仲介人ハシモトと愉快な幽霊祓い師達

Mr.後困る

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第71話【地上げ】

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―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

拝啓、 ジアゲ兄さん、 お久しぶりです、 ハシモトです。

早速で悪いのですが経験豊富な兄さんに恋愛相談が有ります。

お忙しい身かと思いますが大丈夫でしょうか?

                  ハシモトより
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

「・・・短い手紙ね、 これで大丈夫なの?」
「ジアゲ兄さんは手紙が短くても良いんですよ、 あんまり長いと
『長いわ』って怒られますし」
「そんな物なのねぇ・・・」

ジアゲに手紙を出して三日後に返事が返って来た。

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

ハシモトへ、 経験豊富だけど恋愛経験はあんまり無いが

アドバイス出来るかもしれない、 今、 土虚廃墟と言う所で仕事中だから良かったら来い。

                ジアゲより
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

「土虚廃墟・・・近くですね、 いきますか?」
「行きましょう」

ケンセは二つ返事で土虚廃墟に向かうのだった。
土虚廃墟は近場なので歩いて行く事になった。

土虚廃墟は元々はとある富豪の立てた屋敷だったらしいのだが
長い年月を経て廃墟になったのだ。

「ハシモトさん、 ジアゲさんは心霊地上げ屋と言っていましたが具体的には
どんな事をしているんですか?」
「幽霊と対話して幽霊を物件から追い出すんだよ
正確には幽霊に引き取ってもらうと言った方が正しいか」
「引き取ってもらうってどうやって?」
「成仏の手助けをしたり墓を作って貰うと言う形で幽霊から物件を譲って貰うって言う感じかな」
「成仏の手助け?」
「念仏や祈りを捧げるんだよ・・・お、 見えて来た」

土虚廃墟が見えて来た。
嘗ては荘厳な屋敷だったのが伺えるが今では単なる廃墟である。

「おーい!! ハシモトー!!」

パンチパーマの男が手を振っている。

「ジアゲ兄さんお久しぶりです!!」
「おぉおぉ久しぶりだのぉ!! 別嬪さん二人も連れて恋愛相談とは良い身分じゃのぅ!!」
「恋愛相談するのは私です」
「おぉ・・・? 良く見ると剣聖さんじゃないか」
「御存知でしたか」
「まぁな、 とりあえず仕事も終わったし宿に行くか」

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
【登場人物紹介】
ジアゲ
心霊地上げ屋
幽霊相手に地上げを行っている厳つい男
しかし何方かと言うと地上げと言うよりは交渉に近い
最終手段として霊的にヤバい奴を連れて来て脅す事はあるが
そこまでするのは稀
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