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12 結婚
5 PK
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風がふわりと動いたような気配がして、リリーは背後を振り向いた。
「ライトニング・ウインド」
間近にシオンが立っていた。
咄嗟にマントで体を覆う。
マントに強烈な風が当たり、雷が落ちた。
リリーは衝撃で吹き飛ばされた。
「おまえ、何やっているんだよ?魔術を人に向けて攻撃してはいけない。これは、PKだ。
アハトはシオンの胸ぐらを掴んだ。
「うるさい」
シオンはアハトの手を振りほどいて、その場から逃げだそうとした。
「シオンを捕らえよ」
ビエントは大声を出すと、リリーの元に急いだ。
至近距離から魔法で攻撃されたリリーは、倒れていた。
「リリー、大丈夫か?」
「……ビエント様」
リリーに意識があってホッとする。
「どこか痛む場所はないか?」
「大丈夫ですわ。すぐにマントで体を覆いましたの。頭は冠が守ってくれたようですわ。まさか人に向けて魔術攻撃を行うとは思っていませんでしたの。マントと冠があってよかったですわ」
「よかった」
「風魔法の気配、分かりましたわ」
「そうか」
ビエントがマントの中に手を入れて抱き上げる。
「無事でよかった」
「はい。せっかくのドレスが汚れてしまいました。やっぱり青いドレスは私には合わないのかもしれません」
「違う色のドレスを作ってやろう」
シオンを捕らえた騎士が、シオンを連れてやって来た。
「シオン、おまえ、今、何をしたのか分かっているのか?」
ビエントはシオンを睨みつけ、凄みのある声で怒った。
「生きていたのか?至近距離なら、俺の魔法でも殺せると思ったのに。頭から雷を食らっても生きているとは、運のいい奴だ」
マスコミがカメラとマイクを向けている。
このままでは騒ぎが大きくなってしまう。
ビエントは騎士にシオンを宮殿内に連れて行くように命令した。
リリーを抱き上げたまま、ビエントはリリーを部屋に連れて行こうと宮殿に入ると、国王陛下がシオンを牢獄へ入れるように命令していた。
「シオン様、どうなるのでしょう?」
リリーは騎士達に連行されていったシオンを心配した。
「PKは重罪だ。父上の判断に任せるより仕方がない」
「……はい」
部屋まで行くと、マントと冠を外して、勲章を取ると、ドレスを脱いだ。
「せっかくのレースと生地が破けていますね」
モリーがドレスを見て、無残な姿になったドレスを見て声を上げた。
「怪我はないか?」
「はい。大丈夫です」
ワンピースにカーディガンを身につけたリリーは、マントと冠と勲章をトルソーにかける。
「お母様に届けて、修理していただきますわ」
「リリー、よく体を見せてくれ」
リリーは歩いて、ビエントの前に進んだ。
「足が傷だらけではないか」
「飛ぶ練習をしたときより軽いですわ」
マントから出ていた足が、傷だらけになっている。特に膝の傷が酷く血が流れている。
モリーが濡れたタオルで、血を拭いている。
「お嬢様、これ以上怪我をされますとスカートがはけなくなりますよ」
モリーがリリーの怪我を見て、嘆いている。
「長いスカートを履けばいいわ」
「医師を呼んでくれ」
ビエントが声を上げたとき、扉がノックされて、ビエントの側近の声がした。
「心配しておりましたので」
「どうぞ」
ビエントが入室の許可を出した。
側近がアトミスを連れてきた。アハト達が後ろにいる。
「リリー、怪我をしているわ。治して差し上げます。横になってくださいな」
「お願いするわ」
リリーは部屋にアトミスとアハト達を招くと、アハト達にはソファーに座るように勧めて、リリーはベッドに横になった。
横になったリリーの横にアトミスは立った。
「アトミス、お願いね」
「ええ、リリー、大丈夫よ」
アトミスはリリーを励ますように、笑顔を向けた。
強がっていても、リリーが自分の足の怪我を見て落胆しているのが、アトミスには分かった。
「プリエール」
虹色の光が頭から足まで照らしていく。
「よかったわ、怪我は足だけですわね」
「頭は大丈夫か?」
ビエントはアトミスに聞く。
雷を受けた頭が心配だった。
「ええ、念のためにもう一度、しておきます。プリエール」
虹色の光が頭から足まで照らしていくと、虹色の光が消えた。
「殿下、頭の方は大丈夫ですわ」
「そうか、ありがとう、アトミス嬢」
「いいえ、サルパシオン」
アトミスの手から温かなものが出てきて、両足を照らす。
「綺麗に治っていくな。さすが光の魔術師」
ビエントが治癒の状態を見て、感心している。
「さあ、もう大丈夫ですわ。きちんとスカートも履けますわ」
アトミスが自信に満ちた声で、リリーを励ます。
モリーが汚れてたリリーの足を拭っている。
綺麗になったところで、ビエントが背中を支えてリリーを起こす。
「アハト達、行きますわよ。淑女の部屋をあまり見てはいけません」
「ああ、すまない。あまり綺麗な部屋だから見とれていた」
「リリー、外で待っていますわ」
「……はい」
アトミスは三人を連れて出て行った。
「リリー、よかった」
ビエントはリリーを抱きしめた。
「マントと冠はいつも身につけていなさい」
「そんなにしょっちゅうPKされるのは嫌ですわ。そもそも魔法で人と戦うのは規律違反ですわ」
「そうだな。シオンが本当にすまないことをした」
「旅行から帰っていたのですね」
「逃げ出してきたのだろう」
「どこかに捕らえていたのですか?」
「そのことは今はいいから、友人のところに行きなさい」
「はい。ビエント様」
リリーは自分の膝を見ると、過去の傷まで治っていて綺麗になっていた。
嬉しくて、リリーは微笑む。
「ビエント様、行ってきます」
リリーは急いでガーデンパーティーが行われている庭園に走っていった。
「アトミス、ありがとう。すごく綺麗になっていたわ」
「光の魔術師として、当然の事をしただけよ」
リリーはアトミスに抱きついた。アトミスは嬉しそうに微笑んだ。
「いつの間にか、身長を抜かされたわね」
「まだ成長期だわ。16歳になったばかりだもの」
「リリーが16歳か。最初は13歳だったからな。あの頃はちっちゃくて可愛かったな」
アハトがリリーの美しい髪を撫でた。
「こら、アハト、婚約者のいる女性に、そんなに触れてはいけません。リリーは今でも可愛らしいですわよ。ずいぶん美しくなりましたけれど」
アトミスのそばに男性が寄ってきた。
「皆さん、紹介いたしますわ。この方は私の婚約者のモマンですわ。もう少ししたら結婚しますの」
「アトミスおめでとう」
ぴったり揃ったおめでとうに、このパーティーの団結力を感じる。
「いつの間に婚約者ができたのですか?」
「リリーが実家に戻った後ですわ。電話をしたのですけれど、リリー病気で寝込んでいると聞いていたので、心配していましたわ」
「肺炎を起こして、ずいぶん長い間、療養していたのですわ」
「まあ、……もうよくなったの?」
「すっかり元気ですわよ」
「結婚式には是非来てくださいね」
「はい、お祝いされてください」
「それでは、私は彼とデートですわ」
アトミスは彼を紹介すると、腕を組んで帰って行った。モマンがアトミスにコートを着せている。
優しそうな男性に甘えているアトミスを見ると、リリーは微笑ましく、そして嬉しかった。
アトミスが帰った後、部屋にコートと手袋を取りに行って、アハト達を連れて、宮殿の端に置きっぱなしになっていた乗り物に案内した。
「途中で、もう一つの乗り物を持っていきましょうか?」
「すまないな」
「いいえ。素敵な家に引っ越すんですもの。こちらもお祝い事ですわ」
三人はもう慣れたように乗り物に乗ると、すぐに出発した。北の寄宿舎の前に乗り物を下ろして、もう一つの乗り物を出してくると、二つを持ち上げ、山へと飛んで行く。
アハトは、自分は後でいいから、ワボルとフィジを先に頼むと言った。
ワボルとフィジの家は弟妹が多いのだと教えてくれた。
山に着くと、ワボルとフィジの家に乗り物を置いた。
「また明日、迎えにまいりますわ」
「よろしく」
「よろしく」
手を振り、リリーは身軽な身で空を飛んでいった。
山の足場の悪い場所を、荷物を抱えて降りていく人たちがいた。
リリーはアハトの家に戻った。
「アハト、この辺りには、街に降りていく人がたくさんいるの?」
「リリー、戻って来たのか?この辺りの人は、街に降りるよ」
「それなら、私が荷物を運ぶわ。みんなに知らせてくださいませ。荷物の量によって1日2件か4件くらいだと思うけれど……。荷物を出して置いてくれたら、それごと移動できるので」
「そりゃ助かるだろうな。いいのか?王太子妃がそんなことして」
「まだ王太子妃ではないわ。それに、私は私よ。反対はされないと思うわ」
「それじゃ、近所に声をかけてみるよ。うちは最後でいいから」
「お願いするわ」
リリーは手を振ると、山を下りていった。
山はまだ寒い。
コートを着てきて良かった。
「ライトニング・ウインド」
間近にシオンが立っていた。
咄嗟にマントで体を覆う。
マントに強烈な風が当たり、雷が落ちた。
リリーは衝撃で吹き飛ばされた。
「おまえ、何やっているんだよ?魔術を人に向けて攻撃してはいけない。これは、PKだ。
アハトはシオンの胸ぐらを掴んだ。
「うるさい」
シオンはアハトの手を振りほどいて、その場から逃げだそうとした。
「シオンを捕らえよ」
ビエントは大声を出すと、リリーの元に急いだ。
至近距離から魔法で攻撃されたリリーは、倒れていた。
「リリー、大丈夫か?」
「……ビエント様」
リリーに意識があってホッとする。
「どこか痛む場所はないか?」
「大丈夫ですわ。すぐにマントで体を覆いましたの。頭は冠が守ってくれたようですわ。まさか人に向けて魔術攻撃を行うとは思っていませんでしたの。マントと冠があってよかったですわ」
「よかった」
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ビエントがマントの中に手を入れて抱き上げる。
「無事でよかった」
「はい。せっかくのドレスが汚れてしまいました。やっぱり青いドレスは私には合わないのかもしれません」
「違う色のドレスを作ってやろう」
シオンを捕らえた騎士が、シオンを連れてやって来た。
「シオン、おまえ、今、何をしたのか分かっているのか?」
ビエントはシオンを睨みつけ、凄みのある声で怒った。
「生きていたのか?至近距離なら、俺の魔法でも殺せると思ったのに。頭から雷を食らっても生きているとは、運のいい奴だ」
マスコミがカメラとマイクを向けている。
このままでは騒ぎが大きくなってしまう。
ビエントは騎士にシオンを宮殿内に連れて行くように命令した。
リリーを抱き上げたまま、ビエントはリリーを部屋に連れて行こうと宮殿に入ると、国王陛下がシオンを牢獄へ入れるように命令していた。
「シオン様、どうなるのでしょう?」
リリーは騎士達に連行されていったシオンを心配した。
「PKは重罪だ。父上の判断に任せるより仕方がない」
「……はい」
部屋まで行くと、マントと冠を外して、勲章を取ると、ドレスを脱いだ。
「せっかくのレースと生地が破けていますね」
モリーがドレスを見て、無残な姿になったドレスを見て声を上げた。
「怪我はないか?」
「はい。大丈夫です」
ワンピースにカーディガンを身につけたリリーは、マントと冠と勲章をトルソーにかける。
「お母様に届けて、修理していただきますわ」
「リリー、よく体を見せてくれ」
リリーは歩いて、ビエントの前に進んだ。
「足が傷だらけではないか」
「飛ぶ練習をしたときより軽いですわ」
マントから出ていた足が、傷だらけになっている。特に膝の傷が酷く血が流れている。
モリーが濡れたタオルで、血を拭いている。
「お嬢様、これ以上怪我をされますとスカートがはけなくなりますよ」
モリーがリリーの怪我を見て、嘆いている。
「長いスカートを履けばいいわ」
「医師を呼んでくれ」
ビエントが声を上げたとき、扉がノックされて、ビエントの側近の声がした。
「心配しておりましたので」
「どうぞ」
ビエントが入室の許可を出した。
側近がアトミスを連れてきた。アハト達が後ろにいる。
「リリー、怪我をしているわ。治して差し上げます。横になってくださいな」
「お願いするわ」
リリーは部屋にアトミスとアハト達を招くと、アハト達にはソファーに座るように勧めて、リリーはベッドに横になった。
横になったリリーの横にアトミスは立った。
「アトミス、お願いね」
「ええ、リリー、大丈夫よ」
アトミスはリリーを励ますように、笑顔を向けた。
強がっていても、リリーが自分の足の怪我を見て落胆しているのが、アトミスには分かった。
「プリエール」
虹色の光が頭から足まで照らしていく。
「よかったわ、怪我は足だけですわね」
「頭は大丈夫か?」
ビエントはアトミスに聞く。
雷を受けた頭が心配だった。
「ええ、念のためにもう一度、しておきます。プリエール」
虹色の光が頭から足まで照らしていくと、虹色の光が消えた。
「殿下、頭の方は大丈夫ですわ」
「そうか、ありがとう、アトミス嬢」
「いいえ、サルパシオン」
アトミスの手から温かなものが出てきて、両足を照らす。
「綺麗に治っていくな。さすが光の魔術師」
ビエントが治癒の状態を見て、感心している。
「さあ、もう大丈夫ですわ。きちんとスカートも履けますわ」
アトミスが自信に満ちた声で、リリーを励ます。
モリーが汚れてたリリーの足を拭っている。
綺麗になったところで、ビエントが背中を支えてリリーを起こす。
「アハト達、行きますわよ。淑女の部屋をあまり見てはいけません」
「ああ、すまない。あまり綺麗な部屋だから見とれていた」
「リリー、外で待っていますわ」
「……はい」
アトミスは三人を連れて出て行った。
「リリー、よかった」
ビエントはリリーを抱きしめた。
「マントと冠はいつも身につけていなさい」
「そんなにしょっちゅうPKされるのは嫌ですわ。そもそも魔法で人と戦うのは規律違反ですわ」
「そうだな。シオンが本当にすまないことをした」
「旅行から帰っていたのですね」
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「どこかに捕らえていたのですか?」
「そのことは今はいいから、友人のところに行きなさい」
「はい。ビエント様」
リリーは自分の膝を見ると、過去の傷まで治っていて綺麗になっていた。
嬉しくて、リリーは微笑む。
「ビエント様、行ってきます」
リリーは急いでガーデンパーティーが行われている庭園に走っていった。
「アトミス、ありがとう。すごく綺麗になっていたわ」
「光の魔術師として、当然の事をしただけよ」
リリーはアトミスに抱きついた。アトミスは嬉しそうに微笑んだ。
「いつの間にか、身長を抜かされたわね」
「まだ成長期だわ。16歳になったばかりだもの」
「リリーが16歳か。最初は13歳だったからな。あの頃はちっちゃくて可愛かったな」
アハトがリリーの美しい髪を撫でた。
「こら、アハト、婚約者のいる女性に、そんなに触れてはいけません。リリーは今でも可愛らしいですわよ。ずいぶん美しくなりましたけれど」
アトミスのそばに男性が寄ってきた。
「皆さん、紹介いたしますわ。この方は私の婚約者のモマンですわ。もう少ししたら結婚しますの」
「アトミスおめでとう」
ぴったり揃ったおめでとうに、このパーティーの団結力を感じる。
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「肺炎を起こして、ずいぶん長い間、療養していたのですわ」
「まあ、……もうよくなったの?」
「すっかり元気ですわよ」
「結婚式には是非来てくださいね」
「はい、お祝いされてください」
「それでは、私は彼とデートですわ」
アトミスは彼を紹介すると、腕を組んで帰って行った。モマンがアトミスにコートを着せている。
優しそうな男性に甘えているアトミスを見ると、リリーは微笑ましく、そして嬉しかった。
アトミスが帰った後、部屋にコートと手袋を取りに行って、アハト達を連れて、宮殿の端に置きっぱなしになっていた乗り物に案内した。
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「すまないな」
「いいえ。素敵な家に引っ越すんですもの。こちらもお祝い事ですわ」
三人はもう慣れたように乗り物に乗ると、すぐに出発した。北の寄宿舎の前に乗り物を下ろして、もう一つの乗り物を出してくると、二つを持ち上げ、山へと飛んで行く。
アハトは、自分は後でいいから、ワボルとフィジを先に頼むと言った。
ワボルとフィジの家は弟妹が多いのだと教えてくれた。
山に着くと、ワボルとフィジの家に乗り物を置いた。
「また明日、迎えにまいりますわ」
「よろしく」
「よろしく」
手を振り、リリーは身軽な身で空を飛んでいった。
山の足場の悪い場所を、荷物を抱えて降りていく人たちがいた。
リリーはアハトの家に戻った。
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「リリー、戻って来たのか?この辺りの人は、街に降りるよ」
「それなら、私が荷物を運ぶわ。みんなに知らせてくださいませ。荷物の量によって1日2件か4件くらいだと思うけれど……。荷物を出して置いてくれたら、それごと移動できるので」
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「まだ王太子妃ではないわ。それに、私は私よ。反対はされないと思うわ」
「それじゃ、近所に声をかけてみるよ。うちは最後でいいから」
「お願いするわ」
リリーは手を振ると、山を下りていった。
山はまだ寒い。
コートを着てきて良かった。
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