仲介人ハシモトと愉快な幽霊祓い師達

Mr.後困る

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第69話【芽生える愛】

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季節は流れて春。

「私がハシモトさんのお手伝いを初めて一年過ぎましたね」
「急に時間が進んだ気がするが・・・」
「気のせいでしょう」

バンッと事務所の扉が開く。

「ハシモトさん、 私如何しよう」

剣聖のケンセが唐突にやって来た。

「ど、 如何しました、 急に?」
「私が相棒のバディをあの世から呼び出す為にザンカさんの所で
登山の練習をしている事は分かっていますよね」
「そりゃあザンカさんの所に連れて行ったのは私ですし・・・」
「あの後にノウェまで来たのは驚いた」
「え、 えぇ、 ノウェさんは元気ですか?」
「凄い元気よ、 問題は別に有るのよ・・・」

俯くケンセ。

「ど、 如何しました?」
「実は・・・私、 好きになっちゃったの」
「好きって・・・ノウェさんを?」
「うぅん、 ザンカさんを・・・」

沈黙するハシモトとニコ。

「ザンカさんに惚れた!? な、 何で!?」
「何と言うか懐が広かったの・・・」
「懐が広い・・・」
「温もりを感じたの・・・」
「温もり・・・」
「過ごして来て私に手を出さない誠実さ・・・」
「誠実さ・・・」
「私・・・如何して良いのか分からないの!!」
「恋愛相談所に行って来て下さい」
「分かってるわよ!! 可笑しな事言っているって!!
でも本当に好きになっちゃったの・・・
でもバディの事も好きなの・・・」
「・・・・・」

腕組みをするハシモト。

「でもザンカさんと一緒に居るのは光明山を登る為・・・
こうしてザンカさんの事好きになってバディを諦めたら・・・
光明山を登る理由が無くなっちゃう!!
そんな私をザンカさんは如何思う!?」
「如何思うって言われても・・・」
「如何すれば良いのか・・・私、 分からなくなって来たの・・・」
「最初にも言いましたがバディさんが死んだと言う証拠は無いのでしょう?」
「・・・・・そうかもしれない、 ここ最近冷静になると
その可能性も有るなって気が付き始めたの・・・」
「・・・・・」

ハシモトは黙った。

「これは私では対処し切れません、 恋愛事には疎いんで」
「・・・・・」
「だから恋愛が得意な人に聞きに行きましょう!!」
「恋愛が得意な人・・・ノウェとか?」
「ノウェさん、 恋愛得意なんですか?」
「彼は女たらしだから・・・」
「じゃあまずはノウェさんの所に行きましょう!!」
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