生徒会長、夜は…ご主人様? しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。 「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」 手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。 なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。 怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。 だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって―― 「…ほんとは、ずっと前から、私…」 ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。 恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。

処理中です...