4 / 73
第4話【ダメ人間】
しおりを挟む
ニコはハシモトへの依頼料の代わりにハシモトの事務所で働いたり
売れ残りのパンを持って行ったりしているのだが、 最近になって分かった事がある。
それはハシモトはダメ人間の部類に入る人間らしいのだ。
その兆候を初めて知ったのはパンを持って行った際の事。
ニコは売れ残りのパンを持って行った。
「売れ残りのパンと聞いて期待していたが、 売れ残ったパンは食パン一個?」
「はい、 ウチのパンは人気なので」
「ふむ、 確かに旨いな、 大きいし、 これで三日は持つ」
そう言いながら食パンをもぐもぐと食べるハシモト。
「ジャムとか使わないんですか?」
「お金ないので買えないんだよ」
「お金無いんですか?」
「そりゃあ除霊とかポンポン依頼が入る世の中になったら、 もう末世じゃないか」
もぐもぐと食パンを食べる。
「この事務所の家賃とか如何してるんですか?」
「ここの大家さんとは特殊な家賃形態を取っている」
「つまり?」
「ある時払いだね」
「あ、 ある時払い?」
「そう、 除霊屋は依頼は少ないがゼロではない
そしてそれなりに高い、 ならばある時払いでも問題は無いと言う事だよ」
「私から言った話ですけどもお支払いお金じゃなくても良かったんですか?」
「良いだろう、 こうやって外に出なくても食べ物が手に入るんだから」
もぐもぐと食パンを食べる。
「随分食べますね、 ウチのパンは美味しいですか」
「三日ぶりの食べ物だからな、 美味しいに決まっている」
「三日ぶりって全然食べてないんですね・・・」
こんな感じにお金にだらしがない赤貧生活を送っている。
他にも物が少ないから散らからないが基本的にだらしがない。
着る物はちゃんとしているが整理は大して出来ない。
あまりにも適当な生活を送っている。
「もうちょっとちゃんとした生活を送ったらどうですか?」
「幽霊が見えるって言う特異体質状、 こうやって生活出来るってだけでも
凄い事だと思うけどねぇ・・・」
そう言ってニコが持って来たパンをもぐもぐとソファーで横になりながら食べるハシモト。
「はぁ・・・あ、 そう言えば手紙が来ていましたよ」
手紙をハシモトに手渡すニコ。
「ん・・・」
手紙を見るハシモト。
「ニコ、 仕事だ、 荷物持ちを頼む」
「え、 仕事の依頼ですか?」
「ついでに着替えた方が良い」
「え、 着替え?」
「相手は貴族様だ」
―――――――――――――――――――――――
【登場人物紹介】
オーヤ
ハシモトの事務所の大家
パーマの中年女性だが投資家の一面も持っており
様々な所に投資しているやり手
ハシモトも投資の一環として特殊な家賃形態で事務所を貸している
売れ残りのパンを持って行ったりしているのだが、 最近になって分かった事がある。
それはハシモトはダメ人間の部類に入る人間らしいのだ。
その兆候を初めて知ったのはパンを持って行った際の事。
ニコは売れ残りのパンを持って行った。
「売れ残りのパンと聞いて期待していたが、 売れ残ったパンは食パン一個?」
「はい、 ウチのパンは人気なので」
「ふむ、 確かに旨いな、 大きいし、 これで三日は持つ」
そう言いながら食パンをもぐもぐと食べるハシモト。
「ジャムとか使わないんですか?」
「お金ないので買えないんだよ」
「お金無いんですか?」
「そりゃあ除霊とかポンポン依頼が入る世の中になったら、 もう末世じゃないか」
もぐもぐと食パンを食べる。
「この事務所の家賃とか如何してるんですか?」
「ここの大家さんとは特殊な家賃形態を取っている」
「つまり?」
「ある時払いだね」
「あ、 ある時払い?」
「そう、 除霊屋は依頼は少ないがゼロではない
そしてそれなりに高い、 ならばある時払いでも問題は無いと言う事だよ」
「私から言った話ですけどもお支払いお金じゃなくても良かったんですか?」
「良いだろう、 こうやって外に出なくても食べ物が手に入るんだから」
もぐもぐと食パンを食べる。
「随分食べますね、 ウチのパンは美味しいですか」
「三日ぶりの食べ物だからな、 美味しいに決まっている」
「三日ぶりって全然食べてないんですね・・・」
こんな感じにお金にだらしがない赤貧生活を送っている。
他にも物が少ないから散らからないが基本的にだらしがない。
着る物はちゃんとしているが整理は大して出来ない。
あまりにも適当な生活を送っている。
「もうちょっとちゃんとした生活を送ったらどうですか?」
「幽霊が見えるって言う特異体質状、 こうやって生活出来るってだけでも
凄い事だと思うけどねぇ・・・」
そう言ってニコが持って来たパンをもぐもぐとソファーで横になりながら食べるハシモト。
「はぁ・・・あ、 そう言えば手紙が来ていましたよ」
手紙をハシモトに手渡すニコ。
「ん・・・」
手紙を見るハシモト。
「ニコ、 仕事だ、 荷物持ちを頼む」
「え、 仕事の依頼ですか?」
「ついでに着替えた方が良い」
「え、 着替え?」
「相手は貴族様だ」
―――――――――――――――――――――――
【登場人物紹介】
オーヤ
ハシモトの事務所の大家
パーマの中年女性だが投資家の一面も持っており
様々な所に投資しているやり手
ハシモトも投資の一環として特殊な家賃形態で事務所を貸している
0
あなたにおすすめの小説
つまらない妃と呼ばれた日
柴田はつみ
恋愛
公爵令嬢リーシャは政略結婚で王妃に迎えられる。だが国王レオニスの隣には、幼馴染のセレスが“当然”のように立っていた。祝宴の夜、リーシャは国王が「つまらない妃だ」と語る声を聞いてしまい、心を閉ざす。
舞踏会で差し出された手を取らず、王弟アドリアンの助けで踊ったことで、噂は一気に燃え上がる――「王妃は王弟と」「国王の本命は幼馴染」と。
さらに宰相は儀礼と世論を操り、王妃を孤立させる策略を進める。監視の影、届かない贈り物、すり替えられた言葉、そして“白薔薇の香”が事件現場に残る冤罪の罠。
リーシャは微笑を鎧に「今日から、王の隣に立たない」と決めるが、距離を取るほど誤解は確定し、王宮は二人を引き裂いていく。
――つまらない妃とは、いったい誰が作ったのか。真実が露わになった時、失われた“隣”は戻るのか。
私の息子を“愛人の子の下”にすると言った夫へ──その瞬間、正妻の役目は終わりました
放浪人
恋愛
政略結婚で伯爵家に嫁いだ侯爵令嬢リディアは、愛のない夫婦関係を「正妻の務め」と割り切り、赤字だらけの領地を立て直してきた。帳簿を整え、税の徴収を正し、交易路を広げ、収穫が不安定な年には備蓄を回す――伯爵家の体裁を保ってきたのは、いつも彼女の実務だった。
だがある日、夫オスヴァルドが屋敷に連れ帰ったのは“幼馴染”の女とその息子。
「彼女は可哀想なんだ」
「この子を跡取りにする」
そして人前で、平然と言い放つ。
――「君の息子は、愛人の子の“下”で学べばいい」
その瞬間、リディアの中で何かが静かに終わった。怒鳴らない。泣かない。微笑みすら崩さない。
「承知しました。では――正妻の役目は終わりましたね」
勝手にサインしろと仰いましたので、廃嫡書類に国璽を押して差し上げました
鷹 綾
恋愛
「確認? 面倒だ。適当にサインして国璽を押しておけ」
そう言ったのは、王太子アレス。
そう言われたのは、公爵令嬢レイナ・アルヴェルト。
外交も財政も軍備も――
すべてを裏で処理してきたのは彼女だった。
けれど功績はすべて王太子のもの。
感謝も敬意も、ただの一度もない。
そして迎えた舞踏会の夜。
「便利だったが、飾りには向かん」
公開婚約破棄。
それならば、とレイナは微笑む。
「では業務も終了でよろしいですね?」
王太子が望んだ通り、
彼女は“確認”をやめた。
保証を外し、責任を返し、
そして最後に――
「ご確認を」と差し出した書類に、
彼は何も読まずに署名した。
国は契約で成り立っている。
確認しない者に、王の資格はない。
働きたくない公爵令嬢と、
責任を理解しなかった王太子。
静かな契約ざまぁ劇、開幕。
---
冷遇王妃はときめかない
あんど もあ
ファンタジー
幼いころから婚約していた彼と結婚して王妃になった私。
だが、陛下は側妃だけを溺愛し、私は白い結婚のまま離宮へ追いやられる…って何てラッキー! 国の事は陛下と側妃様に任せて、私はこのまま離宮で何の責任も無い楽な生活を!…と思っていたのに…。
お飾りの妻として嫁いだけど、不要な妻は出ていきます
菻莅❝りんり❞
ファンタジー
貴族らしい貴族の両親に、売られるように愛人を本邸に住まわせている其なりの爵位のある貴族に嫁いだ。
嫁ぎ先で私は、お飾りの妻として別棟に押し込まれ、使用人も付けてもらえず、初夜もなし。
「居なくていいなら、出ていこう」
この先結婚はできなくなるけど、このまま一生涯過ごすよりまし
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる