転生したら聖女でした。聖女として生きてきます

綾月百花   

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8   日常に戻りたい

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 アリエーテは久しぶりにワンピースを着た。
 モリーが準備してくれた傷薬を自分で秘部に塗ったら、痛みが軽くなった。
 気分転換にお洒落をして香水を付けてみる。
 由香がしていたように、手首にわずかに塗る。
 長い髪を掻き上げて、手首に残った香水を髪に付けると、いい香りがする。

「庭園へ散歩に出かけてきます」
「行ってらっしゃいませ」

 モリーとメリーに見送られ、廊下に出たところでイグレシアに出会う。彼は側近と話していた。
 議会をずっと休んでいるので、お仕事の話だろうと、頭を下げて廊下を歩いて行く。

「アリエーテ、お洒落をしてどこにいくのだ?」
「庭園を散歩してきます」
「それなら僕も行こう」
「イグ、そろそろお仕事に戻った方がいいのではないでしょうか?」
「僕の仕事は子作りだ」

 アリエーテはため息をついて、イグレシアを置き去りにして歩いて行く。

「一緒に行こう」
「私は子作りの道具ではありませんわ」
「そんなつもりで言ったわけではないぞ」
「でも、イグ、子作り、子作りばかりですわ。まだ結婚したばかりですわよ」
「そうだな、僕はただアリエーテを抱きたいだけだ」
「一日中毎日抱かれるのは嫌よ。痛いのよ」
「これからは気をつけよう」
「本当に?」
「アリエーテに嘘はついたことはないぞ」
「それなら、約束ね」
「ああ、約束だ」

 二人で久しぶりに外に出て庭園に咲いている薔薇を見て歩いた。

「綺麗ね」
「ああ、アリエーテは美しい」



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