仲介人ハシモトと愉快な幽霊祓い師達

Mr.後困る

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第63話【霊の数】

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「そう言えば疑問なんですが良いですか?」

歩きながらイッシャが尋ねる。

「何です?」
「ハシモトさんは幽霊が見えるんですよね」
「そうですね」
「だったら日常生活に支障とか出るんじゃないんですか?」
「何故?」
「幽霊を見て日常的に生活が困難になりそうなイメージですが」
「?」

首を傾げるハシモト。

「人間って大勢居るじゃないですか
街とかだったら特に」
「そうですね」
「だとしたら幽霊も大勢居ると言う事になりませんか?
死んだ人間の数の方が多いでしょうし」
「・・・・・つまり幽霊が多過ぎて日常生活が困難になるんじゃないか、 と?」
「そうです」
「そんな事は有りません」

きっぱりと言い切るハシモト。

「そうなんですか?」
「まず前提として霊を見える人が見える霊は霊の中でも力が有る霊です」
「そうなんですか?」
「えぇ、 幽霊には危険度に応じたランク付けがされていて
無害からE,D,C,B,A,Sとランク付けされています
幽霊の九分九厘が無害です、 その無害の中でも人間が視認出来る幽霊は
限られています、 大体九割が目に見えないですね」
「そうなんですか・・・」
「幽霊が見える力が特に高い人だと
その目に見えない幽霊までも見える人が居るらしいですが・・・
そういう方々は飛蚊症の如くに意識を飛ばす事で難を逃れているらしいです」

飛蚊症とは視界に妙な形が見える症状である。
意識しない事で意識せずに居る事が可能。

「なるほど・・・霊の強さとかって言うのは何で決まるのでしょうか?」
「精神活動の複雑さが決め手だと言うのが学会で支配的な説ですね
精神活動が高度な者が多い人間の霊を見かけるのはそれが原因と言われています」
「あぁ・・・納得ですね・・・それにしても学会とか有るんですね」
「霊もこの世に居るのならば学会が有るのは当然かと思いますよ」
「そうですかね?」
「心霊業界は未だに職業的な不利益を被っていますが
徐々に改善されていっていますのでこれからに期待ですね」
「何と言うか・・・もっと怪しげな方が来ると思ったのですが
思った以上に普通の事務所みたいですね、 これで高収入なら惚れていました」
「うーん、 高収入で惚れると言うのも変な話ですが・・・」
「いえいえ、 高収入をそんなに馬鹿にした物じゃないですよ」
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