学年のマドンナの彼氏になったら大学生活も共に過ごすことになった

136君

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ただまっすぐに⑤

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 2日目。今日は小豆島をゆっくりと巡って夕方には帰るつもりだ。

「と、言うわけで」
『せーの!』

その白い風車の下で、ほうきに跨ってジャンプする。そして、写真を撮影した。

 小豆島にあるオリーブ公園。ここはアニメの実写版のロケ地にもなっていて、そのキャラである魔女のようにほうきに跨り、写真を撮ることができる。

「はーい!こんな感じでOK?」

写真を撮ってくれた女の人から奏がスマホを受け取り、俺たちはその画面を見る。

『うおおおお!』

7人全員でジャンプして笑っている写真はまるで青春の1ページ。いや、人生の1ページを切り取ったみたいだ。

「すっげー!飛んでるみたい。」
「音羽ちゃん、魔女感出ててええわぁ。」
「誰が魔女って?魔法少女って言いなさい。魔法少女って。」

そう言いながらカレンの頬を抓る音羽のその姿はまさに

「魔女だ。」
「魔女やな。」
「なんも文句言えへん。」
「楓、奏、きい、後でね。」
「「「ひぇっ!」」」

冷たい瞳を向けてくる音羽に若干の恐怖感を覚えながら、車に戻っていく。その途中のオリーブの木の中にハート型の葉っぱを見つけた。

「Q、何見つけたん?」

奏が話しかけてきたので、その葉っぱを見せる。

「へぇー。たまに紛れてんのか。」
「そそ。でも、数は少なそうやな。」
「ふーん。俺も楓にあげよっかな?」
「似合わねぇ~」

少しだけ顔を赤くしながらそう言う奏に、そう悪態をつく。

 結局、奏とカレンもハート型の葉っぱを運良く見つけて、それを気付かれずに道の駅まで持って帰ってくる。そこにはハート型のオリーブの葉をしおりにできる場所があった。幸い女子陣はまだほうきで遊んでいる。

「作るか。」
「やな。」
「もちろん。」

結局作ることにした俺たちは、それぞれ台紙の上に葉を置いて、それをラミレートした。

 ほうきで遊んでいた4人が帰ってきて、片付けに行きがてら、俺は桜にしおりをプレゼントした。

「どしたん?別になんも記念日でもないよな。」
「まあ、バイトとか授業とかで家の事ほぼ任せっきりやから。そのお礼。」
「ふーん。」

桜はそのしおりをライトにかざす。そこに書かれている文字は、「幸せ祈願」。桜はため息を1つして、俺に笑顔を向けてきた。

「こんなのなくても、別に幸せやで。」

まっすぐなその言葉に少しだけ恥ずかしくなって、俺は思わず顔を逸らした。
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